「中学生の子どもが保健室登校になっていて、内申点は大丈夫なのかな…」
「出席日数は足りるけれど、高校受験で不利にならないか心配…」
「親として、いま何ができるのか分からなくて…」
結論からお伝えすると、中学生の保健室登校は、校長先生の判断で「出席」として扱われるのが一般的です。
中学校は義務教育のため、進級や卒業への影響もほぼありません。
ただ、内申点の付き方や、高校受験への影響は、お子さんの学校やお住まいの自治体によって対応が分かれます。
文部科学省の最新調査(令和7年10月発表)では、小・中学校の不登校児童生徒数は35万3,970人と過去最多を更新し、中学校では約15人に1人があてはまります。
保健室登校を含めて、教室以外で過ごす中学生は、決して珍しい状況ではありません。
ただ、何をどう確認すればいいか、整理がつきにくいですよね。
保護者の声保健室登校でも内申点はもらえるのでしょうか?高校受験に影響しないか心配で…
ひかりすまいるアドバイザー学校ごとに対応は変わりますが、内申点の付け方や受験の選択肢を一つずつ整理していけば、いまできることが見えてきますよ。
この記事では、全国3,526校以上のフリースクール・不登校支援機関の情報を独自に取材・整理してきたひかりすまいる編集部が、
- 中学生の保健室登校と出席扱いの仕組み
- 内申点が観点別評価でどう付けられるか
- 高校受験への影響と公立高校の不登校枠
- 学校と話し合う前に確認したい7項目
- 思春期のお子さんへの親としての関わり方
- 保健室登校が難しいときの学校外の選択肢
などについて詳しくご紹介していきますね。
中学生の保健室登校とは?まずは現状を整理

保健室登校は、教室には入りづらいけれど学校には行けるお子さんの過ごし方の一つです。
中学校でも珍しいことではありません。
ここがポイント!
まずは現状と仕組みを整理していくと、保健室登校を「特別なこと」と捉えすぎず、必要な確認に進みやすくなります。
保健室登校とはどんな状態?
「保健室登校」とは、教室には入らずに、保健室で過ごしながら学校に通うことを指します。
公益財団法人日本学校保健会では、保健室登校を次のように定義しています。
常時保健室にいるか、特定の授業には出席できても学校にいる間は主として保健室にいる状態
たとえば、こんな状況です。
- 朝の登校はできるが、教室に入るのが難しい
- 一部の授業は出席できるが、それ以外の時間は保健室で過ごす
- 教室で過ごすことがしんどく、保健室を居場所にしている時期がある
ひかりすまいるアドバイザー養護教諭(保健室の先生)が見守るなか、自習や読書、軽い課題などをして過ごすことが多いです。
中学校で保健室登校をしているお子さんは珍しい状況ではない
中学校で保健室登校をしているお子さんは、決して特別な存在ではありません。
文部科学省の最新調査(令和7年10月発表)では、小・中学校の不登校児童生徒数は35万3,970人と過去最多を更新し、中学校では約15人に1人があてはまります。
公益財団法人日本学校保健会の調査でも、全国の中学校で保健室登校をしている生徒が一定数いることが報告されており、保健室を居場所として過ごす中学生は決して珍しい状況ではありません。
小学校・高校との違い
小学校・中学校・高校では、保健室登校の取り扱いに違いがあります。
中学生の場合に押さえておきたいポイントを、表で整理します。
| 項目 | 小学校 | 中学校 | 高校 |
|---|---|---|---|
| 義務教育 | あり | あり | なし |
| 出席扱い | 校長判断で出席扱いになりやすい | 校長判断で出席扱いになりやすい | 校長判断で出席扱いになる場合あり |
| 進級・卒業への影響 | 原則影響なし | 原則影響なし | 単位不認定で留年・卒業に影響することあり |
| 主な進路への関わり | 中学校進学に影響しにくい | 内申点・高校受験に影響することあり | 進路・進学に直結 |
中学校の特徴は、進級・卒業はほぼ確保されている一方で、内申点や高校受験への影響を意識する必要がある点です。
ひかりすまいるアドバイザーなお、保健室登校そのものの仕組みや、教室での過ごし方、出席扱いの基本については、こちらの記事でもくわしく解説していますよ。
中学生の保健室登校は出席扱いになる?

