「不登校になってから、家でまったく勉強しなくなってしまった…」
「このままで勉強の遅れは取り戻せるのかな…」
「無理にやらせるべきか、見守るべきか分からない…」
結論からお伝えすると、今すぐ無理に勉強させる必要はありません。
まずは安心して過ごせる場所と生活リズムを整え、少しずつ学びや人との関わりにつなげていくことが大切です。
ただ、家庭学習の方法も教材も多く、何から考えればよいか分かりにくいですよね。
保護者の声小学生の子が学校に行きづらくなってから、家でも勉強しなくなりました。無理にやらせていいのか、何から始めればいいのか分かりません。
ひかりすまいるアドバイザー勉強を急がせる前に、お子さんの状態を見ながら準備することが大切です。
この記事では、家庭で整えたいこと、勉強方法、出席扱いの仕組み、親御さんの関わり方まで順番にご紹介します。
この記事では、
- 勉強より先に整えたい安心と生活リズム
- 不登校の小学生が勉強しない理由
- 家庭学習から外部支援までの9つの方法
- 自宅学習が出席扱いになる仕組み
- 親御さんができる声かけと環境づくり
などについてご紹介します。
不登校の小学生は勉強しなくても大丈夫?まず知ってほしい3つのこと

学校に行きづらい小学生が、勉強から少し距離を置く時期があっても、それだけで将来の選択肢が閉ざされるわけではありません。
一方で、家庭だけで過ごす時間が長くなると、生活リズムや人との関わりが少なくなりやすい面もあります。
そのうえで、家庭以外にも安心して関われる場所や、学びにふれられる機会があると、お子さんの状態に合わせて過ごし方を考えやすくなります。
勉強より先に「安心できる居場所」と休養を整える
不登校の小学生には、勉強より先に安心できる居場所と休養が必要なことがあります。
心と体が疲れている状態で机に向かわせても、勉強への抵抗感が強くなることがあります。
お子さんが勉強をしないのは、怠けているからではなく、今は取り組む余裕が残っていない状態かもしれません。
文部科学省も、不登校を問題行動として受け取られないよう配慮することや、子どもによっては休養が必要なことを示しています。
ここに注意!
ただし、休むことは「何もしなくてよい」という意味ではありません。
家庭では、まず睡眠、食事、会話、安心して過ごせる場所を整えます。
お子さんが家の中で落ち着いて過ごせるようになると、学習や家族以外の人との関わりを考える余裕が少しずつ出てきます。
ひかりすまいるアドバイザー勉強の話をする前に、生活の中で安心できる時間を増やしていきましょう。
勉強の遅れは後からでも取り戻していける
勉強の遅れは、後からでも少しずつ取り戻していけます。
ここがポイント!
大切なのは、今の学年に無理に合わせることではありません。
お子さんが分からなくなった単元まで戻り、できるところから進めることです。
算数や国語は積み重ねの教科なので、分からない部分を飛ばしたまま進めると、さらに苦手意識が強くなります。
一方で、「何か月で取り戻せる」と断定することはできません。
学習の空白期間、心身の状態、家庭で使える時間、外部支援の有無によって、進み方は変わります。
目安の期間を決めて親御さんが焦るより、まずは「できるところを増やす」ことを優先します。
短い時間でも、分かる問題に取り組めるようになると、勉強への抵抗が少しやわらぐことがあります。
ひかりすまいるアドバイザー取り戻す順番は、お子さんの状態に合わせて考えていきましょう。
今の状態に合う学び方を考える
学校に行きづらい小学生の勉強を考えるときは、「いつ登校できるか」だけで判断しようとすると、親御さんもお子さんも苦しくなりやすいことがあります。
文部科学省は、不登校支援について、「学校に登校する」という結果のみを目標にするのではなく、社会的自立を目指す必要があると示しています。
ここでいう社会的自立は、今すぐ何かを達成するという意味ではありません。
安心して過ごせること、学びにふれられること、家庭以外の人と関われること、将来の選択肢を少しずつ考えられることなども含めて捉えられます。
学校に行きづらい時期でも、学びとのつながり方はひとつではありません。
家庭学習、オンライン教材、教育支援センター、フリースクールなど、学校以外にも学びや居場所につながる方法があります。
ただし、選択肢を広げることは、学校とのつながりを断つことではありません。
在籍校との連絡を続ける場合もあれば、保護者だけで先生やスクールカウンセラーに相談したり、外部の支援機関で過ごし方を相談したりする場合もあります。
今のお子さんの状態に合わせて、学び方や過ごし方を考えるための選択肢として整理しておくと安心です。
今の不登校の小学生はどのくらい?最新データで見る現状
文部科学省の令和6年度(2024年度)調査では、小学校の不登校児童数は137,704人でした。
小・中学校を合わせると353,970人で、そのうち中学校は216,266人です。
小・中学校合計では過去最多となり、12年連続で増加しています。
ただし、前年度と比べた増加率は小学校5.6%、中学校0.1%、小・中学校全体2.2%で、増加の伸びは前年度より低下しています。
つまり、不登校は珍しいことではなくなってきています。
一方で、人数が増えているからといって、何もしないまま様子を見るだけでよいわけでもありません。
ひかりすまいるアドバイザー同じように悩むご家庭が多いからこそ、家庭だけで抱えず、学びや居場所につながる選択肢を知っておくことが大切です。
不登校の小学生が勉強しないのはなぜ?よくある5つの理由

お子さんが勉強しない理由は、一つに決めつけられません。
心身の疲れ、学習のつまずき、生活リズムの乱れ、親御さんの焦りなどが重なっていることもあります。
理由を知ると、今どの関わり方が必要かを考えやすくなります。
心と体のエネルギーが消耗している
不登校の小学生が勉強しない理由として、心と体のエネルギーが消耗している状態が考えられます。
学校に行きづらくなるまでに、お子さんは緊張、不安、疲れを抱えていた可能性があります。
