「中3なのに、学校へ行けない日が続いている…」
「内申点や欠席日数で、高校受験が不利になるのかな…」
「全日制や通信制など、どの高校が合うんだろう…」
結論からお伝えすると、不登校の期間があっても高校受験はできます。
文部科学省の追跡調査では、中学3年時に不登校だった生徒の85.1%、9割近くが高校へ進学していました。
(※この85.1%は平成18年度に中学3年生だった生徒を追跡し、2014年に公表された参考値です。)
高校受験では、「受験できるか」だけでなく、内申点や欠席日数の扱い、選べる高校、入試の配慮、準備する時期を分けて整理することが大切です。
保護者の声ほとんど学校に行けていない状態で、中3になりました。
本人に受験の話をするのも難しく、何から調べればよいか分かりません。
ひかりすまいるアドバイザー高校には、全日制・通信制・定時制など複数の選択肢があります。
お子さんが通えそうな条件と、受験までに必要な準備を整理すると、ご家庭で確認したいことが見えやすくなります。
この記事では、これまで全国47都道府県の不登校支援や進路情報を整理してきたひかりすまいる編集部が、
- 9割近くが進学する現状と進学先
- 6タイプの高校・学費・学校選び
- 内申点・欠席日数・入試の配慮
- 学年別の準備と受験勉強・面接
などについて、順にご紹介します。
不登校でも高校受験はできる|進学率約85%と進学先の内訳

不登校の期間があっても、高校受験の機会がなくなるわけではありません。
文部科学省の追跡調査では、中学3年時に不登校だった生徒の85.1%、9割近くが高校等へ進学していました。
ここでは、85.1%という数字の見方と、進学先、受験までに必要な準備を整理します。
中学で不登校を経験しても高校進学率は約85%(85.1%・文部科学省の追跡調査)
文部科学省の追跡調査では、中学3年時に不登校だった生徒の高校進学率は85.1%でした。
調査対象は、平成18年度に年間30日以上の欠席があり、不登校として計上された中学3年生です。
中学校卒業から約5年後に調査が行われ、1,604人から回答を得ています。
中学校卒業直後の状況は、次のとおりです。
| 中学校卒業直後の状況 | 割合 |
|---|---|
| 就職せずに高校等へ進学 | 80.9% |
| 働きながら高校等へ進学 | 4.2% |
| 高校等へ進学せずに就職 | 6.0% |
| 進学も就職もしなかった | 8.4% |
高校等へ進学した80.9%と、働きながら進学した4.2%を合わせた割合が85.1%です。
※出典:文部科学省「不登校に関する実態調査~平成18年度不登校生徒に関する追跡調査報告書~」(2014年7月公表)/「不登校に関する実態調査」 ~平成18年度不登校生徒に関する追跡調査報告書~(概要版)
進学先の内訳|通信制高校が増え、全日制へ進む子も一定数いる
不登校を経験した中学生の進学先は、通信制高校だけではありません。
全日制・通信制・定時制などから、体調や通学のしやすさに合う学校を検討できます。
近年は、通信制高校の受け皿が広がっています。
文部科学省の資料では、通信制課程を置く高校は令和6年度の303校から、令和7年度には332校へ増えました。
令和7年度の通信制高校入学者77,998人のうち、中学3年時に不登校だった生徒は44,461人で、全体の57%です。
一方、全日制にも、少人数授業や学び直し、相談支援に力を入れる学校があります。
ひかりすまいるアドバイザー「不登校だったから通信制」と決めず、通学頻度、登校時間、欠席時のフォロー、入試方式、卒業後の進路などを比べることが大切です。
※出典:文部科学省「高等学校教育について」令和6年度/文部科学省「高等学校教育について」令和7年度/文部科学省「令和7年度通信制高等学校実態調査に関する調査結果(速報版)について」(2026年4月公表)
高校受験は「プロジェクト」|合格までにやることの全体像
不登校からの高校受験では、志望校選びや受験勉強のほかにも、複数の準備が必要です。
主な内容は、次のように分けられます。
| 準備すること | 確認する内容 |
|---|---|
| 通える条件の整理 | 通学日数、登校時間、通学距離 |
| 高校タイプの比較 | 全日制、通信制、定時制など |
| 入試条件の確認 | 内申点、欠席日数、学力検査、面接 |
| 配慮制度の確認 | 自己申告書、特別選抜、別室受験 |
| 学費の確認 | 授業料、教材費、通学費、就学支援金 |
| 学校見学 | 校内の雰囲気、授業、相談体制 |
| 出願準備 | 願書、調査書、配慮申請 |
| 受験準備 | 基礎学習、作文、面接 |
ここがポイント!