中学校での保健室登校は、校長先生の判断で「出席」として扱われるのが基本です。中学校は義務教育のため、進級・卒業への影響もほぼありません。
ここでは、出席扱いの仕組みと、学校ごとに異なる運用について整理していきますね。
保健室登校は校長判断で「出席」扱いになるのが基本
中学校での保健室登校に、明確な法令や全国一律のルールがあるわけではありません。
最終的な判断は、各学校の校長先生に委ねられています。
文部科学省は、不登校児童生徒への支援に関する通知のなかで、保健室登校など校内で学校生活を送る形について、学校に登校している以上は欠席者として扱わない方針を示しています。
そのため、多くの中学校では、保健室にいても「出席」として記録されているのが一般的です。
校舎内に登校しており、養護教諭が見守る環境で過ごしているという事実があるため、欠席として記録するのは適切ではないという考え方がベースにあります。
中学校は義務教育のため進級・卒業はほぼ確保されている
中学校は義務教育のため、出席日数が少なくても進級・卒業ができる仕組みになっています。
最終的な進級・卒業の判断は校長先生が行いますが、出席日数の不足だけを理由に進級・卒業を認めないケースは原則としてありません。
これは、義務教育では「教育を受ける権利」と「就学義務」が前提となっており、年齢主義(同じ年齢のお子さんが同じ学年に在籍する考え方)で運用されているためです。
保健室登校をしているお子さんが、出席日数が少ないことだけを理由に中学校を卒業できないという心配は、原則として不要です。
学校ごとに運用が違うので早めの確認を
校長先生の判断に委ねられている部分が大きいため、お子さんの中学校で実際にどのような運用になっているかは、学校ごとに違いがあります。
保健室で過ごす時間の扱い、教室との行き来の頻度、教科ごとの出席状況の記録のされ方など、運用の細かな部分は中学校ごとに異なります。お子さんの学校に直接確認することが大切です。
特に中学校では、出席扱いになるかどうかとあわせて、内申点や通知表の評価がどう付くかも気になるところです。
ひかりすまいるアドバイザー評価への影響については、次の見出しで詳しく見ていきますね。
学校に確認しておきたい相談先
お子さんの中学校で保健室登校の運用を確認するときは、いくつかの相談先があります。
| 相談先 | 主な役割 |
|---|---|
| 担任の先生 | 学習面・生活面の中心的な窓口 |
| 養護教諭 | 保健室での過ごし方の相談 |
| スクールカウンセラー | お子さんの心理面・保護者の相談 |
| 教育相談係・学年主任 | 学年全体の支援体制 |
| 校長先生 | 出席扱い・評価の最終判断 |
最初の相談相手は、担任の先生または養護教諭が一般的です。
ひかりすまいるアドバイザーお子さんの状況を共有しながら、保健室登校の運用や評価のされ方について、早めに聞いておくと安心ですよ。
出席扱いの判断や、成績への反映について、より詳しく知りたい場合はこちらの記事も参考にしてみてくださいね。
中学生の内申点はどう付けられる?

