五月雨登校とは|不登校との違い・原因・年代別の特徴を整理【2026年最新】

五月雨登校

学校に行ける日もあれば、行けない日もある…

朝になってみないと、その日のことはわからない…

これって不登校なの?それとも、まだ違う段階?

五月雨登校(さみだれとうこう)とは、学校に行ける日もあれば行けない日もある、不安定な登校状態のことです。

明確な定義はないものの、一般には不登校(年間30日以上の欠席)の手前か、その回復過程に見られることが多いとされています。

ただ、世間ではあまり知られていない言葉ですし、不登校との違いや、親としてどう関わってあげればよいかもつかみにくいですよね。

保護者の声

子どもが学校に行ったり行かなかったりを繰り返しています。これって五月雨登校でしょうか?親としてどう関わってあげればよいですか?

ひかりすまいるアドバイザー

この記事では、五月雨登校の意味から原因、年代別の特徴、関わり方、よくあるご相談ケースまでをまとめています。お子さんに合う関わり方を見つけるヒントになれば嬉しいです。

この記事では、これまで全国のフリースクール・不登校支援を取材・調査してきたひかりすまいる編集部が、

  • 五月雨登校とは何か、不登校との違い
  • 五月雨登校の原因とお子さんの心理
  • 小学生・中学生・高校生それぞれの特徴と関わり方
  • よくあるご相談ケースと頼れる相談先

などについて詳しくご紹介します。

【ひかりすまいる編集部】

全国フリースクール・不登校支援ひかりすまいる

全国47都道府県・792市町村を対象に、フリースクールや不登校支援制度の情報を調査・掲載しています。

  • 対応エリア: 全国47都道府県・792市町村
  • 掲載データ: 全国3,526校以上(支援教室・オンライン含む)
  • 専門項目: 補助金申請 / 出席扱い制度 / 行政相談 / オンライン学習

各自治体・施設の公式情報をもとに、編集部が内容を確認・整理したうえで掲載しています。

この記事のもくじ
  1. 五月雨登校とは?意味と読み方をわかりやすく解説
  2. 五月雨登校は不登校とは違います|行き渋り・別室登校との見分け方
  3. 五月雨登校が起こる原因とお子さんの心理
  4. 五月雨登校と発達障害の関係はある?
  5. 年代別に見る五月雨登校の特徴
  6. よくあるご相談ケース3選|小学生・中学生・高校生
  7. 五月雨登校で頼れる相談先・支援機関
  8. 五月雨登校に関するよくある質問(FAQ)
  9. まとめ

五月雨登校とは?意味と読み方をわかりやすく解説

五月雨登校とは 意味 読み 解説

五月雨登校とは、学校に行ける日もあれば行けない日もある、登校が不安定な状態のことです。

読み方は「さみだれとうこう」で、決まった定義はありません。

教育関係者や保護者の間で広く使われている通称的な言葉です。

明確な基準があるわけではありませんが、おおむね「週に1〜3日休むことが続く」「特定の曜日だけ休む」「2時間目から登校する日が多い」といった状態が、五月雨登校と呼ばれる傾向にあります。

ここでは、五月雨登校の意味、読み方や語源、別名までを順番に整理していきます。

五月雨登校の意味|どんな状態が当てはまる?

五月雨登校とは、登校したり休んだりを繰り返す、断続的な登校状態を指します。

完全に学校に行けない「不登校」とは異なり、「行ける日もある」「行こうとする気持ちはある」というのが大きな特徴です。

具体的には、以下のような状態が五月雨登校に当てはまります。

  • 週に1〜2日、決まった曜日に休むことが続いている
  • 朝はしんどそうにしているが、午後からなら登校できる日がある
  • 1日休むと翌日は行ける、というパターンを繰り返している
  • 保健室登校や別室登校(教室以外の場所で過ごす登校)なら行ける日がある
  • 1〜2週間まとめて休み、また少し通えるようになる、を繰り返している

