不登校の原因ときっかけ|小学生・中学生・高校生別に解説

不登校 原因 

どうして学校に行けなくなったんだろう…

育て方や家庭環境に原因があったのかな…

本人に聞いても、理由がわからない…

不登校の原因は、一つに特定できないことが多く、心身の状態や学校生活、家庭環境など、いくつかの要因が重なって起きると考えられています。

ただ、複数の要因がからみ合っていると、何がきっかけだったのか分からず、ご自身を責めてしまうこともありますよね。

原因を急いで突き止めるより、まずはお子さんの今の状態を知ることが大切です。

ひとりで抱え込まなくて大丈夫です。

保護者の声

原因がわからなくてずっとひとり悩んでしまいます。

ひかりすまいるアドバイザー

原因を無理に聞き出すより、今は心身の状態に合わせて休養や相談先を考えることからで大丈夫です。

この記事では、全国のフリースクールや不登校支援情報を掲載してきたひかりすまいる編集部が、不登校の主な原因や年代別の傾向、予兆として現れるサイン、相談先について、公的な調査をもとに整理します。

  • 最新データで見る不登校の主な要因
  • 不登校につながる6つの視点
  • 小学生・中学生・高校生の年代別傾向
  • 原因がわからないときの考え方
  • 家庭や学校外で頼れる相談先

※出典:文部科学省「初中教育ニュース第492号『不登校の子供たちへの支援と、魅力ある学校づくり』」(令和6年6月28日)/厚生労働省「自分や家族を責めない」

【ひかりすまいる編集部】

全国フリースクール・不登校支援ひかりすまいる

全国47都道府県・792市町村を対象に、フリースクールや不登校支援制度の情報を調査・掲載しています。

  • 対応エリア: 全国47都道府県・792市町村
  • 掲載データ: 全国3,526校以上(支援教室・オンライン含む)
  • 専門項目: 補助金申請 / 出席扱い制度 / 行政相談 / オンライン学習

各自治体・施設の公式情報をもとに、編集部が内容を確認・整理したうえで掲載しています。

この記事のもくじ
  1. 不登校の原因は一つではない|まず知ってほしいこと
  2. そもそも不登校とは?定義とひきこもり・長期欠席との違い
  3. 最新データで見る不登校の現状と、主な要因は?
  4. 不登校の主な原因を6つの視点で整理
  5. 年代別に見る不登校の原因(小学生・中学生・高校生)
  6. 見逃したくない不登校の予兆・SOSサイン
  7. 原因がわかっても、親が焦って原因探しを急がないために
  8. 原因に応じて頼れる相談先と、学校以外の居場所
  9. 不登校の原因に関するよくある質問
  10. まとめ

不登校の原因は一つではない|まず知ってほしいこと

不登校 原因 不登校の原因は一つではない まず知ってほしいこと

不登校の原因を、一つの出来事だけで説明するのは難しい場合があります。

友人関係や勉強の悩みなど、学校を休み始めた「きっかけ」が見つかっても、その背景には心身の疲れや生活リズムの変化など、別の要因が重なっていることもあるためです。

「本当の原因を見つけなければ」と急ぐ前に、まずは不登校が誰か一人の責任で起きるものではないことを知っておきましょう。

原因は複数の要因が重なって起きることが多い

文部科学省は、不登校について、複数の要因が複雑に関わっている場合が多いと説明しています。

たとえば、表面上は友人とのトラブルがきっかけに見えても、実際には勉強への不安や集団生活での疲れ、睡眠の乱れなどが重なっている場合があります。

反対に、朝起きられない状態だけが目立っていても、その背景に学校での緊張や不安が隠れているかもしれません。

不登校につながる要因には、主に次のようなものがあります。

  • 心身の不調や不安
  • 友人や先生との関係
  • 学業のつまずき
  • 生活リズムの変化
  • 家庭環境の変化
  • 本人の発達特性や感じ方

ただし、すべてのお子さんに同じ要因が当てはまるわけではありません。

ひかりすまいるアドバイザー

学校を休み始めた直接の「きっかけ」と、休みが続いている背景も同じとは限らないため、一つの理由だけで判断しないことが大切です。

※出典:文部科学省「初中教育ニュース第492号『不登校の子供たちへの支援と、魅力ある学校づくり』」(令和6年6月28日)/文部科学省「不登校に関する実態調査~平成18年度不登校生徒に関する追跡調査報告書~」(平成26年7月公表)

