「フリースクールでも、いじめってあるのかな…」
「学校で一度傷ついた子が、また同じ目に遭ったらどうしよう…」
「『絶対安全』と言われても、もう簡単には信じられない…」
結論からお伝えすると、フリースクールでもいじめが完全にゼロとは言えませんが、学校より起きにくい構造はありではあります。
大切なのは、「絶対に安全」と考えることではなく、お子さんが安心して過ごせる仕組みがあるかを見極めることです。
ただ、フリースクールごとに方針も雰囲気も違うため、「どこを見れば安心できる場所か分かるのか」は、少し見えづらいですよね。
保護者の声学校でいじめを受けて、子どもが不登校になりました。フリースクールも考えているのですが、また同じことが起きないか怖くて、なかなか踏み出せません。
ひかりすまいるアドバイザーこの記事では、フリースクールでいじめが起きにくい理由、安心できる居場所の見極め方、見学で確認したい質問例まで、順番にご紹介していきますね。
この記事では、全国3,500校以上のフリースクール情報を集めてきたひかりすまいる編集部が
- フリースクールにいじめはあるのかという結論
- いじめが起きにくい3つの理由
- 安心できる居場所の見極めポイント
- 見学・面談で確認したい質問例
- フリースクール以外も知っておきたい選択肢
などについて、詳しくご紹介します。
フリースクールにいじめはある?起きにくい3つの理由

結論からお伝えすると、フリースクールでもいじめは起きうるものの、学校より起きにくい構造的な理由が3つあります。
結論|ゼロではないが、学校より起きにくい構造がある
人が集まる場所である以上、相性の合わない子同士の気まずさや、ちょっとした言葉のすれ違いが起きることはあります。
これはどんな環境でも、完全にゼロにできるものではありません。
ただ、フリースクールには学校とは違う「いじめが起きにくい構造」があるのも事実です。
文部科学省の令和6年度調査では、小・中学校の不登校児童生徒数は353,970人となり、12年連続で増加しています。
※出典:文部科学省「令和6年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果」(令和8年1月16日更新)
学校外の場所で過ごす選択肢は、決して特別なものではなく、教育機会確保法(平成28年)でも公的に位置づけられた仕組みです。
学校でつらい思いをしたお子さんが、もう一度安心して人と関われる場所として、フリースクールが選ばれる背景には、ここからご紹介する3つの理由があります。
少人数で大人の目が届きやすい
フリースクールは、1日に通う子どもが10〜20人前後の小規模な場所が多く、スタッフ1人あたりが見守る子どもの数も限られているケースが多いです。
そのため、お子さんの表情の変化や、ちょっとした体調の違いにも、スタッフが気づきやすい環境です。
「今日、なんとなく元気がないな」「あの子と少し距離が空いたな」といった小さなサインを、放置せずに拾える距離感があります。
ひかりすまいるアドバイザー学校でつらい思いをしたお子さんにとって、「困ったときに、すぐに気づいて声をかけてくれる大人がそばにいる」というのは、とても大きな安心材料になりますね。
「みんな同じ」を求められない多様性が前提にある
フリースクールでは、学年や年齢が違う子が一緒に過ごすことが多く、通う頻度や過ごし方も一人ひとり違います。
午前だけ来る子、週に2〜3日通う子、自分の好きなテーマに没頭する子、みんなで一緒にゲームをする子と、過ごし方はさまざまです。
「みんなと同じことをしないと浮いてしまう」という同調圧力が、もともと薄い文化が根づいている場所が多くなっています。
同調圧力が薄い場所では、「人と違うこと」が攻撃の対象になりにくく、それぞれのペースが尊重されます。
過去に「みんなと同じにできない自分」を責めた経験のあるお子さんには、この空気そのものが、心の回復につながる場合もありますね。
学校的な序列・競争評価が前提にない
学校生活では、テストの点数や運動会のリレーなど、子ども同士に細かな序列が生まれる場面があります。
こうした序列が日常の中に積み重なると、自分の立ち位置を気にする空気が、子どもにとって息苦しくなることもありますね。
フリースクールでは、学校のように一斉授業や定期テストを中心に過ごす施設ばかりではありません。
施設によって活動内容は異なりますが、学年や成績で比べるよりも、一人ひとりのペースを大切にしている場所も多くあります。
見学時には、学習や活動の進め方、子ども同士の関わり方を確認しておくと安心です。
ひかりすまいるアドバイザー学校で「できないこと」をきっかけにつらい思いをしてきたお子さんにとって、この構造そのものが、安心して過ごせる土台になりますね。
安心できる居場所として選ぶときの見極めポイント