すべてを一度に決める必要はありません。
まずは、「週に何日なら通えそうか」「朝から通えるか」「どのような支援が必要か」を整理します。
条件が見えてきたら、複数の学校から資料を取り寄せ、説明会や個別相談で入試条件や支援体制を確認します。
中1・中2は、学習方法や通える条件を整えながら、広く学校を知る時期です。
中3では、出願日程や配慮申請の期限を確認し、志望校を具体的に絞ります。
ひかりすまいるアドバイザー高校受験に必要な作業を分けて整理すると、ご家庭で次に確認することが見えやすくなります。
選べる高校は6タイプ|通学頻度・入試方式・向いているお子さんで比較

不登校からの高校受験では、全日制・通信制・定時制を含む6タイプから進学先を検討できます。
偏差値だけでなく、通学頻度、登校時間、入試方式、入学後の支援体制を比べることが大切です。
ここに注意!
なお、6タイプは学校選びのための分け方です。
制度上、全日制・定時制・通信制は高校の「課程」ですが、学びの多様化学校や特色ある公立高校は指定・特色による区分です。
全日制高校(公立・私立)|サポートが手厚い学校という選択肢もある
全日制高校は、平日の日中に通学して授業を受ける、一般的な高校です。
公立高校では学力検査と調査書を使う選抜が多く、私立高校では推薦・一般入試など、学校ごとに異なる方式が設けられています。
全日制でも、少人数授業、基礎からの学び直し、教育相談などに力を入れる学校があります。
東京都のエンカレッジスクールは、全日制でありながら、学力検査によらない入試、二人担任制、30分授業、少人数・習熟度別授業を取り入れています。
ひかりすまいるアドバイザー毎日の通学が見込める場合は、「不登校だったから難しい」と決めず、支援体制も含めて確認しましょう。
通信制高校|自宅中心で自分のペースで学び、大学進学も目指せる
通信制高校は、自宅学習を中心に、レポート、スクーリング、試験を組み合わせて単位を取得する高校です。
登校頻度は、年に数日から週5日まで学校やコースによって異なります。
体調や生活リズムに波がある場合も、通い方を調整しやすい点が特徴です。
入試は書類と面接を中心とする学校が多く、内申点や学力検査の扱いも学校ごとに違います。
通信制高校を卒業すると高校卒業資格を取得できるため、大学や専門学校への進学も目指せます。
ただし、受験指導の内容には学校差があるため、進学を希望する場合は指導体制も確認しましょう。
※出典:文部科学省「通信制高校とは?」
定時制高校|午前・午後・夜間から通う時間帯を選べる
定時制高校は、昼間や夜間など、全日制とは異なる時間帯に授業を行う高校です。
夜間だけでなく、午前・午後・夜間から時間帯を選べる三部制や、昼間に通える学校もあります。
1日の授業時間を短く設定している学校もあり、「朝からの登校が難しい」「長時間の授業は負担が大きい」という場合に検討しやすい選択肢です。
入試では学力検査、面接、作文などが行われますが、選抜方法は自治体や学校によって異なります。
学びの多様化学校(旧・不登校特例校)|配慮されたカリキュラムで学ぶ
学びの多様化学校は、不登校の状況にある児童生徒に配慮し、特別な教育課程を編成できる学校です。
高校段階でも、学校全体や特定のコースが指定されている例があります。
中学校範囲の学び直しや、少人数での授業など、内容は学校によってさまざまです。
ただし、一般的な高校タイプのように全国各地にあるわけではありません。
ひかりすまいるアドバイザー通える地域に高校段階の指定校や指定コースがあるか、文部科学省の一覧で確認する必要があります。
高等専修学校|実技や専門分野を学びながら進路を広げる
高等専修学校は、中学校卒業後に入学できる「専修学校高等課程」です。
ひかりすまいるアドバイザー調理、美容、情報、デザイン、福祉など、学校ごとの専門分野を実習中心で学べます。
入試は筆記試験や面接などが中心ですが、選考方法は学校によって異なります。
高等専修学校の卒業だけで、高校卒業資格が自動的に得られるわけではありません。
一方、文部科学大臣が指定した課程を修了すると、大学入学資格を得られます。
通信制高校との技能連携によって、高校卒業資格を取得できる学校もあります。
