不登校の親の会とは?メリット・注意点と探し方

不登校 親の会

同じように悩んでいる親御さんと話してみたい…

不登校の親の会では、どんな話をするんだろう…

参加して合わなかったら、どうすればいいのかな…

不登校の親の会は、学校に行きづらいお子さんを持つ親御さんが、気持ちや経験、地域の支援情報などを共有する集まりです。

無料で参加できる会もありますが、資料代や会場代などの実費がかかる場合もあります。また、活動内容や雰囲気は会によってさまざまです。

保護者の声

まわりに同じ状況の人がおらず、ひとりで抱えているように感じます。ただ、知らない人の集まりに参加することにも不安があります。

ひかりすまいるアドバイザー

親の会は、必ず参加しなければならない場所ではありません。合わないと感じた場合は続けなくてもよく、公的な個別相談など、ほかの選択肢もあります。

【ひかりすまいる編集部】

この記事では、不登校の親の会について、

  • 親の会で行われていること
  • 参加して得られること
  • 参加前に知っておきたい注意点
  • 親の会の探し方と選び方
  • 合わない場合に利用できる相談先

などを分かりやすくご紹介します。

【ひかりすまいる編集部】

全国フリースクール・不登校支援ひかりすまいる

全国47都道府県・792市町村を対象に、フリースクールや不登校支援制度の情報を調査・掲載しています。

  • 対応エリア: 全国47都道府県・792市町村
  • 掲載データ: 全国3,526校以上(支援教室・オンライン含む)
  • 専門項目: 補助金申請 / 出席扱い制度 / 行政相談 / オンライン学習

各自治体・施設の公式情報をもとに、編集部が内容を確認・整理したうえで掲載しています。

この記事のもくじ
  1. 不登校の親の会とは?親同士がつながる居場所
  2. 不登校の親の会に参加して得られる3つのこと
  3. 参加する前に知っておきたい注意点と「合わなかったとき」の考え方
  4. 不登校の親の会はどこで探せる?情報源と選び方
  5. 親の会が近くにない・合わないときに知っておきたい選択肢
  6. 不登校の親の会に関するよくある質問
  7. まとめ

不登校の親の会とは?親同士がつながる居場所

不登校 親の会とは

不登校の親の会は、学校に行きづらいお子さんを持つ親御さんが、悩みや経験、地域の情報などを分かち合う集まりです。

専門家に対応方法を決めてもらう相談機関とは異なり、同じ立場の人とつながり、自分に必要な情報や考え方を見つけるための場所として利用されています。

親の会でできること|気持ちの共有と情報交換

親の会では、保護者同士で現在の悩みを話したり、ほかのご家庭の経験を聞いたりできます。

主な活動は、次のとおりです。

  • 保護者同士の語り合い
  • 不登校を経験した保護者の体験談
  • 地域の相談先や居場所に関する情報交換
  • 進路やフリースクールに関する学習会
  • 支援者や専門家による講演

自由に話す茶話会形式のほか、一人ずつ順番に話す会や、講師の話を聞く学習会が中心の会もあります。

悩みを話すことが主な目的とは限りません。ほかの親御さんの話を聞きながら、自分の気持ちや状況を整理できる場合もあります。

ただし、活動内容や進め方は会によって異なります。個別相談や学校との調整まで対応しているとは限らないため、参加前に開催内容を確認しておくとよいでしょう。

※出典:東京都「TOKYO多様な学びの場・居場所ナビ『親の会ってどんなところ?』」

だれが運営し、費用や参加のかたちはどうなっている?

不登校の親の会は、自治体や教育委員会、不登校を経験した保護者、NPO、フリースクールなど、さまざまな団体や個人が運営しています。

自治体が開催する会だけでなく、保護者が自主的に集まって運営している会もあります。

無料で参加できる会も多く見られますが、会場代や飲み物代、資料代などの実費がかかる場合もあります。参加費のほか、年会費が設定されている会もあるため、申込み前に確認が必要です。