家にいるようになってからも、見た目には休んでいるように見えて、心の中では学校のことや親御さんの反応を気にしていることがあります。
文部科学省の令和6年度調査でも、不登校のお子さんについて学校が把握した事実として、「学校生活に対してやる気が出ない等の相談」「生活リズムの不調」「不安・抑うつ」「学業の不振」などが多く挙げられています。
この状態で「少しでも勉強しなさい」と言われると、お子さんはさらに動けなくなることがあります。
まずは睡眠、食事、安心して過ごせる時間を整え、回復の様子を見ていきます。
勉強を始めるのは、生活が少し落ち着いてからでも遅すぎるとは限りません。
出典:文部科学省「令和6年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果及びこれを踏まえた対応の充実について(通知)」
「勉強しても意味がない」と感じている
学校に行けない時期が続くと、お子さんが「勉強しても意味がない」と感じることがあります。
学校に通っていると、授業、宿題、テスト、友達との会話などを通じて、勉強する流れが自然にできます。
家にいる時間が長くなると、その流れが切れてしまい、勉強の目的が見えにくくなります。
このときに「将来困るよ」と伝えても、お子さんには遠い話に聞こえることがあります。
正論は間違っていなくても、今の気持ちには届きにくい場合があります。
ひかりすまいるアドバイザー最初から教科の勉強に戻すより、好きなことや興味のあることを入口にすると、学びへの抵抗が下がることがあります。
ゲームの攻略を読む、図鑑を見る、料理で分量をはかる、動画の内容を親子で話すことも、学びとつながるきっかけになります。
勉強の意味を言葉で説得するより、「少し分かった」「知るのは悪くない」と感じられる経験を増やしていきます。
つまずいた単元が分からず自信をなくしている
勉強しない背景には、つまずいた単元が分からないままになっていることもあります。
小学生の学習は、前の内容の上に次の内容が積み重なります。
たとえば、九九があいまいなまま割り算に進むと、計算全体が苦手に感じやすくなります。
漢字や読解も、基礎が抜けると文章を読むこと自体が負担になります。
「分からない」が続くと、勉強は嫌な時間になります。
ひかりすまいるアドバイザーお子さんが勉強を避けるのは、できない自分を見るのがつらいからかもしれません。
この場合は、今の学年に合わせるより、分かるところまで戻ります。
1学年下、2学年下の内容でも構いません。
お子さんが解ける問題から始めると、「できた」という感覚を取り戻しやすくなります。
戻ることは後退ではありません。
学び直しのために必要な確認です。
発達特性と学習のやり方が合っていない
発達特性と学習方法が合っていないために、勉強が進まないこともあります。
文字を読むのが負担、板書を書き写すのが苦手、音に敏感、長く座るのがつらい、口頭説明だけでは理解しづらいなど、学びにくさの出方はお子さんによって違います。
同じ教材でも、紙のドリルなら進むお子さんもいれば、タブレットの音声や動画のほうが理解しやすいお子さんもいます。
短時間なら集中できるけれど、30分以上は難しいお子さんもいます。
合わない方法を続けると、「勉強が苦手」ではなく「自分はできない」と感じてしまうことがあります。
ひかりすまいるアドバイザー大切なのは、努力不足と決めつけず、学び方を変えてみることです。
気になる様子がある場合は、学校、スクールカウンセラー、医療機関、発達相談の窓口などに相談する方法もあります。
勉強の話が負担になりやすい時期もある
学校に行きづらい小学生が家で過ごしていると、親御さんは勉強の遅れや将来のことが気になりやすくなります。
周りのお子さんと比べてしまったり、「このままで大丈夫なのかな」と不安になったりすることもあるかもしれません。
ただ、心や体が疲れている時期は、勉強の話題そのものが負担になることがあります。
勉強の話が出るたびに緊張してしまうと、机に向かうことや教材を見ることも、さらに重く感じられる場合があります。
そのため、今は勉強量だけで判断するより、家で休めているか、会話ができる時間があるか、好きなことに少しでも気持ちが向くかなど、日々の様子を見ていくことも大切です。
学びにふれるタイミングは、お子さんの状態によって変わります。
家庭学習にすぐ向かえない時期でも、読書、動画、工作、料理、外出先での会話など、日常の中で学びにつながる経験が残っていることもあります。
ひかりすまいるアドバイザー勉強を再開することだけを急がず、今のお子さんが負担なく過ごせる時間を少しずつ増やしていけると、親御さんにとっても安心材料になります。
勉強を始める前に|家庭で整えたい4つの準備

勉強を再開する前に、家庭で整えたい準備があります。
準備がないまま教材だけを渡しても、続かないことが多いです。
生活リズム、休養、学習環境、目標の4つを順番に見直していきます。
昼夜逆転を見直し、少しずつ生活リズムを整える
勉強を始める前に、生活リズムを少しずつ整えます。
不登校が続くと、夜眠れない、朝起きられない、食事の時間がずれるといった状態になりやすいです。
昼夜逆転が続くと、勉強だけでなく、外部の支援や人との関わりにもつながりにくくなります。
厚生労働省の「健康づくりのための睡眠ガイド2023」では、小学生は9〜12時間を参考に睡眠時間を確保することが示されています。
ひかりすまいるアドバイザー朝は太陽の光を浴び、朝食をとり、日中に活動し、夜ふかしを避けることも推奨されています。
ただし、急に朝7時に起こすなど、一気に戻そうとすると負担が大きくなります。
まずは起きる時間を少しだけ早める、午前中にカーテンを開ける、昼食の時間を一定にするなど、できる範囲で調整します。
眠れない、朝起きられない状態が強く続く場合は、睡眠の問題や体調不良が関係していることもあります。
気になるときは医師や相談機関につなげることも考えましょう。
心身の回復を優先する|まだ休養が必要なときもある
お子さんの状態によっては、まだ休養が必要な時期もあります。