「原因がわからない」「親のせい」と感じるのは自然なこと

お子さんに理由を尋ねても、「わからない」「別に何もない」と返されることがあります。

本人が話したくないとは限りません。

複数の出来事や気持ちが重なり、自分でも何がつらいのか整理できていない場合もあります。

ひかりすまいるアドバイザー

親御さんが「家庭での接し方が悪かったのでは」「もっと早く気づくべきだった」と感じてしまうのも、心配しているからこその反応です。

ただ、不登校を親御さんの育て方だけに結びつけることはできません。

原因を一つに決めつけると、お子さんも「自分のせいで家族を困らせている」と感じる可能性があります。

今すぐ明確な理由がわからなくても、次のような情報は現在の状態を整理する手がかりになります。

  • 休み始める前に変化がなかったか
  • どの曜日や時間帯につらさが強いか
  • 睡眠や食事、体調に変化があるか
  • 学校の話題にどのような反応をするか

親御さんだけで答えを出そうとせず、必要に応じて学校や相談機関と情報を共有しながら、少しずつ状況を整理していく方法もあります。

※出典:厚生労働省「自分や家族を責めない」

そもそも不登校とは?定義とひきこもり・長期欠席との違い

不登校 原因 そもそも不登校とは? 定義とひきこもり・長期欠席との違い

「学校を数日休んだら不登校になるの?」「家では元気に過ごしているけれど、ひきこもりなの?」と、言葉の違いに戸惑う親御さんもいるかもしれません。

不登校・長期欠席・ひきこもりは、それぞれ基準や対象が異なります。

まずは文部科学省などが示す定義をもとに整理していきます。

文部科学省による不登校の定義(年間30日以上の欠席)

文部科学省の調査では、不登校を次のように定義しています。

何らかの心理的・情緒的・身体的・社会的な要因や背景により、登校しない、または登校したくてもできない状態にあり、年度内に30日以上登校しなかった児童生徒です。

病気や経済的な理由による欠席は除かれます。

年間30日以上は、連続した欠席である必要はありません。

1年間の欠席を合計して30日以上になった場合も、統計上の不登校に含まれます。

ここに注意!

ただし、「30日休むまでは不登校ではない」「30日を超えるまで対応しなくてよい」という意味ではありません。

欠席が30日未満でも、遅刻や早退が増えている場合や、登校しづらい状態が続いている場合があります。

文部科学省も、年間30日以上という定義を一つの参考とし、不登校の傾向が見られる段階から支援の対象になり得るとしています。

日数だけで判断せず、お子さんの体調や気持ち、生活の変化を含めて状態を見ていくことが大切です。

※出典:文部科学省「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査-用語の解説」/文部科学省「不登校児童生徒が欠席中に行った学習の成果に係る成績評価について(通知)」(令和6年8月29日)

ひきこもり・長期欠席・登校しぶりとの違い

不登校と似た言葉に、長期欠席・ひきこもり・登校しぶりがあります。

それぞれが示す状態は同じではありません。

言葉おもな意味
不登校病気や経済的理由以外の背景により、年間30日以上登校しない、またはできない状態
長期欠席理由を問わず、年度内に合計30日以上欠席した状態
ひきこもり社会参加を避け、原則6か月以上にわたり、おおむね家庭にとどまっている状態
登校しぶり登校への不安や抵抗が見られる状態を表す一般的な言葉

長期欠席は、不登校より広い分類です。

病気による療養や経済的な理由、家庭の事情などによる欠席も含まれます。

ひかりすまいるアドバイザー

不登校は、長期欠席の理由別分類の一つです。

ひきこもりは欠席日数ではなく、社会参加の状態や期間をもとに考える言葉です。

不登校でも習い事や外出ができるお子さんはいます。

一方、不登校をきっかけに家族以外との交流が少なくなる場合もあり、二つの状態が重なることはあります。

登校しぶりには、国の統計調査で統一された正式な定義はありません。

朝になると腹痛を訴える、玄関で動けなくなる、遅刻や早退が増えるなど、登校への抵抗が見られる状態を表す際に使われています。

どの言葉に当てはまるかを急いで決めるより、現在どのようなつらさや生活上の変化があるのかを整理することが、必要な相談先を考える手がかりになります。

※出典:文部科学省「学校基本調査-用語の解説」/厚生労働省「ひきこもりVOICE STATION|ひきこもりとは」

最新データで見る不登校の現状と、主な要因は?

不登校 原因 最新データで見る不登校の現状 主な要因

不登校の人数や背景を考えるときは、現時点で公表されている最新の全国調査を確認することが大切です。

ただし、統計で多く挙げられた項目が、すべてのお子さんに当てはまるわけではありません。

学校が把握した内容と、本人や保護者が感じていることに違いがある点にも注意が必要です。

不登校の子どもは何人?最新公表データでは小・中学生が約35万人

2026年8月時点で、文部科学省が公表している最新の全国調査は、令和6年度(2024年度)の調査です。

この最新公表データによると、小・中学校で不登校とされた児童生徒は35万3,970人でした。

ひかりすまいるアドバイザー

令和6年度の調査結果では12年連続の増加となり、過去最多を記録しています。

学校段階不登校の人数
小学校13万7,704人
中学校21万6,266人
小・中学校合計35万3,970人
高等学校6万7,782人

ただし、小・中学校全体の増加率は、前年度の15.9%から2.2%へ下がっています。

新たに不登校として計上された人数も、小学生は7万419人、中学生は8万3,409人で、いずれも前年度より減少しました。

高校の不登校生徒は6万7,782人で、前年度の6万8,770人から988人減少しています。

現時点で公表されている最新データでは、小・中学校の不登校児童生徒数は過去最多です。

一方で、増加率や新たに不登校になった人数、高校の人数には変化も見られます。

なお、令和7年度(2025年度)の全国調査結果は、2026年8月時点ではまだ公表されていません。

※出典:文部科学省「令和6年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果」(令和7年10月29日公表・令和8年1月16日一部修正)