いじめが起きにくく、もし違和感が出てもお子さんを守ってくれる場所には、共通する4つの見極めポイントがあります。
トラブル対応の仕組みが説明できるか
何かあったときの対応を具体的に説明できる場所は、現場で実際に向き合ってきた経験がある可能性が高いと言えます。
「過去に子ども同士のすれ違いが起きたとき、どう関わってきたのか」「保護者には、どのタイミングで、どのように共有しているのか」。
こうした内容を、見学や面談で淡々と言葉にできるかがポイントですね。
逆に、抽象的な言葉や「個別に対応します」だけで終わってしまう場合は、もう少し詳しく聞いてみるのが安心です。
ここがポイント!
ここでの大切な視点は、「いじめがゼロかどうか」ではなく、「起きたときに、お子さんの味方になってくれる仕組みがあるか」です。
子どもが相談しやすい雰囲気か
お子さんが何か気になることを抱えたとき、自分から話せる相手がそばにいるかどうかは、安心感を大きく左右します。
スタッフと子どもの距離感、見学のときに見える普段の関わり方、子どもたちがスタッフに自然に話しかけている様子など、雰囲気から伝わってくるものが多いですね。
「困ったときにこの人に話せそう」とお子さん自身が感じられるかは、見学のときにお子さんの直感に聞いてみるのが一番です。
大人同士の会話も、お子さんはよく見ています。
スタッフ同士が穏やかに話している場所は、お子さんにとっても安心できる空気が流れていることが多いです。
一人でも過ごせる場所があるか
「みんなで一緒に過ごす」だけが正解ではない場所には、お子さんにとっての「逃げ場」がきちんと用意されています。
一人で本を読めるスペース、静かに考え事ができる場所、少し疲れたときに休める部屋など、選択肢があるかを見てみてください。
学校でずっと「みんなと一緒に」を求められて疲れてしまったお子さんにとって、一人になれる場所があることは、それだけで安心材料になりますね。
ひかりすまいるアドバイザースタッフが「今日は一人で過ごしたい」というお子さんの気持ちを尊重してくれるかも、大事な見極めポイントです。
通い方に柔軟性があるか
週に何日通うか、午前だけ・午後だけ、毎日通うか週1回かなど、通い方の選択肢があるかも確認しておきたいポイントです。
最初は週1日から始めて、慣れてきたら少しずつ増やすといった調整ができる場所であれば、お子さんのペースに無理がありません。
合わないと感じたときに通い方を変えられるか、しばらく休みたいときの対応はどうかも、最初に聞いておくと安心です。
「行きたい日に行く」「行きたくない日は休む」が認められている場所のほうが、結果的に長く続けられることが多いですね。
見学・面談で確認したい3つの質問