保健室登校でも、テストや課題などの評価材料がそろっていれば、内申点(評定)がつくケースは多くあります。
観点別評価のしくみを理解しておくと、お子さんの学校での評価のされ方が見えやすくなります。
中学校の内申点は観点別評価で算出される
中学校の内申点(各教科の評定)は、観点別評価をもとに算出されます。
文部科学省の通知では、各教科の評価の観点として、次の3つが示されています。
| 観点 | 主な評価材料 |
|---|---|
| 知識・技能 | 定期テスト、小テスト、レポート、ワーク提出など |
| 思考・判断・表現 | 記述式の解答、レポート、発表、課題の応用問題など |
| 主体的に学習に取り組む態度 | 授業中の取り組み、自己評価、振り返りシート、課題への向き合い方 |
3つの観点をA・B・Cの3段階で評価し、それを総合して5段階の評定(1〜5)が決まる、というのが基本的な流れです。
※出典:文部科学省「小学校、中学校、高等学校及び特別支援学校等における児童生徒の学習評価及び指導要録の改善等について(通知)」(平成31年3月29日※令和8年5月地点最新)
保健室登校でも評価される観点・評価しづらい観点
保健室登校をしているお子さんの場合、3つの観点のうち、評価のされやすさに違いが出ます。
| 観点 | 保健室登校での評価のされやすさ |
|---|---|
| 知識・技能 | テスト・課題で評価可能 |
| 思考・判断・表現 | 記述式課題やレポートで評価可能 |
| 主体的に学習に取り組む態度 | 授業中の取り組みを直接観察しづらく、評価しづらい場合あり |
「知識・技能」と「思考・判断・表現」の2つは、定期テストやレポート、課題の提出があれば評価できる観点です。
一方、「主体的に学習に取り組む態度」は、授業中の発言・グループ活動・ノート記録などからも評価されるため、教室にいない時間が多いと、観察にもとづく評価がしづらくなることがあります。
ただし、保健室登校でも、自習の記録や課題への取り組み方、振り返りシートの提出などから評価する学校もあります。
令和6年の通知で「学校外の学習成果」も評価対象に
不登校児童生徒の成績評価について、令和6年8月、文部科学省は学校外の機関や自宅での学習成果も成績評価の材料にできることを、法令上明確にしました。
具体的には、次のような学習も評価の材料として扱える流れが整っています。
- 教育支援センターや民間施設での学習活動
- 自宅でのICT教材を活用した学習
- 学校から届いたプリント・教材での学習
- フリースクールでの学習活動
保健室登校と並行して、自宅やオンラインで学習を進めている場合、こうした学習成果を学校に共有することで、評価の材料として扱ってもらえる可能性があります。
ひかりすまいるアドバイザー具体的にどう運用するかは、お子さんの学校に相談してみる価値があります。
中学生の保健室登校が高校受験に与える影響

保健室登校が「出席」としてカウントされていれば、高校受験への影響を最小限に抑えられるケースが多くあります。
受験校の種類や地域によっても、影響の出方は変わります。
内申点と当日試験の比重は受験校で異なる
高校受験は、内申点(調査書)と当日試験の点数の組み合わせで合否が決まります。
ただし、その比重は受験する高校の種類によって違いがあります。
| 受験校の種類 | 内申点の比重 | 特徴 |
|---|---|---|
| 公立高校(一般入試) | 7:3〜5:5など、都道府県・高校で異なる | 内申点が一定の比重を占める |
| 公立高校(不登校枠など) | 学校による(内申を見ないケースあり) | 面接や作文を重視 |
| 私立高校 | 学校による(当日試験重視の高校が多い) | 当日試験で挽回しやすい |
| 通信制高校 | 重視しないケースが多い | 学力試験が免除されている学校もあり |
公立高校では内申点が一定の比重を占めますが、私立高校や通信制高校では当日試験や面接で実力を見るケースも多くあります。
都道府県ごとに不登校生徒への配慮制度が整備されている
公立高校(全日制)では、欠席日数が多い場合に、入学後に通えるかを学校側で個別に審査するケースがあります。
ただし、保健室登校が「出席」として記録されていれば、欠席日数は増えないため、こうした個別審査の対象になりにくくなります。
また、不登校生徒の状況に配慮した選抜方式や学校を整備している都道府県も多くあります。
制度の有無や名称、選抜方式は都道府県によって異なります。