会話がほとんどない、食欲が落ちている、眠れない、強い不安が続く、涙が増えている、自分や周りを傷つける言動がある場合は、勉強よりも心身の安全を優先します。
「少しでも勉強を進めないと」と思う気持ちは自然です。
ただ、回復が追いついていない時期に勉強を求めると、お子さんがさらに自信を失うことがあります。
休養を優先する時期でも、家庭の中でできる小さな接点はあります。
あいさつをする、食事を同じ空間でとる、好きな話を聞く、体調を確認するなどです。
お子さんが落ち着いてきたら、学習や外部の居場所を考えやすくなります。
ひかりすまいるアドバイザー休む時間と、次につながる準備を分けて考えていきましょう。
安心して取り組める学習環境(場所・時間・教材)を用意する
勉強を再開する前に、安心して取り組める学習環境を用意します。
整えたいのは、主に次の3つです。
- 場所
- 時間
- 教材
場所は、本人が落ち着けるところを選びます。
リビングでも自室でも構いません。
親御さんの目がある方が安心するお子さんもいれば、一人の方が集中しやすいお子さんもいます。
時間は、短く固定しすぎない形から始めます。
朝が難しいお子さんに午前中の学習を求めるより、まずは日中の調子がよい時間を探します。
教材は、今の学年にこだわりすぎないことが大切です。
分からない教材を渡されると、勉強への抵抗が強くなります。
お子さんが「これならできる」と思える難易度から選びましょう。
環境を整える目的は、長時間勉強させることではありません。
お子さんが学習に向き合いやすい条件を作ることです。
学習目標は「1日10分」から|ハードルを思いきり下げる
学習目標は、最初から高くしないことが大切です。
「1日1時間」「教科書を追いつくまで進める」と決めると、できなかったときに失敗感が残ります。
勉強への抵抗が強いお子さんには、1日10分、1問だけ、音読1ページだけなど、かなり小さな目標から始めます。
10分は公的な基準ではありません。
学習を再開しやすくするための目安です。
お子さんによっては5分でも十分ですし、日によってはできない日があっても構いません。
大切なのは、学習量よりも「できた」と感じる経験です。
親御さんは、できなかった部分より、取り組めた事実を確認します。
ひかりすまいるアドバイザー短い時間でも続くようになると、家庭学習、オンライン教材、外部支援など次の選択肢を考えやすくなります。
不登校の小学生に合う勉強方法9選|家庭学習から外部の支援まで

不登校の小学生に合う勉強方法は、お子さんの状態によって変わります。
家で完結する方法もあれば、教育支援センターやフリースクールのように家族以外の人と関われる方法もあります。
ここでは9つの選択肢を整理します。
ここに注意!
なお、教材やサービスの費用、出席扱いへの対応は変わることがあります。検討するときは、各公式サイトや在籍校で最新情報を確認してください。
通信教育・タブレット教材で自分のペースで進める
通信教育やタブレット教材は、自宅で自分のペースで進めたいお子さんに向いています。
決まった時間に通う必要がないため、生活リズムがまだ安定していない時期でも取り入れやすい方法です。
苦手な単元に戻ったり、得意な内容だけ先に進めたりしやすい点も特徴です。
タブレット教材は、動画、音声、確認問題などがあり、紙の教材より取り組みやすいお子さんもいます。
一方で、画面を見ることが疲れやすいお子さんや、ゲーム・動画との切り替えが難しいお子さんには合わないこともあります。
通信教育やタブレット教材を使うだけで、自動的に出席扱いになるわけではありません。
出席扱いを考える場合は、学校との連携や学習記録の共有が必要になります。
家庭学習の入口として使うのか、学校との連携も含めて使うのかを分けて考えると選びやすくなります。
出席扱いに対応したICT教材を使う
出席扱いに対応したICT教材を使う方法もあります。
文部科学省は、義務教育段階のお子さんが自宅でICT等を活用した学習活動を行った場合、一定の要件を満たせば、校長が指導要録上出席扱いにできると示しています。
ここに注意!
ただし、注意したいのは「教材を使えば必ず出席扱いになる」わけではない点です。
出席扱いは、教材会社ではなく学校側が判断します。
保護者と学校の連携、対面指導、計画的な学習プログラム、校長による学習状況の把握などが必要です。
令和6年(2024年)8月29日の文部科学省通知により、欠席中に行った学習の成果を成績評価や指導要録に反映できることも法令上明確になりました。
ただし、出席扱いと成績評価への反映は別の枠組みです。
ひかりすまいるアドバイザーICT教材を検討するときは、学習内容だけでなく、学校との連携実績や学習記録の出しやすさも確認しましょう。
小中高の5教科に対応した無学年式のICT教材で、全国の在籍校で「出席扱い」の認定実績が豊富にあります。
AIが苦手分野を自動分析して個別カリキュラムを作ってくれるため、家庭学習でもつまずきにくい仕組みが整っています。
- 対象:小学生・中学生・高校生
- 料金:月額7,480円〜
- 出席扱い:対応(実績豊富)
出典:文部科学省「不登校児童生徒が欠席中に行った学習の成果に係る成績評価について(通知)」令和6年8月29日/文部科学省「不登校児童生徒が自宅においてICT等を活用した学習活動を行った場合の指導要録上の出欠の取扱いについて」
オンライン家庭教師でマンツーマンで始める
オンライン家庭教師は、つまずいた単元を1対1で確認したいお子さんに向いています。
不登校の小学生は、どこで分からなくなったのかを自分で説明できないことがあります。
オンライン家庭教師なら、先生がお子さんの反応を見ながら、前の単元に戻って確認できます。
家から出なくてよいため、人が多い場所が苦手なお子さんにも使いやすい方法です。
最初は短い時間から始め、雑談を含めながら関係を作るほうが合う場合もあります。
ただし、先生との相性は大きく影響します。
体験授業がある場合は、教え方、声かけ、お子さんの疲れ方を確認してから判断すると安心です。
学習の遅れを一気に埋めるより、まずは「分かる問題」を増やすことを目的にすると続きやすくなります。