入学前に「高校卒業資格」と「大学入学資格」の扱いを確認しておきましょう。
特色ある公立高校(昼夜間定時制など)|自治体独自の受け入れ制度
自治体によっては、不登校経験や学習の遅れに配慮した公立高校を設けています。
たとえば東京都のチャレンジスクールは、午前・午後・夜間から時間帯を選べる定時制・総合学科・単位制の高校です。
学力検査や中学校の調査書によらず、学習や学校生活への意欲を重視する入試を行っています。
基礎からの学び直しや、カウンセリングにも対応しています。
同様の学校は、地域によって名称や入試方式が異なります。
「都道府県名+不登校+高校入試」などで検索し、教育委員会の公式情報を確認しましょう。
6タイプ比較表|通学頻度・入試方式・向いているお子さんの早見表
6タイプの主な違いをまとめました。
| 高校タイプ | 通い方・入試・特徴 |
|---|---|
| 全日制高校 | 通学: 平日を中心に週5日 入試: 学力検査・調査書・面接など 検討しやすい場合: 毎日の通学が見込め、対面授業を希望する |
| 通信制高校 | 通学: 年に数日から週5日まで学校による 入試: 書類・面接中心の学校が多い 検討しやすい場合: 体調に合わせて通学頻度を選びたい |
| 定時制高校 | 通学: 平日中心。午前・午後・夜間など 入試: 学力検査・面接・作文など 検討しやすい場合: 朝の登校や長時間の授業に負担がある |
| 学びの多様化学校 | 通学: 学校やコースによる 入試: 学校ごとに異なる 検討しやすい場合: 配慮されたカリキュラムや学び直しを重視したい |
| 高等専修学校 | 通学: 週5日程度の学校が多い 入試: 筆記・面接・実技など 検討しやすい場合: 興味のある専門分野を実習中心で学びたい |
| 特色ある公立高校 | 通学: 全日制・昼夜間定時制など 入試: 面接や意欲を重視する方式など 検討しやすい場合: 公立で学び直しや相談支援のある学校を探したい |
通学頻度や入試方式は、同じタイプでも学校によって異なります。
志望校を絞る前に、募集要項や学校説明会で、登校時間、欠席時のフォロー、入試科目、調査書の扱いを確認しておきましょう。
要項と学校説明会で、登校時間、欠席時のフォロー、入試科目、調査書の扱いを確認しておきましょう。
高校タイプ別の学費と「高校無償化」|私立・通信制の実質負担で比べる

高校の費用は、授業料だけでなく、入学金、施設費、教材費、通学費などを含めて比べる必要があります。
2026年4月から高校無償化の制度が拡充されましたが、すべての費用が無料になるわけではありません。
公立・私立・通信制でどれくらい違う?学費の目安
文部科学省の調査では、全日制高校に通うご家庭が1年間に支出した費用は、次のようになっています。
| 高校タイプ | 1年間に支出した費用 |
|---|---|
| 公立全日制 | 学校教育費: 約35万2,000円 学習費総額: 約59万7,000円 |
| 私立全日制 | 学校教育費: 約83万3,000円 学習費総額: 約117万9,000円 |
学校教育費には、授業料、入学金、教材費、通学費などが含まれます。
学習費総額は、学校教育費に塾や家庭教師などの学校外活動費を加えた金額です。
ひかりすまいるアドバイザー高校へ必ず支払う費用だけを示した数字ではありません。
なお、この調査は全日制高校が対象です。
通信制高校は、履修する単位数や通学コースによって費用が変わるため、全国共通の金額では比べにくい部分があります。
通信制高校を比較するときは、授業料だけでなく、施設費、教材費、スクーリング費用、通学コースの費用まで確認しましょう。
高校無償化(就学支援金)で負担はどこまで軽くなる?
高校無償化とは、正式には「高等学校等就学支援金」という授業料の支援制度です。
2026年度から所得制限がなくなり、支給上限額も引き上げられました。
高校課程ごとの主な支給上限額は、次のとおりです。
| 高校課程 | 年間の支給上限額 |
|---|---|
| 公立全日制 | 11万8,800円 |
| 公立定時制 | 3万2,400円 |
| 公立通信制 | 6,240円 |
| 私立全日制・定時制 | 45万7,200円 |
| 私立通信制 | 33万7,200円 |
ここに注意!