文部科学省の正式な定義には「五月雨登校」という分類はありません。

ただ、不登校(年間30日以上の欠席)の手前、または回復過程に見られる登校状態として、教育や支援の現場で広く認識されている言葉です。

五月雨登校の読み方と語源

五月雨登校の読み方は「さみだれとうこう」です。

「五月雨」は、もともと旧暦の5月(現在の6月ごろ)に降る長雨を意味する言葉で、梅雨時に「降ったり止んだり」を繰り返す雨のことを指します。

この「降ったり止んだりを繰り返す」様子が、お子さんの「行ったり行かなかったりを繰り返す」登校状態と重なり、そこから「五月雨登校」と呼ばれるようになりました。

言葉もとの意味登校状態への当てはめ
五月雨梅雨時の長雨(降ったり止んだり)学校に行ったり行かなかったり
五月雨登校上記の比喩を登校に当てはめた言葉断続的に登校する状態

教育や心理の専門用語ではなく、現場で自然と使われるようになった呼び方です。新聞や学術的な文書ではあまり登場しません。

五月雨登校は不登校とは違います|行き渋り・別室登校との見分け方

五月雨登校 不登校 違い 生き渋り 別室登校 見分け方

五月雨登校は不登校とは違います。

「行ける日がある」というのが大きなポイントで、今もお子さんなりに学校と向き合っている状態と言えます。

不登校・行き渋り・別室登校など、似た言葉が多くてわかりにくいですよね。

ここでは、お子さんの今の状態がどれに近いかを見分けるヒントをお伝えしますね。

五月雨登校は不登校ではない|行ける日があるのが大きな違い

不登校は、学校に行けない日が続いている状態のことです。

一方の五月雨登校は、行けない日もあるけれど、行ける日もあるという状態を指します。

行けている日があるという事実は、お子さんが学校と向き合おうとしている表れでもあります。

ひかりすまいるアドバイザー

「もう不登校になってしまうかも」と感じやすい時期ですが、五月雨登校と不登校は別のものとして捉えて大丈夫ですよ。

項目五月雨登校不登校
状態行ける日もあれば行けない日もある学校に行けない日が続いている
学校との関わり続いている途切れている時期がある
お子さんの様子「行こうとする気持ち」がある日もある学校から距離を置きたい時期

五月雨登校だからといって、必ず不登校になっていくわけではありません。

お子さんによっては、行ける日が少しずつ増えて落ち着いていくこともあれば、しばらく五月雨登校が続くこともあります。

それぞれのペースで進んでいくものとして見ていきましょう。

五月雨登校と行き渋りはどう違う?

「行き渋り(いきしぶり)」は、お子さんが「行きたくない」と訴えるものの、登校自体は続いている状態を指します。

項目行き渋り五月雨登校
登校状況基本的に登校している行ける日と行けない日がある
訴え方「行きたくない」と言う実際に休む日も出ている
朝の様子渋りながらも家を出る出られない日もある

行き渋りの段階で持ち直すお子さんもいれば、行き渋りから少しずつ五月雨登校になるお子さんもいます。

決まったルートはないので、お子さんの様子を一つひとつ見ていくことが大切です。

別室登校・保健室登校とはどう違う?

別室登校や保健室登校は、教室以外の場所で過ごしながら登校している状態のことです。

  • 別室登校:教室には入らず、別の部屋で個別に過ごす登校
  • 保健室登校:保健室で過ごす登校
  • フリースペース登校:学校内の専用スペースで過ごす登校

五月雨登校のお子さんが「教室は無理だけど学校までは行ける日」に、別室や保健室で過ごすこともあります。

学校という場所までは行けているという意味で、お子さんなりに頑張っている形のひとつです。

項目教室登校別室登校・保健室登校五月雨登校
学校に行くか行く行く行ける日と行けない日がある
教室に入るか入る入らない行ける日は入ることもある
出席扱いあり学校による行った日は出席扱い

学校に行けた日に教室で過ごせるか、別室で過ごすかは、その日のお子さんの状態によって変わってもよいものです。

ひかりすまいるアドバイザー

「教室に入れた日も、入れなかった日も、お子さんなりに頑張っている」という視点で見守っていけると安心ですね。

五月雨登校が起こる原因とお子さんの心理

五月雨登校 原因 心理

五月雨登校の原因は一つではなく、お子さんの心の中にいくつかの要素が重なっていることが多いと言われています。

「甘え」とは違う形で、お子さんなりに学校と向き合った結果として、行けない日が出ている状態です。

ここでは、五月雨登校が起こりやすい原因と、そのときのお子さんの心理について、不登校支援の現場で語られている内容をお伝えしていきますね。

五月雨登校が起こる主な原因

五月雨登校のきっかけはお子さんによってさまざまですが、不登校支援の現場でよく挙げられるのは次のような要素です。

原因のカテゴリよく挙げられる例
学校での人間関係クラスメイトとの関係、先生との相性、苦手な相手とのトラブル
学習や授業のこと苦手な教科がある日、人前で発表する場面、授業についていけない感覚
体調や気質朝起きにくい、不安を感じやすい、疲れがたまりやすい
環境の変化進級・クラス替え、長期休み明け、引っ越し