市販ドリル・参考書でつまずいた地点から戻る
市販ドリルや参考書は、つまずいた地点が分かっているお子さんに向いています。
書店で購入しやすく、費用も比較的抑えやすい方法です。
今の学年にこだわらず、前の学年の内容から戻れる点も使いやすいところです。
選ぶときは、薄いもの、文字が詰まりすぎていないもの、解説が短く分かりやすいものを選びます。
1冊を最後までやることを目標にするより、できるページを増やすことを優先します。
市販ドリルだけで出席扱いを受けるのは、一般的には難しいです。
出席扱いを考える場合は、学校との連携、計画的な学習プログラム、学習状況の把握などが必要になります。
家庭で学び直しを始める方法として、無理のない範囲で取り入れるとよいでしょう。
図書館・無料動画教材を活用する
図書館や無料動画教材は、勉強への抵抗が強いお子さんの入口になります。
教科書やドリルを見るだけで苦しくなるお子さんでも、好きな本、図鑑、科学動画、歴史の解説動画なら関心を持てることがあります。
ひかりすまいるアドバイザー学びを「勉強」として押し出しすぎないことが大切です。
図書館は、家以外の場所に出る練習にもなります。
最初は本を借りるだけでも構いません。
短時間でも外に出られると、生活リズムや人との関わりを戻すきっかけになります。
無料動画教材を使う場合は、視聴時間が長くなりすぎないようにします。
学習動画を見る時間と、ゲームや娯楽動画を見る時間を分ける工夫も必要です。
出席扱いとは別に、学びへの抵抗をやわらげる方法として使いやすい選択肢です。
教育支援センター(適応指導教室)で学習支援を受ける
教育支援センター(適応指導教室)は、学校に行きづらいお子さんのために教育委員会などが設置する公的な支援先です。
学習支援、相談、集団活動、生活リズムの調整などを受けられる場合があります。
自治体によって内容や名称は異なりますが、文部科学省では「教育支援センター(適応指導教室)」という呼び方が使われています。
文部科学省の令和6年度調査では、小・中学校の不登校児童生徒のうち、教育支援センターで専門的な相談・指導等を受けた人数は32,240人でした。
ひかりすまいるアドバイザー教育支援センターは、学校でも家庭でもない場所として利用できます。
公的な機関なので、在籍校との連携もしやすい場合があります。
利用の可否や通い方は自治体によって違います。
気になる場合は、学校、教育委員会、自治体の相談窓口に確認しましょう。
フリースクールを居場所にしながら学ぶ
フリースクールは、学校以外で安心して過ごせる居場所を探しているお子さんに向いています。
家庭の中だけで過ごす時間が長くなると、家族以外の人との関わりが少なくなります。
フリースクールは、学習だけでなく、雑談、活動、少人数での交流などを通じて、外との接点を持てる場所です。
フリースクールに通った日が出席扱いになる場合もあります。
ただし、施設に通えば必ず認められるわけではありません。
校長先生が教育委員会と連携し、施設での相談・指導が適切かどうかを判断します。
費用は、通う日数や支援内容によって幅があります。
ひかりすまいるアドバイザー月額料金だけで判断せず、利用日数、スタッフの関わり方、学習支援、学校との連携、本人が安心して過ごせるかを確認しましょう。
フリースクールは、勉強を進めるためだけの場所ではありません。
家族以外の人と関わりながら、学びにつながる時間を少しずつ作る選択肢です。

「学校に行けない日」も、家からつながれる学び場があります。
aini school 小中等部は、不登校のお子さまが安心して参加できるオンラインフリースクールです。
顔出しや発言を無理に求めず、朝のホームルーム・教科学習・マイクラやイラストなどの楽しい授業を通じて、少しずつ生活リズムや人とのつながりを取り戻しやすい環境が整っています。
- 小1〜中3に対応
- 平日9:00〜15:00に開校
- 教科学習+好きなことから学べる授業
- 出席扱い認定の取得サポートあり
オンラインフリースクールで自宅から参加する
オンラインフリースクールは、外に出るのが難しいお子さんが自宅から参加できる選択肢です。
通学型のフリースクールに比べると、移動の負担がありません。
自宅にいながら、スタッフやほかのお子さんと画面越しに関われる場合があります。
人と話すことに不安があるお子さんは、最初から顔出しや発言を求められると負担になることがあります。
参加方法、カメラの有無、欠席時の扱い、少人数での関わり方を事前に確認しましょう。
ひかりすまいるアドバイザー出席扱いについては、通学型フリースクールと同じように考えないことが大切です。
自宅からのオンライン参加は、学校外施設への通所ではなく、自宅でICT等を活用した学習活動として判断される可能性があります。
出席扱いを希望する場合は、在籍校に早めに相談し、どのルートで扱われるかを確認しておきましょう。
学研WILL学園は、学校が合わない・通う自信がないお子さんが、少人数の環境で過ごしやすい学園です。
小学6年生から高校生まで対応しており、学年や状況に合わせて課程や通い方を選べます。
通学・個別指導・メタバースなどに対応し、学習面だけでなく生活リズムや人間関係の不安にも寄り添います。
小・中学生の出席認定実績があり、高校生は高校卒業資格の取得を目指せる点も安心材料です。
- 対象:小学6年生・中学生・高校生
- 形式:通学・個別指導・メタバースなどに対応
- 雰囲気:少人数でアットホームな学園
- 支援:学習面・生活面・気持ちの面をサポート
- 進路:学校復帰・高校進学・高校卒業まで見据えた支援
親が一緒に取り組む|ただし「教えすぎない」工夫
親御さんが一緒に取り組むことも、家庭学習の方法の一つです。
ただし、親御さんが先生役になりすぎると、親子関係が苦しくなることがあります。
間違いを指摘する時間が増えると、お子さんは勉強そのものだけでなく、親御さんとの学習時間も避けたくなる場合があります。
親御さんの役割は、すべてを教えることではありません。