お住まいの地域の制度については、教育委員会の情報や塾の進路相談で確認しておくと選択肢が広がります。
進学先には複数の選択肢がある
中学生のお子さんが進学できる高校は、全日制の一般入試だけではありません。
| 進学先 | 特徴 |
|---|---|
| 全日制高校(一般入試) | 内申点と当日試験で判定 |
| 全日制高校(不登校枠・チャレンジスクール・クリエイティブスクールなど) | 不登校経験者向けの選抜方式。都道府県によって名称が異なる |
| 定時制高校 | 夜間や昼間の課程。働きながら学ぶ生徒もおり、内申点の条件がゆるやかなケースが多い |
| 通信制高校 | 自宅学習中心。学力試験が免除されている学校もあり、内申点を重視しないケースもあり |
| 高校卒業程度認定試験(高卒認定) | 高校卒業はしないが、大学・専門学校の受験資格を得られる |
進学先の選択肢は広がってきており、お子さんの状況に応じて、ご家庭に合った道を選べる環境が整っています。
文部科学省は欠席日数への配慮を求めている
不登校児童生徒の高校受験について、文部科学省は不登校生徒の学ぶ意欲や努力を適切に評価することを、都道府県教育委員会に対して通知のなかで求めています。
具体的には、次のような配慮が示されています。
- やむを得ない事情による欠席が、不利益な取扱いにつながらないように配慮すること
- 不登校生徒の学ぶ意欲や努力を適切に評価すること
- 中学校卒業程度認定試験を活用する場合の情報提供を行うこと
こうした配慮事項は、都道府県や高校ごとに運用が異なります。
ひかりすまいるアドバイザーお子さんの進学を検討する際は、志望校や教育委員会の最新情報を確認しておくと安心ですよ。
中学生の保健室登校の1日の過ごし方

保健室登校の1日の過ごし方は、お子さんの状況や学校の方針によってさまざまです。
中学校では、定期テストや課題への取り組み方も、過ごし方を考えるうえでの大切なポイントになります。
1日のスケジュール例
中学校での保健室登校の1日は、たとえば次のような流れになります。
学校によって時間帯やルールは異なりますが、おおまかなイメージとして参考になります。
| 時間帯 | 過ごし方の例 |
|---|---|
| 8:15〜8:30 | 登校、保健室で荷物の整理 |
| 8:30〜10:20(1〜2限) | 自習・課題への取り組み |
| 10:20〜10:30 | 休み時間 |
| 10:30〜12:20(3〜4限) | 自習、養護教諭との会話 |
| 12:20〜13:05 | 給食(教室で食べる日、保健室で食べる日など) |
| 13:05〜13:25 | 昼休み |
| 13:25〜15:15(5〜6限) | 自習・課題の続き |
| 15:15〜 | 下校 |
登校時間や帰宅時間も、学校によっては柔軟に対応してもらえる場合があります。
たとえば「朝はゆっくり登校してお昼から保健室で過ごす」「午前中だけで早退する」など、お子さんの体調に合わせた形が選ばれることもあります。
保健室での過ごし方
保健室で過ごす時間の使い方は、学校や担当の養護教諭によって異なります。
よくある過ごし方は次のとおりです。
- 教科書やプリントを使った自習
- 学校から渡された課題への取り組み
- 読書(自分で持参した本や保健室の本)
- 養護教諭との会話・体調確認
- スクールカウンセラーとの面談(予定がある日)
- タブレット・ICT教材を使った学習(学校による)
授業を受けているお子さんと同じ時間割で学習を進める必要はなく、お子さん自身のペースで取り組めることが多いです。
ただし、保健室は本来、体調不良で来るお子さんのための場所でもあるため、静かに過ごすことが基本になります。
定期テストや課題はどう受ける?
中学校では、定期テストや課題の受け方が内申点(評定)に直接関わるため、特に確認しておきたいポイントです。
多くの中学校では、保健室登校をしているお子さんが定期テストを受けるとき、保健室や別室での受験が認められています。
| 項目 | 一般的な対応 |
|---|---|
| 定期テスト | 保健室や別室で同じ問題を受験することが多い |
| 小テスト・確認テスト | 教科担当との相談で柔軟に対応 |
| 課題・提出物 | 通常どおり提出。学校から渡される形式が多い |
| 受験時間 | 通常の時間どおりが基本 |
お子さんの体調や状況によっては、テストを受けるのが難しい日もあります。
その場合は、テストの実施日を後日に振り替えてもらえるなど、柔軟に対応してくれる学校もあります。