一つだけが原因ということは少なく、いくつかの要素が重なって少しずつ登校が不安定になることが多いと言われています。

お子さん本人も「なぜ今日は行けないのか、自分でもわからない」と感じている場合があります。

原因と向き合っていく際は、お子さんの様子を一番よく見ている親御さんと、学校のスクールカウンセラーや教育支援センターなどの専門家とで一緒に考えていくのが一般的です。

五月雨登校のときのお子さんの心理

五月雨登校が続いているとき、お子さんの心の中ではさまざまな葛藤が起きていると言われています。

  • 「行かなきゃいけない」と思っているけれど体が動かない
  • 「友達に会いたい」気持ちと「教室に入りたくない」気持ちが同時にある
  • 行けなかった自分を責めてしまう
  • 行けた日も、明日また行けるかわからない不安がある
  • 親に心配をかけていることに申し訳なさを感じている

休んだ日にゲームを楽しそうにしていたり、笑顔が出ていたりしても、お子さんの内側にはこうした葛藤があることも少なくありません。

「行ったり行かなかったりするくらいなら、ちゃんと行ってほしい」と感じる瞬間もあるかもしれませんが、お子さん自身も日々を懸命に過ごしている状態と言えます。

五月雨登校は「甘え」ではありません

「五月雨登校って、ただの甘えじゃないの?」と感じる方もいるかもしれません。

周囲からそう言われて傷ついた経験のある親御さんも、少なくないと思います。

ただ、不登校支援の現場では、五月雨登校を「甘え」とは別のものとして捉えるのが一般的です。

よくある誤解実際のお子さんの状態
行きたくないから休んでいるだけ行きたい気持ちと行けない気持ちが同時にある
楽したいから休んでいる休んでいる間も気持ちは落ち着いていない
親が甘やかすからこうなる親の関わり方とは別の要因があることが多い
気持ちが弱いから続かないむしろ、頑張りすぎて疲れている場合もある

行ける日に登校している事実を見ると、お子さんは決して「楽をしたい」だけではないと考えられます。

頑張ろうとする気持ちと、心や体の状態がうまく合わないことが、五月雨登校という形で表れているケースが多いと言われています。

五月雨登校と発達障害の関係はある?

五月雨登校 発達障害 関係

「五月雨登校になるのは、もしかして発達障害があるから?」と心配になる親御さんも少なくありません。

結論からお伝えすると、五月雨登校と発達障害が直接結びつくとはわかっていません。

ただし、お子さんによっては発達障害の特性がしんどさにつながっていることもあると言われています。

ここでは、発達障害ってどんなものか、五月雨登校とどう関係するのか、気になるときはどこに相談すればいいかを、やさしく整理していきますね。

そもそも発達障害ってどんなもの?

発達障害は、生まれつきの脳の働き方の違いによる特性のことです。

育て方や家庭環境が原因で起こるものではない、と厚生労働省も説明しています。

主な特性として、次のようなものがあります。

  • 人とのコミュニケーションが苦手
  • 集団行動や決まった行動を続けるのが難しい
  • 音や光などの感覚に敏感
  • 注意を持続するのが難しい、落ち着きにくい

文部科学省が令和4年に行った調査では、通常のクラスに通うお子さんの中で「発達障害の可能性がある」とされたのは、約8.8%(10人に1人弱)という結果でした。

ただ、これは学校の先生が答えたもので、お医者さんが診断した数字ではありません

「先生から見て気になるお子さんが、これくらいの割合でいる」という参考データとして読むのが正しいです。

五月雨登校と発達障害はどう関係する?