最も多い要因は?最新調査で学校が把握した事実

最新の令和6年度(2024年度)調査で、学校が不登校の児童生徒について把握した事実のうち、最も多かったのは「学校生活に対してやる気が出ない等の相談があった」の30.1%でした。

主な項目は次のとおりです。

学校が把握した事実割合
学校生活に対してやる気が出ない等の相談30.1%
生活リズムの不調に関する相談25.0%
不安・抑うつに関する相談24.3%
学業不振や頻繁な宿題の未提出15.6%

以前の調査では、不登校の主な要因として「無気力・不安」が多いとされてきました。

しかし、文部科学省は令和5年度(2023年度)調査から、学校が一つの主な原因を選ぶ方法を見直しています。

現在は、本人や保護者、スクールカウンセラーなどから確認した内容を踏まえ、学校が把握した事実を複数回答する方式です。

ここに注意!

そのため、30.1%という数字を、そのまま「不登校の原因ランキング1位」と受け取ることはできません。

「やる気が出ない」という様子の背景に、学校での緊張、体調不良、睡眠の乱れ、学業への不安などが重なっている場合もあります。

ここがポイント!

最新調査は原因を一つに特定したものではなく、学校側が確認できた相談や状況をまとめた統計として見る必要があります。

※出典:文部科学省「令和6年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果」(令和7年10月29日公表・令和8年1月16日一部修正)/文部科学省「令和6年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果及びこれを踏まえた対応の充実について」

本人・保護者・学校で「きっかけ」の見え方が違う

不登校のきっかけは、本人・保護者・学校で同じように見えているとは限りません。

文部科学省の委託調査では、学業不振や宿題については三者の回答が比較的近かった一方、いじめ、教職員との関係、心身の不調などでは認識に差が見られました。

たとえば、いじめ被害を挙げた割合は、本人が26.2%だったのに対し、教員は4.2%でした。

「体調が悪い」「気持ちが落ち込む」「朝起きられない・夜眠れない」といった状態は、本人や保護者の約7〜8割が回答しています。

一方、教員の回答は2割未満でした。

家庭では朝の体調不良が目立ち、学校では意欲の低下や宿題の未提出として受け止められるなど、それぞれの立場から見える部分が異なることがあります。

本人が理由を説明できない場合もあるため、どの見方が正しいかを急いで決める必要はありません。

ひかりすまいるアドバイザー

家庭での様子、学校が把握している状況、本人が話せる範囲の気持ちを照らし合わせることで、背景が少しずつ見えてくる場合があります。

なお、この委託調査は、4つの自治体における小学3年生から高校1年生までを対象とした調査です。

すべてのお子さんに同じ結果が当てはまるものではありません。

※出典:文部科学省「不登校の要因分析に関する調査研究 結果の概要」(令和6年3月公表)

不登校の主な原因を6つの視点で整理

不登校 原因 不登校の主な原因を6つの視点で整理

不登校につながる背景は、お子さんによって異なります。

ここでは理解しやすいように、主な要因を6つの視点に分けて整理します。

ただし、文部科学省が示す公式分類と一対一で対応するものではありません。

実際には、心身の状態、学校生活、家庭での変化などが重なっている場合が多いため、一つの項目だけを原因と決めつけないことが大切です。

無気力・不安など、心のエネルギー不足

学校に行けなくなったお子さんには、「何もしたくない」「学校のことを考えるだけで疲れる」といった様子が見られることがあります。

周囲からは、やる気がなくなったように見えるかもしれません。

しかし、本人の意思だけで動けない状態になっている場合もあります。

不安や緊張が続くと、集中しづらくなったり、眠れなくなったり、疲れやすくなったりすることがあります。

思春期では、気持ちの落ち込みよりも、頭痛や腹痛、イライラなどとして表れることも少なくありません。

「学校生活へのやる気が出ない」という状態も、それだけで原因とは限りません。

友人関係、勉強、先生との関係、心身の不調などが積み重なった結果として、気力が低下している場合があります。

ひかりすまいるアドバイザー

元気がない状態や体調不良が続く場合は、学校への行きづらさだけでなく、心身の状態も含めて考える必要があります。

※出典:文部科学省「令和6年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果及びこれを踏まえた対応の充実について」/厚生労働省「こころのSOSサインに気づく」