教材を一緒に選ぶ、時間を短く区切る、できたところを確認する、困ったら外部の先生につなぐなど、学習を続けやすい環境を作ることです。
「ここが違う」より、「ここまでできたね」と伝えるほうが、次の学習につながりやすくなります。
分からない問題が続く場合は、親子で抱え込まず、教材の変更や外部支援も考えます。
家庭学習は、親御さんだけで完結させなくても大丈夫です。
お子さんの状態に合った勉強方法の選び方

勉強方法は、学力だけで選ぶと合わないことがあります。
大切なのは、お子さんが今どのくらい外に出られるか、人と関われるか、学習への抵抗がどのくらいあるかです。
状態別に選び方を整理します。
まだ外に出るのが難しいお子さん|自宅で完結する方法から
外に出るのが難しいお子さんには、自宅で完結する方法から考えます。
選択肢としては、通信教育、タブレット教材、市販ドリル、オンライン家庭教師、オンラインフリースクールなどがあります。
移動の負担がないため、今の状態を大きく崩さずに始めやすい方法です。
この段階では、外出できないことを責めないことが大切です。
まずは家の中で学習や会話の時間を少し作り、生活リズムを整えます。
ただし、家だけで過ごす状態が長く続くと、家族以外との関わりが少なくなります。
ひかりすまいるアドバイザーオンラインで短く話す、教育支援センターに親御さんだけ相談するなど、外との接点を少しずつ作ることも考えます。
自宅で完結する方法は、外部支援につながる前の準備にもなります。
少人数なら関われるお子さん|学校以外の居場所も選択肢に
少人数なら人と関われるお子さんには、学校以外の居場所も選択肢になります。
教育支援センターやフリースクールは、少人数で過ごせる場所が多くあります。
大人数の教室が負担でも、落ち着いた環境なら参加できるお子さんもいます。
ひかりすまいるアドバイザーいきなり毎日通う必要はありません。
週1回、短時間、見学だけ、親御さん同伴の相談から始める方法もあります。
学校以外の居場所につながると、家族以外の大人と話したり、同じような状況のお子さんと関わったりする機会ができます。
勉強だけでなく、生活リズムや気持ちの安定にもつながることがあります。
「通えるかどうか」を最初から決めるより、本人が安心できる雰囲気かを確認しましょう。
勉強より人との関わりを求めているお子さん|居場所を優先
勉強よりも人との関わりを求めているお子さんには、居場所を優先する選び方が合うことがあります。
家で一人で過ごす時間が長くなると、話し相手が家族だけになりやすいです。
お子さんが雑談したい、誰かと活動したい、家以外の場所に行ってみたい様子を見せるなら、勉強だけの支援より、居場所機能がある場を考えます。
教育支援センターやフリースクールでは、学習時間だけでなく、活動、会話、休憩、相談の時間を設けている場合があります。
最初は勉強をしなくても、場所に慣れることから始まることもあります。
ただし、居場所を優先することは、学びを放っておくことではありません。
安心して過ごせる場所ができると、そこから学習に向かいやすくなる場合があります。
ひかりすまいるアドバイザーお子さんが今求めているものが学習支援なのか、安心できる人との関わりなのかを見て選びましょう。
教材・サービスを選ぶときに確認したい4つのポイント
教材やサービスを選ぶときは、料金や知名度だけで決めないことが大切です。
確認したいポイントは、次の4つです。
- お子さんの状態に合うか
- 続けられる負担か
- 費用と支援内容が合うか
- 学校との連携を相談できるか
お子さんの状態に合うかは、最初に確認します。
外に出るのが難しいのか、少人数なら関われるのか、学習のつまずきを解消したいのかで合う方法は変わります。
続けられる負担かも重要です。
週5回の支援が合うお子さんもいれば、月数回からのほうが安心なお子さんもいます。
費用は、月額だけでなく、利用日数、教材費、面談、出席扱いサポートの有無も見ます。
出席扱いを考える場合は、学習記録や学校との連携方法も確認しましょう。
資料、公式サイト、見学、体験を通じて、家庭に合う形を選んでいきます。
自宅学習が「出席扱い」になる仕組みと申請の流れ

自宅学習は、一定の条件を満たせば出席扱いになる場合があります。
ただし、申請すれば必ず認められる制度ではありません。
学校との連携や校長先生の判断が必要です。
仕組みと相談の流れを確認しておきましょう。
出席扱い制度とは|自宅学習が出席として認められる仕組み
出席扱い制度とは、学校外での相談・指導や、自宅でのICT等を使った学習活動が、条件を満たした場合に学校の出席として扱われる仕組みです。
小学生を含む義務教育段階のお子さんが対象になります。
大きく分けると、学校外の公的機関や民間施設で相談・指導を受ける場合と、自宅でICT等を活用した学習活動を行う場合があります。
令和6年(2024年)8月29日の文部科学省通知では、欠席中に行った学習の成果を成績評価に反映できることも法令上明確になりました。
これは出席扱いとは別の枠組みですが、学校に行けない時期の学びを評価につなげる考え方です。
ひかりすまいるアドバイザーただし、出席扱いも成績評価への反映も、学校が状況を把握し、適切と判断することが必要です。
家庭だけで完結するものではないと理解しておきましょう。
出席扱いの主な要件(小学生=義務教育が対象)
自宅でICT等を活用した学習が出席扱いになるには、主に次のような要件があります。
- 保護者と学校の連携
- ICT等を用いた学習活動
- 定期的・継続的な対面指導
- 計画的な学習プログラム
- 校長による状況把握
- 公的機関等で相談指導を受けにくい状況
- 成績評価に反映する場合の教育課程との整合
ICT等には、コンピュータ、インターネット、遠隔教育システム、郵送、FAXなどを活用した学習活動が含まれます。
文部科学省は、民間業者のICT教材、個別学習システム、教育支援センター作成の教材、学校のプリントや通信教育なども例として挙げています。
ただし、無料動画を見るだけ、アプリを一人で進めるだけでは、要件を満たしにくい場合があります。