ひかりすまいるアドバイザー担任や教科担当の先生に、事前に相談しておくと安心です。
保健室を利用するうえで知っておきたいこと
保健室登校を始めるにあたって、知っておきたい点を整理しておきますね。
- 保健室は体調不良のお子さんと共有する空間である
- 養護教諭は学習指導の専門ではないため、自習が中心になる
- 利用ルールや時間帯は学校ごとに違う
- 担任の先生や教科担当との連絡は、別途必要になる場合がある
学校によっては、保健室にいられる時間帯や、ほかのお子さんが利用するときの過ごし方について、独自のルールを設けている場合もあります。
お子さんの中学校でどんな運用になっているかは、養護教諭や担任の先生に確認しておくと、保健室登校を始めるときの戸惑いが減ります。
学校と話し合う前に確認したい7項目

保健室登校を続けるなかで、学校と話し合いをするときには、確認しておきたいポイントがいくつかあります。
事前に整理しておくと、話の進め方が見えやすくなります。
① 保健室登校が出席扱いになるか
保健室で過ごした時間が「出席」として記録されるかを最初に確認します。
出席扱いとなる条件(在室時間・記録方法など)もあわせて聞いておくと、後の評価確認がスムーズです。
② 内申点(観点別評価)はどう付けられるか
中学校では、内申点が高校受験に関わる大事なポイントです。
観点別評価の3つの観点について、次のような点を確認しておきましょう。
- 知識・技能、思考・判断・表現、主体的に学習に取り組む態度のそれぞれが、どんな材料で評価されるか
- 観察にもとづく評価がしづらい部分(主体的態度)について、どう対応してもらえるか
- 提出物・自習記録・振り返りシートなどが評価材料になるか
③ 定期テストや課題の受け方
テストや課題は、内申点に直結する評価材料です。
- 定期テストを保健室や別室で受験できるか
- 当日に体調が悪い場合の振替対応はどうか
- 課題・提出物の受け渡し方法
- 小テストや実技テストへの対応
ひかりすまいるアドバイザーこれらを早めに確認しておくと、評価のチャンスを逃しにくくなります。
④ 担任・養護教諭との連絡頻度
授業に出ていない期間、学校との情報のやり取りをどのくらいの頻度で行うかを決めておきます。
連絡帳・電話・面談など、ご家庭が無理なく続けられる方法を相談しておくと安心です。
⑤ スクールカウンセラー・教育相談員の利用
学校に配置されているスクールカウンセラーや教育相談員と話せる仕組みがあるかを確認しましょう。
お子さん本人だけでなく、保護者も相談できる場合があります。
⑥ 校内に別の居場所があるか
保健室以外に、別室登校や校内サポートルームなど、お子さんが過ごせる場所があるかを確認します。
学校によって名称や運営は異なります。
⑦ 高校受験に向けた進路相談の体制
中学3年生に向けて、進路相談の体制を早めに確認しておくと、選択肢の整理が進めやすくなります。
- 進路指導担当の先生との面談頻度
- 不登校生徒向けの進学先(チャレンジスクール・通信制など)の情報提供
- 自治体の入試制度(配慮枠など)の情報
中学1年・2年の段階でも、進路相談の体制を聞いておくと、お子さんの選択肢が広がりやすくなります。
確認した内容の記録
学校との話し合いは、担任・養護教諭・スクールカウンセラーなど複数の先生が関わることがあります。
確認した内容は、誰に・いつ・何を聞いたかを記録に残しておくと、ご家庭内の共有や次回の相談に役立ちます。
中学校との連絡・連携で親ができる対応

保健室登校を続けるなかでは、ご家庭と学校との情報のやり取りが、お子さんの状況を把握するための大切な土台になります。
担任や養護教諭との連絡、相談先との連携など、押さえておきたい実務的なポイントを整理していきますね。
担任の先生との連絡を続ける
保健室登校をしているお子さんの場合も、担任の先生が学習面・生活面の中心的な窓口になります。
連絡の方法と頻度は、ご家庭と先生の状況にあわせて決めるのが一般的です。
| 連絡方法 | 主な活用シーン |
|---|---|
| 連絡帳・配付物の受け渡し | 日々の課題や提出物の確認 |
| 電話 | 短時間で済む確認、急ぎの連絡 |
| メール・学校アプリ | 記録に残しておきたい連絡 |
| 個別面談 | 学期ごとの状況確認、進路相談 |
連絡頻度の目安は、週1回〜月1回程度です。
ひかりすまいるアドバイザーお子さんの状況に変化があったときや、学校行事の前など、必要に応じて回数を増やすご家庭もあります。