支給額は上限額までとなり、実際の授業料を超えて支給されるものではありません。
通信制高校のように1単位ごとに授業料を設定している場合は、履修する単位数に応じて計算されます。
就学支援金を利用するには、入学後に学校を通じて申請が必要です。
ひかりすまいるアドバイザー申請時期や方法は、学校からの案内を確認してください。
また、就学支援金の対象は授業料です。
次のような費用は、就学支援金を利用しても残る場合があります。
- 入学金
- 施設費
- 教材費
- 制服代
- 通学費
- スクーリングの交通費
- パソコンやタブレットの購入費
一定の要件を満たす世帯には、授業料以外の教育費を支援する、返還不要の「高校生等奨学給付金」もあります。
申請条件や金額は都道府県によって異なるため、お住まいの都道府県または学校へ確認してください。
私立通信制と公立通信制の「実質負担」の考え方
通信制高校の費用は、授業料だけを見て比べると、入学後の負担と差が出る場合があります。
実質的な負担は、次のように考えると整理しやすくなります。
実質負担=授業料-就学支援金+授業料以外の費用
確認したい費用は、次のとおりです。
| 費用 | 確認する内容 |
|---|---|
| 高校本体の費用 | 授業料、入学金、施設費、教材費 |
| 通学コースの費用 | 通学日数、個別指導、進路相談の有無 |
| スクーリング費用 | 交通費、宿泊費、会場までの距離 |
| サポート校の費用 | 高校本体とは別に必要となる費用 |
公立通信制は、授業料を比較的抑えやすい一方、通える地域や開講科目が限られる場合があります。
私立通信制は、通学頻度や支援内容を選びやすい一方、週に通う日数や個別指導の有無によって費用が変わります。
サポート校は、通信制高校の学習や生活を支える民間の施設です。
通信制高校本体とは別の契約になるため、それぞれの費用を分けて確認する必要があります。
学校を比較するときは、「就学支援金を使ったあとの年間総額」を確認すると、ご家庭で必要となる費用を把握しやすくなります。
内申点・欠席日数・配慮制度の要点|受験前に押さえる最小限の基礎

不登校からの高校受験では、内申点や欠席日数だけで合否が決まるわけではありません。
入試での扱いは、都道府県、高校、選抜方式によって異なります。まずは基本を押さえ、志望校の募集要項で個別に確認することが大切です。
内申点(調査書)はどう見られる?基本の考え方
内申点とは、一般に、調査書に記載された各教科の評定を入試用の点数に換算したものです。
公立高校では、学力検査と調査書を組み合わせて選考する方式が多く見られます。
ひかりすまいるアドバイザーただし、学力検査と調査書の比重や、どの学年の評定を使うかは地域によって異なります。
学校に通えない期間が長いと、定期テスト、提出物、授業中の取り組みなどの評価材料が少なくなり、評定がつきにくい場合があります。
一方、2024年8月の法令改正により、教育支援センター、フリースクール、自宅などで行った学習の成果を、一定の要件のもとで成績に反映できることが明確になりました。
ただし、学校外で学習すれば、自動的に内申点へ反映されるわけではありません。
在籍校が学習内容や成果を確認し、学校の判断で評価します。
学習記録、使用教材、提出した課題などを残し、学校と共有できる状態にしておくことが大切です。
欠席日数の扱いは公立と私立で違う
欠席日数には、全国共通の「何日以上休むと不合格になる」という基準はありません。
文部科学省が不登校の目安としている「年間30日以上の欠席」は、全国調査で状況を把握するための定義です。
高校入試の不合格基準ではありません。
公立高校と私立高校では、欠席日数の確認方法も異なります。
| 高校 | 欠席日数の確認ポイント |
|---|---|
| 公立高校 | 都道府県ごとに調査書の様式や選抜方法が異なる。 長期欠席への配慮申請を設ける地域もある |