五月雨登校になるお子さんの中に、発達障害があるお子さんもいれば、ないお子さんもいます。

文部科学省は、不登校が増えている理由のひとつに「発達障害があって特別な配慮が必要なお子さんへのサポート体制が十分でなかったこと」を挙げていますが、「五月雨登校=発達障害」とは言っていません。

そのため、お子さんが五月雨登校になったからといって、「うちの子は発達障害なんだ」と決めつけなくて大丈夫です。

一方で、

  • 集団のなかで疲れやすい
  • 音や匂いに敏感
  • 苦手な場面で気持ちの切り替えが難しい

といった様子が以前から見られている場合は、発達障害の特性が関係している可能性もあります。

気になることがあれば、専門の相談先に話を聞いてもらうのが一番安心です。

「グレーゾーン」という言葉について

「グレーゾーン」は、発達障害の特性は見られるけれど、お医者さんの診断には当てはまらないお子さんを指して使われる言葉です。

ただ、これは正式な医学用語ではありません。

法律や厚生労働省の文書にも「グレーゾーン」という区分はないため、ご家庭で「うちの子はグレーゾーンかも」と判断するのは難しい部分があります。

ひかりすまいるアドバイザー

気になる場合は、お子さんの状態を専門の人と一緒に見てもらえる場所に相談すると、状況が整理しやすくなります。

※参考:文部科学省「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」、文部科学省「通常の学級に在籍する特別な教育的支援を必要とする児童生徒に関する調査」、厚生労働省「発達障害者支援法」、政府広報オンライン「発達障害って、なんだろう?」

年代別に見る五月雨登校の特徴

五月雨登校 年代別 特徴

五月雨登校になる背景や、お子さんの様子は、年代によって変わってきます。

同じ「行ったり行かなかったり」でも、小学生・中学生・高校生では、お子さんの心の状態や、必要な配慮が違ってきます。

ここでは、年代ごとに見られやすい五月雨登校の特徴を整理していきますね。

参考までに、文部科学省の令和6年度調査では、小・中学校の不登校児童生徒数は353,970人となり、過去最多となっています。

五月雨登校のお子さんはこの数字に含まれていない場合も多いため、実際にはさらに多くのお子さんが行ったり行かなかったりの状態を経験していると考えられます。

小学生の五月雨登校

小学生の五月雨登校では、生活環境や人間関係の変化が背景になりやすい傾向があります。

学年よく見られる背景
小学1・2年生学校生活への慣れ、保護者から離れることへの不安、集団行動の負担
小学3・4年生友達関係の複雑化、勉強の難しさ、行事のプレッシャー
小学5・6年生思春期の入り口、自己意識の高まり、友人関係の悩み

小学生の場合、お子さんが自分の気持ちをうまく言葉にできないことが多いです。

「お腹が痛い」「頭が痛い」と体の症状で訴えることもあれば、機嫌の悪さや朝の行動で気持ちが表れることもあります。

低学年では、保護者から離れることへの不安(分離不安)が背景にある場合もあります。

高学年になるにつれて、友達関係や自分の見られ方への悩みが大きくなりやすい時期です。

小学生のうちは、ご家庭での安心感がお子さんの心の安定に大きく関わると言われています。
学校に行けない日も、ご家庭がほっとできる場所であることが、お子さんにとって大きな支えになります。

中学生の五月雨登校

中学生の五月雨登校は、思春期の影響を強く受けることが特徴です。

中学校での変化お子さんが感じやすい負担
学習内容の難しさ授業についていく不安、成績へのプレッシャー
部活動先輩・後輩関係、活動量の多さ
友人関係の変化グループ化、SNSでのやりとり、対人関係の繊細さ
体と心の発達思春期特有の気持ちの揺れ、自分への違和感
進路への意識高校受験、将来への漠然とした不安