養護教諭との連携
保健室登校では、養護教諭(保健室の先生)が、お子さんの日中の様子を一番よく知る立場になります。
養護教諭との連絡では、次のような情報を共有しておくとスムーズです。
- 朝の体調や登校時の様子
- 自宅での過ごし方や睡眠状況
- 保健室での過ごし方の希望
- ご家庭で気になっていること
担任と養護教諭の間でもお子さんの情報は共有されますが、保護者から直接伝えておきたいことがある場合は、養護教諭との面談時間を別枠で設けてもらえます。
スクールカウンセラーとの面談
学校に配置されているスクールカウンセラーは、お子さん本人だけでなく、保護者の相談にも対応してくれます。
保護者だけでの面談も可能なため、次のような内容について相談できます。
- 学校との連絡のとり方
- お子さんへの説明のしかた
- 進路や受験についての確認事項
- ご家庭で迷っていること
スクールカウンセラーは、勤務日が限られている学校もあります。
ひかりすまいるアドバイザー学校に確認して、利用できる曜日や予約方法を聞いておくと活用しやすくなります。
学期ごとの確認事項
学期の節目には、次の項目を学校と一緒に確認しておくと、状況の整理がしやすくなります。
| 時期 | 確認しておきたいこと |
|---|---|
| 学期はじめ | 1学期(2学期/3学期)の出席扱いの方針、テスト・課題の予定 |
| 学期半ば | 出席日数の経過、提出物の状況 |
| 学期末 | 通知表(評価)の見方、次学期に向けた方針 |
| 年度末(中1・中2) | 進級時の引き継ぎ事項 |
| 年度末(中3) | 受験校との連絡、調査書の内容確認 |
通知表の評価について気になることがあれば、その場で確認するか、後日改めて担任の先生に質問する形で、評価の根拠を聞いておくと安心です。
校外の相談先との連携
学校だけで対応が難しいときは、校外の相談先と連携することもできます。
| 相談先 | 役割 |
|---|---|
| 教育委員会の教育相談 | 自治体の窓口で、学校と保護者の間に立ってもらえる場合あり |
| 教育支援センター(適応指導教室) | 学校外の学びの場として、学校と連絡を取り合ってくれる |
| スクールソーシャルワーカー | 福祉的な視点で、学校・家庭・関係機関をつないでくれる |
校外の相談先を利用するときは、学校にも一言伝えておくと、情報共有や連携がスムーズになります。
連絡内容の記録
複数の先生と並行してやり取りを続けると、誰にいつ何を聞いたかが分かりにくくなることがあります。
ご家庭でかんたんなメモを残しておくと、次の連絡や面談で役立ちます。
- 連絡した日付・相手・連絡方法
- 聞いた内容・先生からの返答
- 次回の連絡予定や決まったこと
ひかりすまいるアドバイザーノート1冊、または学校アプリのメモ機能などで、お子さんに関わる情報をまとめておくと、ご家族内でも共有しやすくなりますよ。
親としての関わり方|思春期の中学生だからこそ大切にしたいこと

中学生の時期は、心と体の変化が大きく、保護者との関係性も少しずつ変わっていく思春期にあたります。
保健室登校をしているお子さんに対しては、本人のペースを尊重しながら、見守る姿勢が大切です。
本人のペースを尊重する
「早く教室に戻ってほしい」「もっと頑張ってほしい」という思いは、保護者として自然な気持ちです。
ただ、中学生の時期は、本人にも本人なりの感じ方や考えがあります。
無理に教室復帰を促したり、保健室登校自体に焦りを伝えたりするよりも、お子さんが「いま安心して過ごせる場所がある」ことを尊重する関わり方が、結果的に次の一歩につながりやすくなります。
親自身も相談先を持つ
お子さんの不登校や保健室登校に向き合う期間は、保護者ご自身にとっても大きな心の負担になります。
「自分の関わり方がよくなかったのでは」「もっと早く気づくべきだった」と、自分を責める時期があるかもしれません。
ですが、お子さんを支えるためには、まず保護者ご自身が安心して過ごせる状態であることが大切です。
| 相談先 | 利用できる場面 |
|---|---|
| スクールカウンセラー | 学校での相談。お子さんと別枠で保護者だけでも相談可能 |
| 教育委員会の教育相談 | 自治体の教育相談センターなどで対応 |
| 児童相談所・子育て世代包括支援センター | 家庭全体の悩み相談 |
| かかりつけ医・心療内科 | 心身の不調が続くとき |