| 私立高校 | 学校や入試方式によって異なる。 推薦・一般入試など、それぞれの出願条件を確認する |
たとえば神奈川県では、病気などの特別な理由で中学校を長期間欠席した場合、中学校を通じて選抜方法の取り扱いを申請できる制度があります。
ひかりすまいるアドバイザー欠席日数だけで判断せず、志望校が調査書をどの程度使うのか、欠席の背景を伝える方法があるのかを確認しましょう。
不登校に配慮した入試のしくみ(自己申告書・不登校枠・別室受験)の概要
公立高校入試では、不登校や長期欠席の状況に配慮した仕組みを設けている自治体があります。
主な仕組みは、次の3つです。
| 仕組み | 主な内容 |
|---|---|
| 自己申告書 | 欠席の背景や、学校に通えない期間に取り組んだことを伝える |
| 不登校に配慮した選抜 | 調査書を使わない、または扱いを変えて選考する |
| 受検時の配慮 | 別室受検、検査時間の延長、座席の調整などを行う |
たとえば埼玉県の令和9年度入試では、自己申告書を提出した方を対象に、調査書を選考資料として使わない「不登校の生徒などを対象とした特別な選抜」が設けられています。
学力検査、面接、自己申告書などを使って選考するため、調査書の評定が少ない場合にも検討できる制度です。
神奈川県では、状況に応じて別室受検、検査時間の延長、座席の配慮などを事前申請できます。
ひかりすまいるアドバイザーただし、不登校であれば自動的に配慮を受けられるわけではなく、個別の状況や申請条件に基づいて判断されます。
制度名、対象条件、提出書類、申請期限は都道府県によって異なります。
志望校が決まる前でも、次の項目は早めに確認しておくと受験準備を進めやすくなります。
- 自己申告書を提出できるか
- 長期欠席に配慮した選抜があるか
- 別室受検などを申請できるか
- いつまでに誰を通じて申請するか
正確な情報は、受験年度の都道府県教育委員会の実施要項と、志望校の募集要項で確認してください。
※出典:埼玉県「令和9年度埼玉県公立高等学校入学者選抜実施基本方針」/神奈川県「特別な事情のある人への配慮について」(令和9年度入学者選抜)
学年別ロードマップ|中1・中2・中3で「いつまでに何をするか」逆算スケジュール

不登校からの高校受験では、お子さんの学年によって優先したい準備が変わります。
中1・中2では居場所や学習方法を整え、中3では入試日程から逆算して志望校や出願方法を具体化します。
中1・中2から不登校のケース|時間を味方に、居場所と基礎学習を整える
中1・中2では、志望校を急いで決めるより、現在の過ごし方と学習環境を整えることを優先します。
主に確認したい内容は、次のとおりです。
- 日中に安心して過ごせる場所や相談先
- 負担の少ない量から続けられる学習方法
- 学習内容や取り組んだ日の記録
- 全日制・通信制・定時制などの違い
- 学校外での学習を在籍校と共有する方法
学習記録には、使った教材、取り組んだ単元、学習した時間などを残します。
後から学校へ相談するときにも、取り組みを伝えやすくなります。
ひかりすまいるアドバイザー中2の後半になったら、志望校を決める前に、複数の高校タイプを知っておくと選択肢を整理しやすくなります。
本人が説明会へ参加することが難しい場合は、親御さんだけで資料を確認したり、個別相談を利用したりする方法もあります。
中3で不登校になったケース|配慮制度と通信制を並行して検討する
中3から学校へ通えなくなった場合も、受験できる高校は残されています。
ただし、出願期限があるため、公立高校の配慮制度を確認しながら、私立・通信制・定時制なども並行して調べることが大切です。
早めに確認したい内容は、次の4つです。
- 志望地域の入試日程
- 内申点や欠席日数の扱い
- 自己申告書や別室受験などの配慮
- 書類・面接中心で受験できる高校
ここがポイント!