友人関係・いじめなど、学校での人間関係

友人関係やいじめ、先生との関係が、不登校のきっかけになる場合があります。

はっきりとしたいじめだけでなく、グループ内での孤立、SNSでのやり取り、友人との距離感などが負担になっていることもあります。

本人にとっては深刻な出来事でも、周囲からは小さなすれ違いに見えるかもしれません。

ひかりすまいるアドバイザー

以前の文部科学省の追跡調査では、不登校が続いた理由として、いじめや友人関係を挙げた人が40.6%いました。

また、本人と教員では、いじめや教職員との関係について認識に差があることも報告されています。

お子さんが理由を話さない場合でも、「友達とは問題ない」とすぐに判断することはできません。

本人がうまく言葉にできない場合や、心配をかけたくないと考えて話せない場合もあります。

※出典:文部科学省「不登校に関する実態調査~平成18年度不登校生徒に関する追跡調査報告書~」/文部科学省「不登校の要因分析に関する調査研究」

学業のつまずき・勉強への不安

授業についていけない、提出物がたまる、テストの点数が下がるといった学業上の悩みも、学校への行きづらさにつながる場合があります。

一度休むと授業が先に進み、さらに教室へ入りづらくなることもあります。

本人が勉強について何も話さなくても、「分からないことを知られたくない」「今さら授業に戻れない」と感じているかもしれません。

反対に、成績が高いお子さんでも、周囲の期待や失敗への不安が負担になることがあります。

ひかりすまいるアドバイザー

令和6年度(2024年度)の最新調査では、学校が把握した事実として「学業の不振や頻繁な宿題の未提出」が15.6%に挙げられています。

ただし、宿題の未提出が原因とは限りません。

心身の疲れによって課題に取り組めず、結果として提出物がたまっている場合もあります。

学業の状況を見るときは、成績や提出物だけでなく、いつから取り組みにくくなったのかも含めて考える必要があります。

※出典:文部科学省「令和6年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果」

生活リズムの乱れ・あそび

夜眠れない、朝起きられないなど、生活リズムの不調が不登校と重なっている場合があります。

令和6年度(2024年度)の最新調査でも、「生活リズムの不調に関する相談」は25.0%と、上位に挙げられています。

ここに注意!

ただし、昼夜逆転やゲーム、動画視聴だけを不登校の原因と決めつけることはできません。

学校への不安から夜に眠れなくなったり、昼間に活動する気力が出なくなったりした結果として、生活リズムが崩れている場合もあります。

反対に、睡眠不足が続くことで、日中の眠気や集中力の低下が強まり、登校がさらに難しくなることもあります。

ゲームやインターネットが安心して過ごせる時間になっているお子さんもいるため、利用時間だけで背景を判断しないことが大切です。

睡眠の乱れが続く場合は、単なる夜更かしではなく、睡眠に関する不調が隠れていないかも確認する必要があります。

※出典:文部科学省「令和6年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果」/厚生労働省「こどもの睡眠」

引っ越し・家族の病気など、生活環境の変化

引っ越しや転校、家族構成の変化、家族の病気など、身の回りの環境が変わった時期に、学校へ行きづらくなる場合があります。

大人にとっては避けにくい変化であっても、お子さんは慣れ親しんだ人や場所、生活の流れが変わることに負担を感じるかもしれません。

ただし、生活環境の変化があったからといって、それだけが不登校の原因とは限りません。

新しい学校での人間関係や学習環境、心身の疲れなど、複数の要因が重なっていることもあります。

ひかりすまいるアドバイザー

家庭の問題や親御さんの対応に原因を求めるのではなく、いつ頃から体調や行動に変化があったのかを、ほかの状況とあわせて整理する視点が大切です。

※出典:文部科学省「令和6年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果及びこれを踏まえた対応の充実について」

発達特性が関わっている場合

発達特性そのものが、不登校の直接的な原因になるわけではありません。

ただし、音や光への敏感さ、集団行動の難しさ、人との会話、予定変更、読み書き、集中のしづらさなどにより、学校生活で負担を抱える場合があります。

周囲と同じ方法を求められ続けると、失敗した経験や叱られた経験が重なり、教室に入りづらくなることもあります。

文部科学省は、学習面や生活面で生じる困難さは一人ひとり異なるため、本人の状態や特性に応じて指導方法を工夫する必要があるとしています。

不登校になったことだけを理由に、発達障害があると判断することはできません。

一方で、以前から集団生活や学習で強い困りごとが見られる場合は、「本人の努力不足」と捉えず、どの場面で負担が生じているのかを整理することが大切です。

ひかりすまいるアドバイザー

診断の有無だけに注目するのではなく、座席や課題量、伝え方、過ごす場所など、学校環境との間でどのような困難が生じているかを見る必要があります。

※出典:文部科学省「児童生徒の発達の支援」/文部科学省「発達障害を含む障害のある幼児児童生徒に対する教育支援体制整備ガイドライン」/国立特別支援教育総合研究所「発達障害と情緒障害の関連と教育的支援に関する研究」

年代別に見る不登校の原因(小学生・中学生・高校生)

不登校 原因 年代別に見る不登校の原因 小学生・中学生・高校生

不登校の原因は、年齢や学年だけで決まるものではありません。

ただし、小学校・中学校・高校では、学校生活の仕組みや人間関係、本人に求められることが異なります。

そのため、不登校につながる負担の表れ方にも違いがあります。

ここでは年代別に見えやすい傾向を整理しますが、「小学生だから家庭が原因」「中学生だから友人関係が原因」と決めつけないことが大切です。

小学生に多い原因(体調の変化・生活リズム・学校への不安)