開催頻度も、毎月、数か月に1回、不定期など会によって違います。1回だけ参加できる会や、事前の見学・問い合わせを受け付けている会もあります。

ひかりすまいるアドバイザー

例えば、京都市教育委員会が開催する保護者会では、不登校に関する学習会と保護者同士の座談会を組み合わせており、1回だけの参加も可能です。

※出典:京都市教育委員会「不登校のお子さんの保護者の会『With One(ウィズ・ワン)』」

全国・地域・オンラインに広がる親の会のかたち

親の会には、地域の会場へ集まる対面型だけでなく、オンライン型や、対面とオンラインを組み合わせた会もあります。

参加形態主な特徴
地域の親の会近隣の相談先や進路など、地域の情報を得やすい
全国規模の会地域を越えて幅広い経験や情報に触れられる
オンラインの会自宅から参加でき、移動の負担がない
併用型都合に合わせて対面・オンラインを選べる

自治体の公式サイトには、「親の会」ではなく「保護者会」「保護者サロン」「交流会」「保護者のつどい」などの名前で掲載されていることもあります。

地域を越えて親の会同士をつなぐ全国ネットワークもあり、近くの会を紹介してもらえる場合があります。

どの参加形態がよいかは、ご家庭の生活や、どのような話を聞きたいかによって変わります。

まずは開催内容や参加条件を確認し、負担の少ないかたちから検討できます。

※参考:登校拒否・不登校を考える全国ネットワーク

不登校の親の会に参加して得られる3つのこと

不登校 親の会 参加 得られること

不登校の親の会では、同じ立場の親御さんと話したり、ほかのご家庭の経験を聞いたりできます。

参加すれば悩みがすぐに解決するわけではありませんが、ひとりで考えていたときには見つけにくかった情報や考え方に触れられることがあります。

同じ立場の親と話せて孤独感がやわらぐ

お子さんが学校に行きづらくなると、身近な人には状況を話しにくく、親御さんが孤立してしまうことがあります。

親の会には、同じような経験をしている保護者が参加しています。そのため、詳しい事情を最初から説明しなくても、悩みや不安を受け止めてもらいやすい点が特徴です。

自分のことを話すだけでなく、ほかの親御さんの話を聞くことで、「同じように悩んでいる家庭もある」と知ることもできます。

東京都の不登校支援ポータルでは、同じ経験を持つ人との交流が、孤独感や不安をやわらげるきっかけになると説明しています。

ただし、参加すれば必ず気持ちが軽くなるとは限りません。初めての場で話すことに負担を感じる場合は、聞くだけで参加できる会を選ぶ方法もあります。

※出典:東京都「TOKYO多様な学びの場・居場所ナビ『親の会ってどんなところ?』」

進路や地域の支援について生きた情報を交換できる

親の会では、インターネットだけでは分かりにくい地域の情報を聞けることがあります。

例えば、次のような情報です。

  • 地域にある相談窓口
  • 教育支援センターの利用方法
  • フリースクールや居場所の雰囲気
  • 学校との連絡や相談の経験
  • 中学校卒業後の進路に関する体験

自治体や学校の公式情報では、制度の対象や手続きは確認できます。

一方、親の会では、実際に問い合わせたときの流れや、見学した施設の様子などを聞ける場合があります。

ただし、ほかのご家庭で利用できた制度や対応が、自分の家庭にも同じように当てはまるとは限りません。

学校や自治体によって対応が異なるため、親の会で得た話は選択肢を知るための参考とし、制度や進路に関する最終的な条件は学校、教育委員会、各施設へ確認する必要があります。

ひかりすまいるアドバイザー

親の会で聞いた情報をすべて取り入れる必要もありません。
現在のお子さんやご家庭に関係しそうな情報だけを整理して持ち帰ることができます。

オンラインの親の会なら自宅から参加できる

オンラインの親の会は、会場へ移動せず、自宅から参加できる点が特徴です。

近くに親の会がない地域に住んでいる場合や、仕事、家事、お子さんの状況などにより外出が難しい場合でも、参加できる可能性があります。

オンラインの会には、地域を限定しない全国向けの会や、特定の年代のお子さんを持つ親御さんを対象にした会などがあります。

対面とオンラインの両方を開催している団体もあります。

カメラをオフにできる会や、ニックネームで参加できる会、途中の入退室が認められている会もあります。

ただし、参加条件は会ごとに異なります。

申込み前には、次の点を確認しておくと参加の負担を判断しやすくなります。

  • 顔出しや本名の表示が必要か
  • 聞くだけの参加ができるか
  • 途中で退出できるか
  • 録音や録画を禁止しているか
  • 会で話した内容を外部へ出さない決まりがあるか