| 不登校の親の会・オンラインコミュニティ | 同じ立場の保護者と話せる |
「相談先を持つこと」自体が、保護者ご自身の心の負担を軽くする一歩になります。
ひかりすまいるアドバイザーご家庭の状況に合った相談先をいくつかキープしておくと、迷ったときに頼りやすくなりますよ。
保健室登校が難しいときの選択肢

保健室登校以外にも、お子さんが学べる場所はたくさんあります。
学校外の活動が「出席」として扱われる仕組みも、令和8年4月に文部科学省がリーフレットを公開して、改めて周知されました。
ご家庭の状況にあった選択肢を整理していきますね。
学校外の活動も「出席扱い」になる仕組みがある
文部科学省は、令和8年4月、不登校児童生徒の出席扱いに関する保護者向けリーフレットを公開しました。
学校外での活動や、自宅でのICTを活用した学習も、一定の条件を満たせば「出席」として認められる仕組みが、改めて整理されています。
| 活動の種類 | 出席扱いの対象 |
|---|---|
| 教育支援センター(適応指導教室)での活動 | 自治体が設置する公的施設 |
| フリースクールなど民間施設での活動 | 一定の要件を満たした施設 |
| 自宅でのICTを活用した学習活動 | 校長が必要と認めた場合 |
校内での保健室登校と並行して、学校外の場を利用することも可能です。
ひかりすまいるアドバイザーお子さんの状況や、ご家庭からの通いやすさなど、無理のない範囲で選んでいけます。
教育支援センター(適応指導教室)
教育支援センター(適応指導教室とも呼ばれます)は、自治体が設置している不登校児童生徒のための学習・生活支援の場です。
- 多くの自治体で利用料は無料
- 在籍校の校長判断で出席扱いが認められる
- 学校・自治体・支援員が連携している
お住まいの自治体に教育支援センターがあるかは、教育委員会のホームページや、お子さんの中学校に問い合わせて確認できます。
フリースクール(民間施設)
フリースクールは、民間が運営する学校外の居場所です。
学習サポートだけでなく、お子さんが安心して過ごせる場所として活用されます。
中学生のお子さんが利用しやすい施設として、以下の2つをご紹介します。
学研WILL学園は、学校が合わない・通う自信がないお子さんが、少人数の環境で過ごしやすい学園です。
小学6年生から高校生まで対応しており、学年や状況に合わせて課程や通い方を選べます。
通学・個別指導・メタバースなどに対応し、学習面だけでなく生活リズムや人間関係の不安にも寄り添います。
小・中学生の出席認定実績があり、高校生は高校卒業資格の取得を目指せる点も安心材料です。
- 対象:小学6年生・中学生・高校生
- 形式:通学・個別指導・メタバースなどに対応
- 雰囲気:少人数でアットホームな学園
- 支援:学習面・生活面・気持ちの面をサポート
- 進路:学校復帰・高校進学・高校卒業まで見据えた支援

「学校に行けない日」も、家からつながれる学び場があります。
aini school 小中等部は、不登校のお子さまが安心して参加できるオンラインフリースクールです。
顔出しや発言を無理に求めず、朝のホームルーム・教科学習・マイクラやイラストなどの楽しい授業を通じて、少しずつ生活リズムや人とのつながりを取り戻しやすい環境が整っています。
- 小1〜中3に対応
- 平日9:00〜15:00に開校
- 教科学習+好きなことから学べる授業
- 出席扱い認定の取得サポートあり
自宅でのICT学習
不登校児童生徒が自宅でICT教材を使って学習した場合も、一定の要件を満たせば、在籍校の校長判断で出席扱いになります。
| 要件 | 内容 |
|---|---|
| 学校と保護者の連携 | 学校と保護者が連絡を取り合いながら学習を進める |
| 計画的な学習プログラム | 学校が認める内容で計画的に学習する |
| 学習状況の把握 | 学校がお子さんの学習状況を把握できる仕組み |
| ご家庭からの相談 | 学校外の機関に通うのが難しい場合の選択肢 |
ICT教材の活用は、自宅で過ごす時間が長くなっているお子さんにとって、学びの選択肢の一つになります。
なお、出席扱いになるための条件や、ご家庭での進め方については、こちらの記事でも詳しく解説していますよ。
中学生の保健室登校に関するよくある質問

中学生の保健室登校についてよく寄せられる質問にお答えしていきますね。
保護者の声内申点や受験のことは、細かいところまで確認しておきたいです。
保健室登校でも内申点が「斜線」や「評価不能」になることはありますか?