小学生は、自分の気持ちや困りごとを、まだ言葉で整理しにくい年代です。

学校への不安があっても、「友達が嫌だ」「授業が分からない」とは説明できず、朝の腹痛や頭痛、吐き気、泣く、支度が進まないといった形で表れることがあります。

低学年では、家庭から離れて集団の中で過ごすことや、決められた時間に行動することが負担になる場合があります。

高学年になると、友人グループの変化、勉強の難しさ、周囲との違いなどを意識しやすくなります。

委員会活動や行事など、学校内で求められる役割が増えることに疲れるお子さんもいます。

引っ越しや転校、家族の病気など、生活環境が変わった時期と重なる場合もあります。

ただし、家庭や親子関係だけを原因と考えることはできません。

ひかりすまいるアドバイザー

体調、学校での出来事、生活の変化などを分けずに見ていく必要があります。

※出典:文部科学省「不登校の要因分析に関する調査研究」

中学生に多い原因(人間関係・学業・思春期)

中学生になると、友人関係、学業、心身の変化など、複数の負担が重なりやすくなります。

文部科学省が令和7年に公表した不登校経験者への調査では、学校を休み始めた学年として中学1年生と中学2年生を挙げた人が多く見られました

小学校から中学校への進学後は、教科ごとに先生が変わり、定期テストや部活動も始まります。

授業の進み方や校則、人間関係が変わり、新しい環境になじめない場合もあります。

友人とのすれ違いやグループ内での孤立、いじめ、SNS上のやり取りが負担になることもあります。

一方で、表面上は友人関係に問題がないように見えても、勉強への不安や先生との関係、集団生活での疲れが隠れているかもしれません。

思春期には、親御さんに学校での出来事を話さなくなることもあります。

ひかりすまいるアドバイザー

「何もない」という言葉だけで問題がないと判断せず、体調や生活の変化も含めて見ることが大切です。

※出典:文部科学省「不登校経験者等を対象とする調査」(令和7年)

高校生に多い原因(進路の悩み・環境の変化)

高校生では、生活リズムの不調に加えて、学習や進路、入学後の環境との合わなさなどが重なる場合があります。

高校では、中学校より授業内容が難しくなり、定期テストや課題、単位、進級について考える場面が増えます。

希望して入学した学校でも、授業の進み方や校風、通学時間、人間関係が想像と違い、負担を感じることがあります。

部活動やアルバイト、長時間の通学などによって帰宅時間が遅くなり、睡眠不足が続く場合もあります。

文部科学省の調査では、高校生についても、小・中学生と同様に、学校生活への意欲、心身の不調、学業、人間関係などが重なって把握されています。

生活リズムの不調に関する相談は、小・中学生よりやや高い傾向も示されています。

高校生は自分で判断できる場面が増える一方、進路や将来について一人で抱え込むこともあります。

ひかりすまいるアドバイザー

「学校が合わない」「勉強する意味が分からない」という言葉の背景に、疲れや不安、進級への心配などがないかを分けて考える必要があります。

※出典:文部科学省「令和6年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果」

原因が「わからない」と言うお子さんの本心

お子さんが「なぜ学校へ行けないのか分からない」と話すことは、珍しいことではありません。

理由を隠しているとは限らず、本人にも気持ちを整理できていない場合があります。

学校へ行こうとすると体が動かないものの、何がつらいのか説明できないこともあります。

友人関係、勉強、先生との関係、体調などが少しずつ重なり、特定の出来事を選べない場合もあるためです。

「わからない」という言葉には、次のような状態が含まれることがあります。

  • 本人にも原因を整理できていない
  • 話すことでつらさを思い出してしまう
  • 親御さんを心配させたくない
  • うまく説明できる言葉が見つからない
  • 一つの理由に決められない

文部科学省の調査でも、不登校のきっかけについて、本人・保護者・教員の認識には違いがあることが示されています。

親御さんが納得できる答えをすぐに得られなくても、本人が嘘をついているとは限りません。

ひかりすまいるアドバイザー

原因を繰り返し尋ねるより、いつから体調や生活に変化があったのか、学校のどの場面で負担が強くなるのかなど、現在確認できることから整理する方法があります。

※出典:文部科学省「不登校の要因分析に関する調査研究」

見逃したくない不登校の予兆・SOSサイン

不登校 原因 見逃したくない不登校の予兆・SOSサイン

不登校が始まる前には、体調や行動に変化が見られる場合があります。

ただし、頭痛やイライラがあるからといって、必ず不登校につながるわけではありません。

大切なのは、一つの症状だけで判断せず、「以前と違う状態が続いているか」という視点で見ることです。

体に出るサイン(頭痛・腹痛・朝起きられない)

学校への不安やストレスは、気持ちではなく体の不調として表れることがあります。

厚生労働省は、子どもの心のSOSが、睡眠、食欲、体調、行動の変化に現れやすいとしています。

体に見られる主な変化は、次のとおりです。

  • 朝になると頭痛や腹痛を訴える
  • 吐き気やめまいがある
  • 夜になかなか眠れない
  • 朝起きるのがつらくなる
  • 食欲が急に減る、または増える
  • だるさや疲れが続く
  • 元気がなく、顔色が悪い