中学生は、自分の気持ちを親に話さなくなる時期でもあります。

「うちの子、何を考えているのかわからない」と感じる親御さんも多いと思います。

ただ、話してくれないからといって、何も考えていないわけではありません。

むしろ、自分の中でいろいろなことを抱え込み、言葉にできないまま五月雨登校という形で表に出ているケースが多いです。

文部科学省の令和5年度調査では、中学校での不登校児童生徒数は小学校の約1.5倍に上っています。

五月雨登校もこの時期に起こりやすいと考えられます。

ひかりすまいるアドバイザー

無理に話を聞き出そうとせず、お子さんが話したい時に話せる空気をご家庭に作っておくことが、関わり方のひとつとして語られることが多いです。

高校生の五月雨登校

高校生の五月雨登校は、これまでとは違った特徴があります。

高校は義務教育ではないため、欠席が続くと単位や進級に影響しやすい仕組みになっています。

出席日数が足りないと、進級や卒業ができなくなることもあるため、五月雨登校が続くと進路に直結する不安が生まれやすい時期です。

高校生ならではの特徴内容
単位制一定の出席日数や成績が必要
進級・卒業の仕組み欠席が続くと、進級や卒業に影響する場合あり
通信制・定時制への転校五月雨登校が続いた場合の選択肢の一つ
進路の幅大学進学、専門学校、就職など多様

高校生のお子さんは、自分なりの考えを持ちつつも、誰にも話せずに抱え込んでいることが多いです。

親や友達に相談するよりも、一人で考えたい気持ちが強くなる時期でもあります。

進級や卒業への不安を抱えつつも、無理を重ねて登校することで心や体がさらに辛くなってしまう場合もあります。

在籍校のスクールカウンセラーや担任の先生に状況を共有しておくと、出席や単位の扱いについて相談に乗ってもらえることもあります。

また、五月雨登校が続いて在籍校で進級が難しくなった場合は、通信制高校や定時制高校への転校という選択肢もあります

ひかりすまいるアドバイザー

お子さんに合った学び方を見つけるために、複数の選択肢を視野に入れておくと、ご家庭の心の負担も少し軽くなりますよ。

よくあるご相談ケース3選|小学生・中学生・高校生

五月雨登校 相談 3選

五月雨登校のご家庭からは、年代によって少しずつ異なるご相談が寄せられます。

ここでは、世の中で語られることの多い典型的なケースを、小学生・中学生・高校生それぞれでご紹介します。

ご紹介するのは特定の方の体験談ではなく、ひかりすまいる編集部が普段触れる情報の中から、よく見られるパターンを再構成した一般的な例です。

「うちと似ているかも」と感じる部分があれば、参考にしてみてくださいね。

【補足】

ご紹介するのは特定の方の体験談ではなく、ひかりすまいる編集部が日々触れる五月雨登校に関する情報をもとに、よく見られるパターンを再構成した一般的な例です。個人が特定されないよう、内容は一部ぼかしてご紹介しています。

ケース1:小学生|行き渋りから五月雨登校になった例

小学3年生のお子さんが、2年生の終わりごろから「お腹が痛い」と朝に訴えるようになり、3年生に進級してからは週に1〜2日休む状態が続いていたケースです。

担任の先生と話す中で、お子さんが「グループ活動が苦手」「友達と話すのが疲れる」と感じていることがわかりました。

教室で過ごせる日もあれば、保健室で過ごす日もあり、家にいる日には絵を描いたり読書をしたりと、自分のペースで穏やかに過ごせていたそうです。

そのご家庭では、毎日「行くか行かないか」を決めるのではなく、お子さんの様子に合わせて教室・保健室・自宅を行ったり来たりする形に落ち着いていきました

出席日数や学習面への不安はありつつ、お子さんが少しずつ自分の調子を伝えてくれるようになったことを、ひとまずの安心材料として受け止めている、というケースです。

ケース2:中学生|五月雨登校から別室登校・オンライン併用になった例

中学2年生のお子さんが、1年生の3学期から徐々に欠席が増え、2年生の春には週に半分ほど登校する状態になっていたケースです。

部活動や友人関係でのもやもや、勉強の難しさが重なり、本人もうまく言葉にできないまま、朝になると体が動かない日が続いていたそうです。

学校とも何度か話し合い、教室登校だけにこだわらず、別室登校や、家庭で出席扱い対応のICT教材を使った学習を取り入れる形に少しずつ移行していきました。

教室に毎日戻ることを目標にせず、別室・家庭での学習・週数日の登校など、複数の組み合わせをお子さんの状態に合わせて選ぶようになり、お子さんが自分のペースで動けるようになってきたというケースです。