オンラインであっても、お子さんの氏名、学校名、住所などを詳しく話す必要はありません。
安心して参加できる範囲は、人によって異なります。

※参考:登校拒否・不登校を考える全国ネットワーク

参加する前に知っておきたい注意点と「合わなかったとき」の考え方

不登校 親の会 注意点

不登校の親の会は、会ごとに雰囲気や考え方が異なります。

安心して参加するためには、活動内容や進め方を確認し、合わないと感じたときは無理に続けないことも大切です。

会ごとに雰囲気や方針が違う|情報は取りすぎなくていい

親の会には、保護者同士の語り合いを中心とする会や、進路・地域の支援情報を交換する会、専門家の講演を聞く会などがあります。

学校とのつながりを重視する会もあれば、学校以外の居場所や学び方を広く扱う会もあります。

ほかの家庭の経験は参考になりますが、学校や自治体の対応、お子さんの状態、ご家庭の事情はそれぞれ違います。

親の会で聞いた話をすべて取り入れる必要はありません。今のご家庭に合いそうな情報だけを持ち帰り、出席扱いや進路などは学校や教育委員会にも確認しましょう。

※出典:東京都「TOKYO多様な学びの場・居場所ナビ『親の会ってどんなところ?』」

合わなくても大丈夫|無理に続けなくていい

親の会に一度参加しても、継続する義務はありません。

話し合いの進め方や考え方に違和感がある場合や、参加後に疲れが強く残る場合は、今の自分には合っていない可能性があります。

参加前には、次の点を確認しておくと安心です。

  • 聞くだけでも参加できるか
  • 途中で退出できるか
  • 会話内容の守秘ルールがあるか
  • 商品やサービスへの勧誘がないか
  • 1回だけの参加や見学ができるか

親の会が合わなくても、別の会やオンラインの会、自治体の相談窓口、教育支援センターなどがあります。

ひかりすまいるアドバイザー

途中で離れることも含め、親御さんが落ち着いて参加できる場所かどうかで判断して構いません。

※出典:東京都「民間の親の会等の掲載基準」

不登校の親の会はどこで探せる?情報源と選び方

不登校 親の会 探し方

不登校の親の会を探すときは、自治体などの公的な案内から確認する方法と、全国の親の会を掲載する情報サイトを利用する方法があります。

ただし、一覧に掲載されていることだけで、自分に合う会とは限りません。

運営者や活動内容も確認して選ぶことが大切です。

自治体や教育委員会が案内する親の会を確認する

最初に確認しやすいのは、自治体や教育委員会が案内している親の会です。

自治体によっては、「親の会」ではなく、次のような名称で開催されています。

  • 保護者会
  • 保護者サロン
  • 保護者のつどい
  • 座談会・交流会

自治体が直接開催している会のほか、地域で活動する民間の親の会を公式サイトで紹介している場合もあります。

文部科学省の「不登校に関する地元の相談窓口」では、都道府県や市区町村が公表している相談先を確認できます。
親の会が掲載されていない場合でも、教育相談窓口や教育支援センターから地域の情報を得られることがあります。

※参考:文部科学省「不登校に関する地元の相談窓口」

参加前に確認したい3つのポイント

親の会を選ぶときは、次の3点を確認しておくと、参加後の違和感を減らしやすくなります。

確認すること主な内容
運営情報主催者、連絡先、活動内容が明記されているか
安心して参加できるか守秘ルール、勧誘や商品の販売がないか
参加条件費用、発言の有無、途中退出、単発参加が可能か

東京都が民間の親の会を掲載する際の基準では、政治・宗教への勧誘や商品・サービスの営業を行わないこと、個人情報を適切に扱うこと、継続参加を強制しないことなどが定められています。

自治体のサイトに掲載されている場合でも、活動内容や雰囲気は会ごとに異なります。

親御さんが負担なく参加できる会を選ぶことが大切です。

※参考:東京都「TOKYO多様な学びの場・居場所ナビ」

親の会が近くにない・合わないときに知っておきたい選択肢

不登校 親の会 選択肢

親の会が見つからない場合や、参加しても合わないと感じた場合は、無理に別の会を探し続ける必要はありません。

ここがポイント!