学校が学習状況を把握できること、計画的なプログラムであること、対面指導があることが重要です。
出席扱いは一律の基準で決まるものではありません。
最終的には、在籍校の校長先生が判断します。
出典:文部科学省「不登校児童生徒が自宅においてICT等を活用した学習活動を行った場合の指導要録上の出欠の取扱いについて」
学校に相談するときの流れと伝え方
出席扱いを考えるときは、家庭で使う教材や支援先をある程度整理したうえで、在籍校に相談します。
一般的な流れは次の通りです。
- お子さんの状態を整理する
- 学習方法や支援先を検討する
- 学校に相談する
- 学習計画や記録方法をすり合わせる
- 学校が出席扱いの可否を判断する
- 開始後も定期的に状況を共有する
学校に相談するときは、「出席扱いにしてください」と結論だけ伝えるより、今の状況を共有するほうが進めやすいです。
たとえば、次のように伝えます。
保護者の声今は登校が難しい状態ですが、家で少しずつ学習を再開したいと考えています。
出席扱いになる可能性や、必要な記録について相談できますか。
学校とのやり取りが負担に感じる場合は、教育支援センターやスクールカウンセラーに相談しながら進める方法もあります。
一人で抱え込まなくて大丈夫です。
出席扱いにこだわりすぎなくてもいい|あくまで選択肢の一つ
出席扱いは心強い制度ですが、こだわりすぎないことも大切です。
出席扱いを目標にしすぎると、認められなかったときに親御さんもお子さんも落ち込んでしまうことがあります。
制度は、学びや社会との接点を支えるための手段の一つです。
出席扱いにならない時期でも、学び直し、生活リズムの調整、教育支援センターへの相談、フリースクールの見学など、できることはあります。
ここがポイント!
大切なのは、出席日数だけではありません。
お子さんが安心して過ごし、学びや人との関わりを少しずつ取り戻せることです。
制度を使える場合は活用し、難しい場合は別の方法で学びをつないでいきましょう。
小学生の不登校で勉強に向かえないとき、親が知っておきたいこと

小学生のお子さんが学校に行きづらくなると、親御さんは勉強の遅れや学習習慣が気になりやすくなります。
ただ、親御さんがすべてを教えたり、勉強に向かわせたりする必要はありません。
この章では、勉強との距離感、日常の中にある学び、親御さんだけで相談できる先について整理していきます。
勉強の話が負担になりやすい時期もある
学校に行きづらい小学生は、勉強の話題そのものを負担に感じる時期があります。
親御さんが勉強の遅れや将来のことを心配するのは、とても自然なことです。
周りのお子さんと比べてしまったり、「このままで大丈夫なのかな」と不安になったりすることもあるかもしれません。
ただ、心や体が疲れている時期は、教科書やドリル、宿題という言葉だけで緊張する場合があります。
勉強の話が出るたびに身構えてしまうと、机に向かうことや教材を見ることも、さらに重く感じられることがあります。
今は勉強量だけで判断しようとすると、親御さんもお子さんも苦しくなりやすいです。
ひかりすまいるアドバイザー家で少し休めているか、会話できる時間があるか、好きなことに気持ちが向く瞬間があるかなど、日々の様子もあわせて見ると状態を捉えやすくなります。
勉強に向かえない時期があっても、それだけで将来が決まるわけではありません。
休む時間を大切にしながら、学びとの接点を無理のない形で考えられると安心です。
好きなことや興味が学びにつながることもある
お子さんの好きなことや興味は、勉強に見えなくても学びにつながる場合があります。
ゲーム、動画、動物、工作、料理、電車、スポーツ、音楽など、関心を持てるものはお子さんによって違います。
ひかりすまいるアドバイザー親御さんから見ると勉強とは離れて見えることでも、調べる、読む、数える、比べる、順番を考える、人に説明するなどの経験が含まれていることがあります。
無理に国語や算数へ結びつけなくても、好きなことを通して言葉や数字にふれる時間が残っている場合があります。
たとえば、好きな動画の内容を覚えている、ゲームのルールを理解している、料理の分量に興味を持つといったことも、考える力や読む力につながることがあります。
勉強への抵抗感が強い時期は、学習らしい形にこだわりすぎないほうが合う場合もあります。
お子さんが関心を持てるものの中に、読む・書く・計算する経験が少しでも含まれていると、学びとの接点を考えやすくなります。
勉強量だけでなく小さな変化に目を向ける
勉強の再開を大きな成果だけで見ると、進んでいないように感じやすくなります。
ただ、学校に行きづらい時期のお子さんにとっては、短い時間でも教材を見たり、好きな本を開いたりすることが負担を越えた行動になっている場合があります。
家庭で見えやすい変化には、次のようなものがあります。
- 教材や本を手に取った
- 短い時間だけ机に座れた
- 好きな動画や本の話をした
- 朝起きる時間が少し安定した
- 家族と話せる時間があった
- 家族以外の人と関われた
こうした変化は、テストの点数や問題集のページ数には表れにくいものです。
それでも、学びに向かう前の余裕や、外との接点につながっている場合があります。
ひかりすまいるアドバイザー勉強が進んだかどうかだけでなく、生活や気持ちの変化も含めて見ていくと、お子さんの状態を整理しやすくなります。
親御さんが見えている小さな変化は、相談先に状況を伝えるときにも役立ちます。
きょうだいや同級生との比較は負担になりやすい
小学生の不登校で勉強が止まって見えると、親御さんは同級生の進度やきょうだいとの違いが気になりやすくなります。
学校の授業が進んでいることを考えると、不安になるのは自然なことです。
ただ、きょうだいや同級生との比較は、お子さんにとって負担になる場合があります。
不登校の時期は、周りと比べられることに敏感になっているお子さんもいます。
ひかりすまいるアドバイザー比較の言葉が続くと、勉強だけでなく、家庭で過ごすことそのものにも緊張を感じやすくなることがあります。