出席扱いの仕組みを活用したことで、進級や内申への不安も少し軽くなったとのことでした。

ケース3:高校生|全日制から通信制への転校を選択した例

高校1年生のお子さんが、入学後の環境変化に疲れがたまり、夏休み明けから五月雨登校が続いていたケースです。

通学にかかる時間、新しい人間関係、授業の進度の早さなどが重なり、起きるのがしんどい日が増えていったそうです。

在籍校のスクールカウンセラーや担任と相談する中で、出席日数や単位への影響を考慮し、ご家族と本人で話し合った結果、高校2年生に上がるタイミングで通信制高校への転校を選んだとのことです。

通信制への転校後は、自分のペースで学習を進めながら、興味のある分野(プログラミング・芸術・スポーツなど)に時間を使えるようになり、無理なく学校生活を続けられているとのことでした。

ひかりすまいるアドバイザー

通信制高校は近年選択肢が大きく広がっており、五月雨登校や不登校を経験した高校生も多く在籍する学び方のひとつになっています。

五月雨登校で頼れる相談先・支援機関

五月雨登校 相談先 支援機関

五月雨登校でご家庭が不安を抱えるときに、ご相談できる場所はいくつかあります。

学校・行政・民間の三つの方向から、頼れる相談先を整理しておきますね。

相談先の選択肢を知っておくだけで、いざという時に動きやすくなることもあります。

公的な相談先

学校や自治体には、不登校・五月雨登校に関する相談に応じる窓口が整備されています。

多くは無料で利用できる相談先です。

相談先特徴
スクールカウンセラー在籍校に配置されている心理職。お子さん・親御さん双方の相談に対応
教育委員会の教育相談室自治体ごとに設置。学校外の相談窓口として活用できる
教育支援センター(適応指導教室)不登校のお子さんが通える公的な居場所。出席扱いになるケースも
24時間子供SOSダイヤル文部科学省設置。お子さん本人も利用できる電話相談
児童相談所児童に関する幅広い相談先

それぞれの相談先は、地域によって名称や対応範囲が少しずつ違います。

お住まいの自治体名と「教育相談」「不登校相談」で検索すると、地域の窓口が見つかりやすいです。

民間の相談先・支援団体

公的な相談先以外にも、民間で不登校・五月雨登校のご家庭をサポートしている団体やサービスがあります。

相談先・支援団体特徴
親の会・保護者コミュニティ同じ立場の保護者と交流できる地域ごとの集まり
不登校情報サイト・支援ポータル情報収集や体験談の閲覧に活用できるオンライン媒体
教育系NPO不登校のお子さんを対象に学習や居場所を提供する団体
民間カウンセリングルーム公認心理師や臨床心理士による有料の個別相談
民間フリースクール学校以外の居場所として、地域や全国にさまざまな運営形態のスクールが存在

地域の親の会は、自治体やフリースクール、不登校情報サイトを通じて情報を得られる場合があります。

ひかりすまいるアドバイザー

同じ状況のご家庭と情報交換することが、ご家族の支えにつながることもありますよ。

民間のサービスは有料のものも多いため、料金やサポート内容を比較しながら、ご家庭に合った選択肢を見ていけると安心です。

出席扱いに対応するオンライン学習サービス

家庭での学習をサポートするオンラインサービスも、五月雨登校のご家庭で活用されているもののひとつです。

在籍校と連携することで、利用が在籍校の出席扱いと認められる場合があります。

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五月雨登校に関するよくある質問(FAQ)

フリースクール 無流 よくあるQ&A

五月雨登校について、ご家庭からよく寄せられる質問にお答えします。

五月雨登校は不登校に含まれますか?

文部科学省の不登校の定義は「年間30日以上の欠席」とされています。

五月雨登校で年間30日を超える欠席があれば、統計上は不登校に分類されることになります。

ただし、「五月雨登校」という言葉自体に公的な定義はなく、行ける日もある状態として捉えられることが多いです。

文部科学省の令和6年度調査では、小・中学校の不登校児童生徒数は353,970人で、過去最多となっています。
五月雨登校という公的な分類はありませんが、年間30日以上の欠席がある場合は、統計上の不登校に含まれることがあります。

五月雨登校でも給食費は払う必要がありますか?