親御さんが個別に相談できる公的な窓口や、お子さんが学校以外で過ごせる場所もあります。

親も相談できる公的な窓口|教育支援センターなど

教育支援センターは、市町村教育委員会などが設置する公的な不登校支援機関です。

主に学校に行きづらい小・中学生の学習や相談を支援する施設ですが、地域によっては親御さんからの相談にも対応しています。

親の会とは異なり、ほかの保護者と話すのではなく、支援員などに家庭や学校の状況を個別に相談できる点が特徴です。

令和5年度には、校外型の教育支援センターが全国に1,743か所設置され、義務教育段階の小・中学生30,365人が利用しました。

ただし、すべての市町村に設置されているわけではなく、名称や相談内容にも地域差があります。

※出典:文部科学省「不登校児童生徒への支援の在り方について」

ひかりすまいるアドバイザー

教育相談窓口やスクールカウンセラーなど、親御さんだけで相談できる窓口が用意されている場合もあります。
親の会のような集まりが負担に感じる場合は、個別相談のほうが話しやすいこともあります。

お子さんの居場所としてのフリースクール・オンライン

親御さんの相談先だけでなく、お子さんが家庭以外で過ごせる場所を探している場合は、教育支援センターやフリースクール、オンラインの居場所などがあります。

選択肢主な特徴
教育支援センター自治体が設置する公的な相談・学習支援の場
フリースクール通学日数や活動内容を選べる民間の居場所
オンライン自宅から交流や学習に参加できる
学びの多様化学校特別な教育課程を組む正式な学校

ここに注意!

フリースクールやオンラインでの活動が、在籍校の出席扱いとして認められる場合もあります。ただし、一定の要件を満たしたうえで校長が判断するため、利用すれば必ず認められるわけではありません。

親の会への参加と、お子さんの居場所探しは別の問題です。

どちらか一方を急いで決めるのではなく、現在のご家庭に必要な相談や支援を分けて考えると整理しやすくなります。

※出典:文部科学省「不登校児童生徒への支援の在り方について」

不登校の親の会に関するよくある質問

フリースクール 無流 よくあるQ&A

不登校の親の会について、参加を考えるときに気になりやすい点をまとめました。

不登校の親の会は無料で参加できますか?

無料で参加できる会もありますが、すべてが無料ではありません。

会場代や飲み物代、資料代として数百円程度の参加費がかかる会や、年会費を設けている会もあります。

申込み前に、参加費・年会費・別の講座やサービスへの加入が必要かを確認しておきましょう。

子どもを連れて行ってもいいですか?親だけでも参加できますか?

親御さんだけで参加できる会が多くあります。

子どもの同伴については、同伴可、託児や別室あり、同伴不可など、会によって対応が異なります。

お子さんを連れて参加したい場合は、申込み前に主催者へ確認が必要です。

近くに親の会が見つからないときはどうすればいいですか?

自治体の教育相談窓口や教育支援センターに、保護者向けの集まりがあるか確認する方法があります。

地域に親の会がない場合は、オンラインで参加できる会や、親御さんが個別に相談できる公的な窓口も選択肢です。

ひかりすまいるでは、市区町村ごとに不登校の相談先や支援機関をまとめています。

参加してみて合わないと感じたら、途中でやめても大丈夫ですか?

一度参加しても、継続する義務はありません。

会の考え方や雰囲気、話し合いの進め方に違和感がある場合は、途中で離れても問題ありません。

別の親の会や公的な相談窓口、個別相談など、親御さんが話しやすい方法へ切り替えられます。

まとめ

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最後にこちらの記事をまとめていきましょう。

こちらの記事では、次の内容をご紹介しました。

  • 親の会は保護者同士が経験や情報を共有する場
  • 孤独感がやわらぎ、地域の情報を得られる場合がある
  • 活動内容や考え方は会によって異なる
  • 公的な相談窓口や教育支援センターも利用できる

などについてご紹介しました。

項目基本情報
親の会とは同じ立場の保護者が気持ちや経験を共有する集まり
主な活動語り合い、情報交換、体験談、学習会
費用無料の会もあるが、資料代などがかかる場合もある
参加形態対面、オンライン、両方を行う会
合わないとき別の会、公的窓口、個別相談などを検討できる
記事のポイントまとめ

親の会は、悩みを解決してもらう専門機関ではありません。同じ立場の人と話したり、ほかの家庭の経験を聞いたりしながら、自分に必要な情報を整理するための選択肢です。

ひかりすまいるアドバイザー

一つの会が合わなかったからといって、親御さんが相談できる場所がなくなるわけではありません。

親の会、公的な個別相談、教育支援センターなどから、現在のご家庭に負担の少ないつながり方を選べます。

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