休日や夕方になると元気を取り戻す場合もあります。

その様子から、仮病や甘えに見えてしまうことがあるかもしれません。

しかし、学校を意識する時間帯に緊張や不安が強まり、体調に影響している可能性もあります。

本人が意図して症状を起こしているとは限りません。

一方、頭痛や腹痛、朝起きられない状態には、身体的な病気や睡眠の問題が関わっていることもあります。

ひかりすまいるアドバイザー

症状が繰り返す場合や強くなっている場合は、心の問題だけに決めつけず、医療機関への相談も選択肢になります。

※出典:厚生労働省「こころのSOSサインに気づく」/厚生労働省「家族だからこそ気づきやすいSOSサイン」

気持ち・行動に出るサイン(口数が減る・イライラ)

心身の負担は、言葉よりも行動の変化として先に表れる場合があります。

これまでよく話していたお子さんの口数が減ったり、ちょっとしたことで怒りやすくなったりすることも、変化の一つです。

家庭で気づきやすい様子には、次のようなものがあります。

  • 学校の話題を避ける
  • 登校の準備が進まない
  • 遅刻や早退、保健室の利用が増える
  • 家族との会話が減る
  • 自室で過ごす時間が増える
  • 友人と会わなくなる
  • 好きだったことをしなくなる
  • イライラや落ち込みが目立つ
  • ぼんやりしている時間が増える

思春期には、家族との会話が減ったり、一人で過ごす時間が増えたりすることもあります。

そのため、一つの行動だけでSOSと判断することはできません。

「学校のある日だけ体調が変わる」「複数の変化が同じ時期に始まった」「以前と違う状態が続いている」といった場合は、何らかの負担を抱えていないか確認する手がかりになります。

ひかりすまいるアドバイザー

本人がうまく説明できないこともあるため、変化を責めたり、理由を急いで言わせたりしないことも大切です。

※出典:厚生労働省「こころのSOSサインに気づく」

気づいたときに家庭でできる最初の一歩

体調や行動の変化に気づいたときは、不登校かどうかをすぐに判断するより、現在の状態を整理することが先になります。

たとえば、次のような点は相談時にも役立ちます。

  • いつ頃から変化が始まったか
  • 学校のある日と休日で違いがあるか
  • 睡眠や食事に変化があるか
  • 頭痛や腹痛が起きる時間帯
  • 遅刻・早退・欠席が増えているか
  • 学校で最近変わったことがないか

親御さんだけで原因を突き止める必要はありません。

体調の不安がある場合は小児科などの医療機関、学校生活について確認したい場合は担任や養護教諭、スクールカウンセラーなど、相談内容に応じて情報を共有する方法があります。

本人がすぐに相談できない場合は、親御さんだけで相談できる窓口もあります。

ここに注意!

また、自分を傷つける行動や「消えたい」「いなくなりたい」といった言葉がある場合は、不登校の予兆として様子を見る段階ではありません。

安全を確保し、医療機関や専門の相談窓口へ早めにつなぐ必要があります。

※出典:厚生労働省「子どものSOSサイン」/厚生労働省「『ひきこもりや不登校』というサイン」

原因がわかっても、親が焦って原因探しを急がないために

不登校 原因 原因がわかっても、親が焦って原因探しを急がないために

不登校のきっかけに心当たりがあっても、その出来事だけで現在の状態を説明できるとは限りません。

友人関係の悩みが始まりだったとしても、欠席が続く間に心身の疲れや学習への不安が重なることがあります。

反対に、はっきりした出来事が見つからないまま、学校へ行きづらくなるお子さんもいます。

ここがポイント!

原因を一つに決めることより、現在のお子さんがどのような状態にあるのかを見ていくことが大切です。

まずは心身の状態を見る|無理に理由を特定しなくてもよい

不登校になった理由がわからないと、「原因を見つけなければ、何も解決できない」と感じる親御さんもいるかもしれません。

しかし、本人にも理由がわからない場合や、複数の出来事が重なって言葉にできない場合があります。

また、学校を休み始めたきっかけと、現在も登校が難しい理由が同じとは限りません。

文部科学省は、不登校への支援について、登校だけを目標にするのではなく、本人の状態や意思を踏まえ、将来の社会的自立につながる支援を考えることが重要だとしています。

不登校の時期が休養や自分を見つめ直す時間になる場合がある一方で、学習や進路、人とのつながりを含め、一人ひとりに合った支援が必要とも示されています。

そのため、「何が原因だったのか」を急いで確定するより、体調や生活の変化、学校で困っていたことなど、現在わかる範囲から整理していく視点が必要です。

※出典:文部科学省「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)」(令和元年10月25日)

親御さんが焦りや不安を抱えるのは自然なこと

お子さんが学校へ行けなくなると、親御さんは「何が悪かったのか」「早く何とかしなければ」と考えてしまうことがあります。

進級や進路、学習の遅れ、人とのつながりなど、気になることが一度に増えるためです。

原因を詳しく知りたいと思うことも、学校とのつながりを早く戻したいと考えることも、お子さんを心配するなかで生まれる自然な反応です。

ただ、本人がまだ状況を整理できていない段階では、理由を説明すること自体が負担になる場合があります。

また、親御さんが考える原因と、お子さんが感じている負担が一致するとは限りません。

文部科学省の調査でも、不登校のきっかけについて、本人・保護者・教員の認識に違いがあることが示されています。

ひかりすまいるアドバイザー

一つの見方だけで判断せず、家庭での様子、学校が把握している状況、本人が話せる範囲の気持ちを分けて捉えることが必要です。

※出典:文部科学省「不登校の要因分析に関する調査研究 結果の概要」(令和6年3月公表)