学校・教科担当の判断によっては、評価材料が不足していると判断され、観点別評価が「評価不能」となるケースがあります。
その場合、評定欄に斜線が引かれたり、評定そのものが付かないことがあります。
ただし、令和6年8月の文部科学省通知で、学校外での学習成果も成績評価の材料にできることが法令上明確化されました。
自習記録・課題提出・ICT教材での学習成果などを学校に共有することで、評価の材料として扱ってもらえる可能性があります。
具体的な対応は、担任や教科担当の先生に相談してみてください。
内申点が低くても受験できる高校はありますか?
内申点に関係なく、または内申点の比重が低くても受験できる高校は複数あります。
- 私立高校の一部(当日試験を重視するところ)
- 通信制高校(学力試験が免除されている学校もあり)
- 定時制高校
- 公立高校のチャレンジスクール・エンカレッジスクール・クリエイティブスクールなど(都道府県により名称が異なる)
- 高校卒業程度認定試験(高卒認定)
選択肢は広がってきています。お住まいの都道府県でどんな進学先があるかは、教育委員会の情報や塾の進路相談で確認できます。
保健室登校が長くなると、ずっと教室に戻れなくなりますか?
保健室登校の期間と、その後の進路には、決まったパターンはありません。
文部科学省の調査でも、不登校や保健室登校を経験したお子さんが、その後さまざまな進路を選んでいることが報告されています。
教室に戻る、別の学びの場に移る、進学先で新しい環境に切り替える、などの形があります。
「いま保健室登校を続けている=ずっとそのままになる」というわけではありません。
保健室登校をしながら、フリースクールやICT教材も使えますか?
利用できます。
保健室登校と並行して、フリースクールや教育支援センター、自宅でのICT教材を活用しているケースもあります。
校外の機関での活動も、一定の要件を満たせば「出席」として記録できる仕組みが整っています(令和8年4月公開の文部科学省リーフレットで改めて整理されました)。
詳しい仕組みは、出席扱いに関するこちらの記事もあわせてご覧くださいね。
中学生で保健室登校だと皆勤賞はもらえますか?
保健室登校が「出席」として記録されていれば、出席日数の上では皆勤と同じ扱いになります。
ただし、皆勤賞の対象になるかは、各学校が定めるルール次第です。
「教室での出席を条件にする学校」「保健室登校を含めて出席日数で判断する学校」など、対応が分かれます。
皆勤賞の取り扱いについては、お子さんの中学校に直接確認するのが確実です。
まとめ|中学生の保健室登校は内申・受験対策も含めて整理を

最後にこちらの記事をまとめていきましょう。
こちらの記事では、
- 中学生の保健室登校と出席扱いの仕組み
- 内申点が観点別評価でどう付けられるか
- 高校受験への影響と公立高校の配慮制度
- 学校と話し合う前に確認したい7項目
- 中学校との連絡・連携で親ができる対応
- 保健室登校が難しいときの選択肢(教育支援センター・フリースクール・ICT学習)
などについてご紹介しました。
出席扱い:校長判断で「出席」となるのが基本
進級・卒業:義務教育のため、出席日数不足だけで影響することは原則なし
内申点(評定):観点別評価3つのうち、テスト・課題で評価される観点が中心
高校受験:公立(一般・配慮枠)/私立/通信制/定時制/チャレンジスクールなど選択肢は広い
学校外の活動:教育支援センター・フリースクール・自宅ICT学習が出席扱いの対象
ここに注意!
運用や評価は学校・自治体によって異なります。詳細は、お子さんが在籍している中学校・教育委員会に直接確認することをおすすめします。
中学生の保健室登校は、出席日数だけでなく、内申点や高校受験への影響まで、一つひとつ確認しておきたいことが多くあります。
ご家庭のペースで、担任の先生・養護教諭・スクールカウンセラーと連絡を取り合いながら、お子さんに合った選択肢を整理していけます。
ひかりすまいるアドバイザー焦らず、ご家庭のペースで、お子さんに合う方法を一つずつ整理していけるとよいですね。
保健室登校と並行して、ご家庭で別の選択肢を検討する場合は、以下のサービスもあわせて参考にできます。
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