同じ学年でも、心や体の状態、学習への向き合いやすさはそれぞれ違います。
今見えている勉強量だけではなく、睡眠、食事、会話、外との接点なども含めて見ると、お子さんの状態を捉えやすくなります。
きょうだいがいるご家庭では、同じ対応がいつも合うとは限りません。
それぞれの状態に合わせて、家庭の中の負担を少し軽くする考え方が必要になる場合もあります。
親御さんだけで相談できる先もある
小学生の不登校や勉強のことを、親御さんだけで抱え続ける必要はありません。
お子さん本人が相談に行けない時期でも、保護者だけで状況を話せる窓口があります。
相談先には、次のような場所があります。
- 自治体の子ども相談窓口
- 教育支援センター
- 教育委員会の相談窓口
- スクールカウンセラー
- 担任の先生
- フリースクール
- 医療機関
相談は、お子さんをすぐに動かすためだけのものではありません。
勉強の遅れ、家での過ごし方、外部の居場所、学校との連絡方法などを整理するために使える場合があります。
学校とのやりとりに負担を感じる場合も、親御さんだけで相談できる先を知っておくと、家庭だけで抱え込みにくくなります。
眠れない、食べられない、強い不安が続くなど、心身の状態が気になるときは、学校以外の相談窓口や医療機関につながることも選択肢になります。
お子さん本人がまだ動けない時期でも、親御さんが状況を話せる場所はあります。
ひかりすまいるアドバイザー必要な情報を少しずつ集められると、勉強のことも、家庭での過ごし方も、ご家庭に合う形で考えやすくなります。
不登校から少しずつ学びを取り戻していったご家庭のケース

ここでは、学校に行きづらい時期から少しずつ学びを取り戻していったご家庭の例をご紹介します。
実際の進み方は、お子さんの状態やご家庭の状況によって変わります。
あくまで考え方の参考としてご覧ください。
通信教材で1日10分から再開した低学年のケース
低学年のお子さんが、通信教材で1日10分から学びを再開したケースです。
最初は、勉強という言葉に強い抵抗がありました。
親御さんがドリルを出しても、すぐに閉じてしまう状態でした。
このご家庭では、まず生活リズムを整えました。
朝起きる時間を少しずつ安定させ、食事の時間をそろえ、親子で落ち着いて話せる時間を増やしました。
その後、通信教材を使い、1日10分だけ取り組むことにしました。
内容も今の学年ではなく、本人が分かる単元から始めました。
最初の目的は、追いつくことではありません。
教材を開く、1問解く、できたところを確認することでした。
短い時間でも「できた」が増えたことで、少しずつ学習への抵抗が下がっていきました。
オンライン家庭教師で苦手をほぐした高学年のケース
高学年のお子さんが、オンライン家庭教師で苦手単元を確認したケースです。
このお子さんは、算数の文章題でつまずいていました。
学校の進度に合わせようとすると分からない問題が多く、勉強を避けるようになっていました。
ご家庭では、外に出る負担を減らすため、オンライン家庭教師を選びました。
最初は30分ではなく、短い時間から始めました。
先生は、今の学年の内容ではなく、前の学年の計算や文章題まで戻って確認しました。
お子さんが分かる問題から進めたことで、少しずつ「分からないまま置いていかれる」感覚が減っていきました。
親御さんは横から教えすぎず、授業後に「今日はどこまでできたか」を一緒に確認しました。
苦手を一気に解消するのではなく、分からない部分を一つずつ確認した進み方です。
フリースクールを居場所にしながら学びを続けたケース
フリースクールを居場所にしながら、学びを続けたケースです。
このお子さんは、家庭では落ち着いて過ごせるようになっていましたが、家族以外との関わりがほとんどありませんでした。
勉強よりも、人と関わる場所が必要な状態でした。
ご家庭では、見学をしたうえで、少人数で過ごせるフリースクールを選びました。
最初は短時間の利用から始め、慣れてから通う日数を調整しました。
フリースクールでは、雑談、活動、自由時間を過ごしながら、少しずつ学習にも触れるようになりました。
勉強を先に求めるのではなく、安心して過ごせる場所を作ったことが、学びにつながりました。
このケースでは、居場所と学習を分けずに、安心できる時間の中で少しずつ学びを取り戻していった形です。
よくある質問

不登校の小学生の勉強について、よくある質問にお答えします。
お子さんの状態によって合う対応は変わるため、無理なく使える部分から参考にしてください。
不登校の小学生に勉強を再開させるタイミングはいつがいいですか?
勉強を再開するタイミングは、睡眠、食事、会話が少し落ち着いてきた頃が一つの目安です。
ただし、学校に戻れる状態になるまで待つ必要はありません。
家で短時間の学習から始める、好きなことを調べる、図書館に行くなど、小さな形で学びに触れる方法があります。
一方で、眠れない、食べられない、強い不安が続く、自分や周りを傷つける様子がある場合は、勉強より相談や受診を優先してください。
勉強の遅れはどのくらいで取り戻せますか?
勉強の遅れを取り戻す期間は、一律には言えません。
お子さんの状態、休んでいた期間、つまずいている教科、家庭学習に使える時間、外部支援の有無によって変わります。
「数か月で必ず追いつく」と決めると、親子ともに苦しくなることがあります。
大切なのは、今の学年に無理に合わせることではなく、分かるところまで戻ることです。
個別に学び直せば、少しずつ取り戻していける可能性があります。
家で全く勉強しないとき、親はどう声をかければいいですか?
「勉強しなさい」よりも、今できそうなことを一緒に探す声かけが向いています。
たとえば、「今日は何ならできそう?」「見るだけならできそう?」「ドリルと動画ならどちらが楽?」のように、小さな選択肢を出します。
まったく反応がない場合は、勉強の話をいったん減らし、生活や好きなことの会話から関係を整えます。
親御さんだけで抱え込まず、学校や教育支援センターに相談することも考えましょう。
ゲームや動画ばかりで勉強しません。やめさせるべきですか?