お子さんが言葉にできない気持ちもある

お子さんが「わからない」「別に何もない」と話していても、困りごとがないとは限りません。

自分でも何がつらいのか整理できていない場合や、話すことで学校での出来事を思い出してしまう場合もあります。

特に、心身の疲れが強い時期には、自分の状態を説明するための言葉が見つからないこともあります。

厚生労働省は、子どもの話を聞く際には、大人の考えを急いで伝えるのではなく、本人の感じ方を受け止めることが大切だとしています。

これは、本人の希望をすべて受け入れるという意味ではありません。

ひかりすまいるアドバイザー

心身の状態や生活、学習、人とのつながりなどについては、本人の意向だけに任せるのではなく、親御さんや学校、支援者が状況を共有しながら考える必要があります。

原因がはっきりしない場合でも、相談できないわけではありません。

本人が説明できる理由よりも、現在見られる体調や行動の変化が、支援を考える手がかりになる場合があります。

※出典:厚生労働省「家族で子どもと向きあうポイント」/厚生労働省「話を聞くときのポイント」

原因に応じて頼れる相談先と、学校以外の居場所

不登校 原因 原因に応じて頼れる相談先 学校以外の居場所

不登校について相談できる場所は、在籍校だけではありません。

学校生活、心身の不調、学習、発達特性など、気になる内容によって相談先は異なります。

本人が相談しにくい時期でも、親御さんだけで利用できる窓口があります。

学校・スクールカウンセラー・教育支援センター

学校内では、担任のほか、養護教諭やスクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカーなどに相談できる場合があります。

相談先主な相談内容
養護教諭体調や保健室での過ごし方
スクールカウンセラー本人や家族の心理面
スクールソーシャルワーカー学校・家庭・支援機関との連携
教育支援センター相談、学習、日中の居場所

教育支援センターは、教育委員会などが設置する公的な支援機関です。

地域によって利用対象や活動内容、通える日数が異なります。

学校とのやり取りに負担を感じる場合は、教育委員会の相談窓口へ直接相談できることもあります。

※出典:文部科学省「不登校への対応について」/文部科学省「不登校に関する地元の相談窓口」

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>>教育支援センターとは?適応指導教室との違い・利用方法を解説

フリースクールやオンラインという居場所の選択肢

在籍校や教育支援センター以外では、フリースクールやオンライン上の居場所も選択肢になります。

フリースクールには、学習を中心にする場所のほか、自由に過ごせる時間や体験活動を取り入れている場所もあります。

通える日数や費用、対象学年、在籍校との連携方法は施設ごとに異なります。

オンライン型には、自宅で学習するサービスだけでなく、スタッフへの相談や交流ができる場所もあります。

ひかりすまいるアドバイザー

学校外や自宅で行った学習については、一定の要件を満たせば、学校の判断で成績評価の参考になる場合があります。

ここに注意!

ただし、成績評価と出席扱いは別の仕組みです。

フリースクールへの通所やICT学習が出席扱いになるかは、在籍校の校長が個別に判断します。

※出典:文部科学省「不登校児童生徒が欠席中に行った学習の成果に係る成績評価について(通知)」(令和6年8月29日)/文部科学省「義務教育段階の不登校児童生徒が学校外の公的機関や民間施設において相談・指導を受けている場合の指導要録上の出欠の取扱いについて」

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>>【全国317校掲載】オンラインフリースクールおすすめ15選|選び方・費用・出席扱い比較

発達特性が気になるときの専門的な相談先

不登校になったことだけで、発達障害があると判断することはできません。

ただし、音や光への敏感さ、集団行動、読み書き、集中のしづらさなどの困りごとが以前から続いていた場合は、専門機関への相談が状況の整理に役立つことがあります。

主な相談先には、次のような場所があります。

  • 学校の特別支援教育コーディネーター
  • 教育センターや自治体の発達相談窓口
  • 発達障害者支援センター
  • 小児科や児童精神科などの医療機関

発達障害者支援センターは、診断を受けていない段階でも、本人や家族が相談できる場合があります。

相談は診断名を確認するためだけではありません。

ひかりすまいるアドバイザー

学校のどの場面で負担が生じているのか、どのような環境調整が考えられるのかを整理する目的でも利用できます。

※出典:発達障害情報・支援センター「相談できる窓口を教えて欲しい」

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>>発達障害のあるお子さん向けフリースクールの選び方|見学のポイント

不登校の原因に関するよくある質問

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不登校の原因や相談先について、親御さんからよく聞かれる疑問をまとめました。

原因を一つに決めつけず、現在のお子さんの状態を整理するための参考としてご覧ください。

不登校の原因が本人に聞いてもわからないときはどうすればいいですか?