見学や面談では、3つの質問で「お子さんが安心して過ごせる場所か」が見えてきます。
トラブルが起きたときの対応について聞く
人が集まる以上、子ども同士のすれ違いはどんな場所でも起こりえます。
だからこそ、起きたときの対応を具体的に聞いておくことが、安心につながります。
- 「これまで、お子さん同士のすれ違いが起きたとき、どのように対応されてきましたか?」
- 「もしお子さんが嫌な思いをしたとき、誰に、どんな風に伝えればいいですか?」
回答から見えるのは、現場で実際に向き合ってきた経験があるかどうかです。
「過去にこういうことがあって、こう対応しました」と具体例を交えて話してくれる場所は、ご家庭にとっても信頼できる情報源になりますね。
通い方の柔軟性について聞く
学校でつらい思いをしてきたお子さんは、最初から「毎日フルに通う」のはハードルが高いことが多いです。
そのため、合わないと感じたときに通い方を変えられるか、しばらく休みたいときの対応はどうかを確認しておくといざというときに慌てずにすみます。
- 「最初は短時間から始めて、徐々に増やしていくこともできますか?」
- 「合わないと感じたとき、通い方を変えることはできますか?」
- 「休みたいときの連絡や対応は、どんな形になっていますか?」
ひかりすまいるアドバイザー「お子さんのペースに合わせて調整できます」とすぐ答えてくれる場所のほうが、続けやすい環境ですね。
保護者との情報共有について聞く
お子さんがフリースクールでどう過ごしているか、何か気になることがないかは、保護者にとって毎日の心配事ですよね。
普段の様子をどう共有してもらえるかは、ご家庭側の安心にも直結する大事なポイントです。
- 「お子さんの普段の様子は、どのタイミングで、どのように共有されますか?」
- 「気になることがあったとき、保護者にはどう連絡が入りますか?」
- 「こちらから相談したいとき、誰に・どう連絡すればいいですか?」
「気になることがあれば、その日のうちに電話します」「毎月、ご家庭向けに報告書をお渡ししています」など、共有の仕組みが具体的にある場所は、保護者を仲間として扱ってくれる場所と言えます。
フリースクール以外も知っておきたい選択肢

フリースクール以外にも、お子さんが安心して過ごせる選択肢はいくつかあります。
学校内で過ごせる場所がある
学校に在籍したまま、教室以外の場所で過ごせる仕組みも、少しずつ広がっています。
ひかりすまいるアドバイザー保健室で過ごす「保健室登校」や、学校内の別室で過ごせる「校内教育支援センター(スペシャルサポートルーム)」が、その代表例ですね。
教室には入れないけれど、学校とのつながりは保ちたいというお子さんに合う選択肢です。
ただし、こうした場所がすべての学校にあるわけではありません。
文部科学省によると、校内教育支援センターの設置率は、令和6年7月時点で公立小・中学校の全国平均46.1%と、まだ半数ほどにとどまっています。
※出典:文部科学省「令和5年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果及びこれを踏まえた対応の充実について(通知)」
文部科学省も「誰一人取り残されない学びの保障に向けた不登校対策(COCOLOプラン)」の中で、設置を進めているところです。
お住まいの学校でこうした場所が利用できるかどうかは、まずは担任の先生やスクールカウンセラーに相談してみるのが確実ですね。
自治体が運営する教育支援センター(適応指導教室)
教育支援センター(適応指導教室)は、市町村の教育委員会が運営する公的な施設で、原則として費用がかかりません。
学校でも家庭でもない第三の場所として、お子さんが安心して過ごしたり、自分のペースで学習したりできる場所です。
スタッフが個別に関わってくれることが多く、フリースクールに比べると人数も限られているため、ゆっくり過ごしたいお子さんに合うこともあります。
通えば在籍校で出席扱いになることが一般的なので、進級・進学の心配が減るのも安心材料ですね。
お住まいの自治体の名前と「教育支援センター」「適応指導教室」で検索すると、最寄りの施設の情報が見つかります。
オンラインフリースクール
「外に出るのがまだ怖い」「対面で人と会うのは少しずつにしたい」というお子さんには、オンラインフリースクールも選択肢に入ります。
自宅から参加できるため、通学のハードルがなく、お子さんが自分のペースで人との関わりに慣れていくことができますね。
オンラインフリースクール全体の比較や他のサービスについては、こちらで詳しくご紹介しています。
出席扱い・補助金の制度を知っておく
フリースクールやオンラインフリースクールに通うことを検討する場合、知っておきたいのが「出席扱い」と「補助金」の2つの制度です。
出席扱いは、学校外の場所で学んでいても、在籍校で出席日数として認められる制度で、要件を満たすことで進級・進学の心配を減らせます。
補助金は、お住まいの自治体によってはフリースクールの利用料の一部を支援してくれる制度があり、家計への負担を抑える助けになります。
制度を知っておくと、選択肢を比較するときの不安を少し整理しやすくなります。
フリースクールのいじめについてよくある質問