給食費の取り扱いは、自治体や在籍校の方針によって異なります。

多くの自治体では、長期欠席の場合に給食費の減額や徴収停止の対応をしているケースもあります。

一方で、短期的な欠席では、給食費の徴収が続く場合も少なくありません。

例えば、月単位で欠席が続くことが確実な場合や、一定期間以上の連続欠席がある場合に、給食費の減額対応を受けられる自治体もあります。

給食費のほかにも、教材費・PTA会費・施設費・遠足や行事の費用などの徴収金については、それぞれ取り扱いが異なります。

詳細はお住まいの自治体や在籍校への確認が確実です。

学校事務や担任の先生に状況を伝えて、減免の対象になるかを相談する流れが一般的です。

五月雨登校でも出席扱いになることはありますか?

学校に登校した日は、通常通り出席扱いになります。

また、文部科学省は「不登校児童生徒による学校外の場での学習等に対する支援の充実について(通知)」(令和元年)で、不登校児童生徒が学校外の施設で学習する場合に、一定の条件を満たすことで在籍校の出席扱いとして取り扱える仕組みを示しています。

出席扱いの対象になる学習活動の例は以下の通りです。

  • フリースクールや教育支援センター(適応指導教室)への通所
  • 出席扱い対応のICT教材を使った家庭学習
  • オンラインフリースクールでの学習活動

出席扱いの認定には、保護者と学校との連携、学習計画の作成、校長による学習状況の把握など、いくつかの条件が文部科学省の通知で示されています。

具体的な条件や対象範囲は、在籍校の判断によって変わるため、利用前に学校への確認が必要です。

なお、出席扱いの制度は義務教育(小学校・中学校)の段階での仕組みであり、高校では単位や出席の扱いが異なります。

五月雨登校がつらいと感じる時の相談先はどこですか?

ご家庭がつらさを感じるときは、以下のような相談先を利用できます。

  • 学校のスクールカウンセラー(無料・在籍校に配置)
  • 自治体の教育相談室(無料)
  • 子育てに関する相談窓口(地域の子ども家庭センターなど)
  • 24時間子供SOSダイヤル(文部科学省/0120-0-78310)

お子さん自身も、24時間子供SOSダイヤルなど、本人が直接利用できる電話相談窓口があります

匿名で相談できる窓口も多く、ご家庭の状況を整理する第一歩として活用されています。

民間のカウンセリングや不登校の親の会など、有料・無料の選択肢もあわせて選べる時代になっています。

まとめ

フリースクール 無料 まとめ 不登校

最後にこちらの記事をまとめていきましょう。

こちらの記事では、

  • 五月雨登校とは何か、不登校との違い
  • 五月雨登校の原因とお子さんの心理
  • 五月雨登校と発達障害の関係
  • 小学生・中学生・高校生それぞれの特徴
  • よくあるご相談ケース3選
  • 頼れる相談先・支援機関とよくある質問

についてご紹介しました。

五月雨登校の基本情報を整理

五月雨登校は公的な定義がある言葉ではありませんが、学校に行ける日と行けない日がある状態を整理して考えるときに使われることがあります。

五月雨登校 基本情報まとめ

項目内容
読み方さみだれとうこう
意味行ける日もあれば行けない日もある登校状態
公的な定義なし(不登校=年間30日以上欠席は文科省定義あり)
不登校との違い行ける日があるかどうか
出席扱い制度文科省の通知により、一定の条件を満たすことで認定される場合がある(義務教育のみ)
主な相談先スクールカウンセラー/教育相談室/教育支援センター/24時間子供SOSダイヤル

ここに注意!

※相談先や出席扱いの制度は、自治体や在籍校によって運用が異なります。最新の情報は、お住まいの自治体や学校に直接ご確認くださいね。

五月雨登校は、お子さんが学校と向き合おうとしている姿でもあります。

「行ける日もある」というのは、お子さんなりに頑張っているサインのひとつです。

毎朝の「行く・行かない」のやりとりで、ご家族も疲れてしまう時期かもしれません。

ひかりすまいるアドバイザー

焦らず、ご家庭のペースで、お子さんに合う方法を探していけるとよいですね。

ご家庭だけで抱え込まなくて済むよう、公的な相談先や民間の支援先もたくさんあります。

一人で頑張りすぎず、頼れる場所を上手に活用しながら、ご家族の負担も少しずつ軽くなる形を見つけていきましょう。

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