本人が「わからない」と答えるのは、理由を隠しているからとは限りません。

複数の負担が重なり、自分でも整理できていない場合があります。

明確な原因がわからなくても、体調、睡眠、学校で負担を感じる場面など、現在見られる変化は相談の手がかりになります。

不登校で最も多い要因は何ですか?

2026年8月時点の最新公表データである令和6年度(2024年度)調査では、学校が把握した事実のうち「学校生活に対してやる気が出ない等の相談」が30.1%で最も多くなっています。

次いで、生活リズムの不調が25.0%、不安・抑うつに関する相談が24.3%でした。

ただし、原因を一つ選ぶ調査ではないため、「やる気の問題が不登校の原因ランキング1位」と断定することはできません。

※出典:文部科学省「令和6年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果」

小学生と中学生では不登校の原因は違いますか?

原因が年齢だけで決まるわけではありませんが、学校生活で負担を感じる場面には違いがあります。

小学生では、体調の変化や生活リズム、集団生活への不安などが表れやすい傾向があります。

中学生では、友人関係、学業、部活動、思春期の心身の変化などが重なりやすくなります。

発達特性が不登校に関わることはありますか?

発達特性そのものが、不登校の原因になるわけではありません。

ただし、音や光への敏感さ、集団行動、読み書き、予定変更などに困難さがあり、学校環境との間で負担が生じる場合があります。

不登校になったことだけで発達障害と判断せず、どのような場面で困りごとが生じているかを見ることが大切です。

※出典:文部科学省「発達障害を含む障害のある幼児児童生徒に対する教育支援体制整備ガイドライン」

不登校の予兆にはどんなサインがありますか?

朝の頭痛や腹痛、眠れない、起きられない、食欲の変化などが見られる場合があります。

学校の話題を避ける、口数が減る、イライラが増える、好きだったことをしなくなるなど、行動や気持ちに変化が出ることもあります。

一つの症状だけで判断せず、以前と異なる状態が続いているかを見る必要があります。

※出典:厚生労働省「こころのSOSサインに気づく」

学校に行かない間、勉強はどうすればいいですか?

学校の課題、自宅学習、オンライン教材、教育支援センター、フリースクールなど、学校外で学ぶ方法があります。

小・中学生については、一定の要件を満たした学校外や自宅での学習成果を、学校の判断で成績評価に反映できることが法令上明確になっています。

ただし、すべての学習が自動的に成績へ反映されるわけではありません。

※出典:文部科学省「不登校児童生徒が欠席中に行った学習の成果に係る成績評価について(通知)」(令和6年8月29日)

不登校の子どもの居場所にはどんな選択肢がありますか?

在籍校の別室や校内教育支援センター、自治体の教育支援センター、フリースクール、オンライン上の居場所などがあります。

活動内容や通う頻度、費用、対象学年はそれぞれ異なります。

学校外の居場所を利用することが、すべてのお子さんに必要なわけではなく、家庭で過ごしながら相談先とつながる形もあります。

不登校のことは誰に相談すればいいですか?

在籍校の担任、養護教諭、スクールカウンセラーのほか、教育委員会の相談窓口や教育支援センターがあります。

体調面は小児科などの医療機関、発達面は自治体の発達相談窓口や発達障害者支援センターなどが相談先になります。

本人が相談に応じにくい場合でも、親御さんだけで相談できる窓口があります。

※出典:文部科学省「不登校に関する地元の相談窓口」/厚生労働省「いじめや不登校、ひきこもりなどの相談窓口」

まとめ

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最後にこちらの記事をまとめていきましょう。

こちらの記事では、不登校の原因や年代別の傾向、予兆として見られる変化、相談先などについてご紹介しました。

  • 不登校の原因は一つとは限らない
  • 最新公表データでは小・中学生が約35万人
  • 年代や学校環境によって負担の表れ方が異なる
  • 原因がわからないまま学校へ行けなくなる場合もある
  • 学校内外に相談先や居場所の選択肢がある

不登校の主な原因を整理すると、次のようになります。

確認したいこと主な内容
原因の6つの視点心身の不調、人間関係、学業、生活リズム、生活環境の変化、発達特性
小学生の傾向体調の変化、学校への不安、生活リズム
中学生の傾向友人関係、学業、思春期の心身の変化
高校生の傾向学業や進路、生活リズム、入学後の環境
主な相談先在籍校、教育支援センター、医療機関、発達相談窓口
学校外の居場所フリースクール、オンライン上の居場所など
記事のポイントまとめ

不登校の原因は、本人に聞けばすぐにわかるとは限りません。

学校を休み始めたきっかけと、現在も登校が難しい理由が異なる場合もあります。

原因を一つに決めるより、体調や生活、学校で感じている負担など、現在見えている状況を整理することが大切です。

また、相談先は在籍校だけではありません。

教育支援センターや医療機関、発達相談窓口、フリースクールなど、相談内容やお子さんの状態に応じた選択肢があります。

ひかりすまいるアドバイザー

すぐに答えが見つからなくても、親御さんだけで原因を抱え込む必要はありません。

諦めず、焦らず、お子さんとご家庭のペースで、今の状態に合う相談先やつながり方を考えていきましょう。

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