最後に、フリースクールといじめについて、保護者の方からよく寄せられる質問にお答えしますね。
いじめが原因で不登校になった子も、フリースクールに通えますか?
はい、通えます。
フリースクールには、学校での人間関係に不安を感じた経験のあるお子さんが通っている場合もあります。
お子さんが「自分だけじゃないんだ」と感じられる場所になることもありますね。
いきなり毎日通う必要はありません。
まずは見学や体験から始めて、お子さんが「ここなら大丈夫かも」と感じられた場所を、ゆっくり選んでいけば大丈夫ですよ。
本人が見学を嫌がっているうちは、無理に進めず、ご家庭の中で安心して過ごす時間を優先してくださいね。
万が一フリースクールでも合わなかったら、どうすればいいですか?
合わないと感じたときは、無理に通い続ける必要はありません。
別のフリースクールを見学してみる、自治体の教育支援センターを試してみる、しばらくおうちで休む、オンラインの選択肢に切り替えるなど、道は一つではないので大丈夫です。
「合わなかった」は失敗ではなく、お子さんに合う場所を見つけるためのプロセスの一部です。
ご家庭だけで抱え込まず、各地域の不登校相談窓口やスクールカウンセラーにも相談しながら、お子さんに合う居場所を探していけますね。
親はフリースクール選びにどう関わればいいですか?
情報収集は親御さんが、最終判断はお子さん自身が、という分担がうまくいきやすいです。
事前に複数のフリースクールの情報を集めて、見学候補を絞るところまでは親御さんの役目です。
そこから先は、お子さんが「ここに行ってみたい」と感じる場所を尊重するのが、長く続けられる場所選びにつながります。
親御さんが「ここがいいよ」と先に決めてしまうと、お子さんが「自分で選んだ」という感覚を持ちにくくなります。
合わなかったときに、本人が自分を責めてしまうこともあるので、「決めるのはあなただよ」というスタンスで、お子さんの直感を信じてみてくださいね。
まとめ

最後にこちらの記事をまとめていきましょう。
こちらの記事では、
- フリースクールにいじめがあるかという結論
- いじめが起きにくい3つの理由
- 安心できる居場所の見極めポイント
- 見学・面談で確認したい質問
- フリースクール以外の選択肢
などについてご紹介しました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| いじめの有無 | 完全にゼロではないが、学校より起きにくい構造がある |
| 起きにくい3つの理由 | 少人数・多様性が前提・序列が前提にない |
| 見極めポイント | 対応の仕組み・相談しやすさ・一人で過ごせる場所・通い方の柔軟性 |
| 見学で聞くこと | トラブル対応・通い方・保護者との情報共有 |
| 他の選択肢 | 校内支援センター・教育支援センター・オンラインフリースクール |
※フリースクールごとに方針や雰囲気は異なります。最新情報は、見学や面談で直接ご確認くださいね。
学校でつらい思いをしたお子さんにとって、もう一度どこかで人と関われる場所を見つけることは、簡単なことではありません。
「絶対安全な場所」を探すよりも、もし違和感が出たときに相談できる大人がいて、対応の流れが見える場所を選べると安心です。
お子さんと一緒に、ゆっくり見極めていけますよ。
ひかりすまいるアドバイザーここまで情報を集めて、お子さんのために動こうとされている親御さんは、すでにお子さんを大切に守っています。
焦らず、お子さんのペースで、安心できる居場所を一緒に探していきましょうね。



















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