ゲームや動画を一律に禁止する必要はありません。
ただし、睡眠、食事、朝の起床、日中の活動が大きく崩れている場合は、使い方を見直す必要があります。
取り上げるより、寝る前は使わない、食事中は見ない、深夜は端末を充電場所に置くなど、生活リズムを守るルールから考えます。
ゲームや動画が、お子さんにとって安心できる時間になっている場合もあります。
禁止だけでなく、生活に支障が出ている部分を具体的に調整しましょう。
何の教科から勉強を始めるのがいいですか?
最初に始める教科に決まったルールはありません。
好きな教科、得意だった教科、短時間でできる内容、つまずきがはっきりしている単元から始めると取り組みやすいです。
算数や国語の基礎に戻る方法もありますが、勉強への抵抗が強い場合は、理科の動画や好きな本からでも構いません。
最初の目的は、教科を進めることより、学習への抵抗を下げることです。
お子さんが取り組みやすい入口を選びましょう。
塾に通えない・行きたがらない場合の勉強方法はありますか?
塾に通えない場合でも、勉強方法はあります。
通信教育、タブレット教材、市販ドリル、オンライン家庭教師、図書館、無料動画教材、教育支援センター、フリースクールなどが選択肢です。
外に出るのが難しい場合は、自宅で完結する方法から考えます。
少人数なら関われる場合は、教育支援センターやフリースクールも選択肢になります。
塾に行けないことを問題にするより、お子さんの状態に合う学び方を選ぶことが大切です。
不登校の小学生でも自宅学習で出席扱いになりますか?
小学生でも、自宅学習が出席扱いになる場合があります。
ただし、自宅で勉強すれば何でも出席扱いになるわけではありません。
保護者と学校の連携、ICT等を用いた学習活動、定期的・継続的な対面指導、計画的な学習プログラム、校長による状況把握などが必要です。
最終的には校長先生の判断になります。学校ごとの運用もあるため、希望する場合は在籍校に早めに相談しましょう。
フリースクールと家庭教師、家庭学習のどれを選べばいいですか?
選ぶ基準は、学力だけではありません。
家から出るのが難しい場合は、通信教育、タブレット教材、オンライン家庭教師など自宅で完結する方法が合いやすいです。
家族以外の人と関わる場所が必要な場合は、教育支援センターやフリースクールが選択肢になります。
苦手単元を個別に確認したい場合は、家庭教師が合うことがあります。
安心できる居場所が必要な場合は、フリースクールのような場所を検討します。
お子さんの今の状態に合わせて、無理のない選択肢を一つずつ確認しましょう。
きょうだいがいる家庭で勉強のサポートをどう分ければいいですか?
きょうだいがいる家庭では、「全員に同じ対応」を目指さなくても大丈夫です。
学校に行きづらいお子さんには安心と生活リズムの支援が必要なことがあります。
一方で、きょうだいには別の不安や寂しさが出ることもあります。
比較しない、同じ目標を押しつけない、それぞれの時間を少しずつ作ることが大切です。
親御さんだけで対応が難しい場合は、教育支援センターや相談窓口も活用しましょう。
家族全員が無理をしすぎない形を考えることが大切です。
このまま勉強しないと将来はどうなりますか?
今勉強していない時期があるからといって、将来がすぐに決まるわけではありません。
ただし、学習の空白や人との関わりの少なさが長く続くと、進路や生活面で工夫が必要になることがあります。
だからこそ、焦って勉強を押しつけるのではなく、安心、生活リズム、学び、外部との接点を少しずつ整えることが大切です。
教育支援センター、フリースクール、オンライン学習、出席扱い制度、欠席中の学習成果の成績評価など、学びをつなぐ仕組みはあります。
今できる形で、学びや人との関わりを細くつないでいきましょう。
まとめ

最後にこちらの記事をまとめていきましょう。
こちらの記事では、
- 勉強より先に安心と休養を整えること
- 勉強しない理由を理解すること
- 家庭で生活リズムと環境を整えること
- お子さんに合う勉強方法を選ぶこと
- 出席扱い制度や外部支援を知ること
などについてご紹介しました。
不登校の小学生の勉強は、勉強量だけで判断せず、安心・生活リズム・学び方・外部との接点を分けて考えることが大切です。
不登校の小学生が勉強しないと、親御さんはとても不安になると思います。
けれど、今すぐ長時間の勉強に戻す必要はありません。
大切なのは、安心して過ごせる状態を整えながら、学びや家族以外の人との関わりを少しずつ作ることです。
勉強方法を選ぶときは、下の表を目安にしてください。
| タイプ | 主な方法 | 向いているお子さん | 始めやすさ |
|---|---|---|---|
| 自宅完結型 | 通信教育・タブレット教材・オンライン家庭教師・市販ドリル | まだ外に出るのが難しい | 家から始めやすい |
| 居場所型 | フリースクール・オンラインフリースクール | 家族以外の人との関わりが必要 | 見学や体験から確認しやすい |
| 支援機関型 | 教育支援センター(適応指導教室) | 公的な相談や学習支援を受けたい | 自治体に相談しやすい |
教材やサービスを選ぶときは、月額料金だけで判断しないことが大切です。
お子さんの状態、通いやすさ、支援内容、学校との連携、出席扱いの相談ができるかを確認しましょう。
無理なく始められる方法は一つではありません。
家庭学習、オンライン支援、教育支援センター、フリースクールなどを選択肢として並べ、お子さんが今つながれそうなものから考えていきます。
ひかりすまいるアドバイザー勉強を急がせるより、まずは安心と生活リズムを整えることが大切です。
そのうえで、家庭だけで抱え込まず、学びや居場所につながる方法を少しずつ確認していきましょう。
諦めず、焦らず、親子のペースで進めていけるとよいですね。