公立高校だけ、通信制高校だけと早い段階で絞る必要はありません。
毎日の通学が見込める場合は全日制、朝の登校が難しい場合は定時制、体調に合わせて通学頻度を調整したい場合は通信制など、現在の状態に合う候補を比較します。
ひかりすまいるアドバイザー中3の途中から受験勉強を始める場合は、すべての単元を最初からやり直すのではなく、志望校の入試科目や過去問題を確認して、優先する範囲を絞ります。
中3の年間スケジュール|説明会・出願・入試日程からの逆算タイムライン
中3の高校受験は、春に情報を集め、夏から秋に学校を比較し、冬に出願する流れが目安です。
自治体や高校によって日程は異なりますが、一般的には次のように進みます。
- 4月〜6月: 通える条件を整理し、高校の資料を集める
- 7月〜8月: 学校説明会や個別相談で入試方式を確認する
- 9月〜11月: 志望校を絞り、出願条件や配慮申請を確認する
- 12月〜1月: 願書・調査書・自己申告書などを準備する
- 1月〜3月: 私立・公立入試、合格発表、入学手続きを行う
2027年度入試の日程を例にすると、東京都立高校の推薦選抜は2027年1月26日・27日、一般選抜は2月21日に実施されます。
神奈川県の公立高校では、志願情報の申請期間が2027年1月25日〜29日、共通検査が2月16日、合格発表が2月26日です。
同じ公立高校でも日程には違いがあるため、お住まいの都道府県教育委員会が公表する最新情報を確認してください。
※出典:東京都教育委員会「令和9年度東京都立高等学校入学者選抜の日程について」(2026年5月28日更新)/神奈川県「令和9年度神奈川県公立高等学校の入学者の募集及び選抜の主な日程等について」(2026年5月1日更新)
時期別やることチェック表|春・夏・秋・冬の「次の一歩」
受験準備で迷ったときは、現在の時期に必要な作業から確認します。
| 時期 | 確認したいこと |
|---|---|
| 春 | 通える条件: 通学日数・登校時間・通学距離を整理する 情報収集: 全日制・通信制・定時制などの資料を集める |
| 夏 | 学校見学: 説明会や個別相談へ参加する 制度確認: 入試科目・内申点・欠席日数・学費を確認する |
| 秋 | 志望校選び: 第一志望とほかの候補を具体化する 書類確認: 自己申告書や配慮申請の期限を確認する |
| 冬 | 出願準備: 願書・調査書・必要書類をそろえる 入試準備: 過去問題・作文・面接の練習を進める |
予定どおりに進まない場合も、すべてを最初からやり直す必要はありません。
まず、募集が続いている学校と必要書類を確認します。
ひかりすまいるアドバイザー通信制高校や二次募集など、時期によっては出願できる選択肢が残っている場合もあります。
締切や提出方法が分からないときは、中学校の進路担当、志望校、都道府県教育委員会の入試相談窓口で確認できます。
不登校からの受験勉強の進め方|無理なく学力を取り戻す4つの方法

不登校からの受験勉強では、学習の空白を一度に埋める必要はありません。
現在取り組める量から始め、志望校の入試科目や出題範囲に合わせて、学ぶ内容を絞ることが大切です。
まず生活リズムと「1日10分」から始める
ここがポイント!
学習を再開できそうな状態であれば、最初から長時間の勉強を目指す必要はありません。
まずは1日10分など、終わりが見える量から始めます。
10分は目安なので、お子さんの体調に合わせて短くしてもかまいません。
取り組む内容も、次のような少ない量に絞ります。
- 英単語を5個確認する
- 数学の問題を2問解く
- 国語の文章を1ページ読む
- 解説動画を1本見る
起床時間を急に学校の時間へ合わせるより、お子さんが動きやすい時間帯に学習時間を置くほうが続けやすい場合があります。
ひかりすまいるアドバイザー学習した日、教材、単元を簡単に記録しておくと、どこまで進んだかを確認しやすくなります。
学校へ学習状況を伝える際の資料にもなります。
受験までの時間が限られている場合は、中学3年間の内容を最初から順番に進めるのではなく、志望校の入試科目や過去問題を確認して、優先する単元を絞りましょう。
通信教育・出席扱い対応ICT教材で自分のペースで進める
通信教育やICT教材は、自宅で学習を進めたい場合に利用できる方法です。
紙の教材は画面を見る負担が少なく、ICT教材は解説動画、自動採点、学習記録などを利用できます。
また、通っている学校を出席扱いにできるケースもあります。
教材を選ぶときは、次の点を確認します。
- 前の学年まで戻って学べるか
- 解説を見ながら一人で進められるか
- 学習内容や時間を記録できるか
- 質問や添削を受けられるか
学習記録を受験や成績評価にもつなげたい場合は、教材を決める前後に、在籍校へ共有方法を確認しておくと整理しやすくなります。
※出典:文部科学省「不登校児童生徒が自宅においてICT等を活用した学習活動を行った場合の指導要録上の出欠の取扱い等について」/文部科学省「不登校児童生徒が欠席中に行った学習の成果に係る成績評価について」(令和6年8月29日)
不登校に対応したオンライン家庭教師・個別指導を頼る
一人で教材を進めることが難しい場合は、オンライン家庭教師や個別指導も選択肢になります。
分からない単元まで戻って説明してもらえるため、学習の空白がある場合も、現在の理解度に合わせて進められます。
高校受験を目的に利用する場合は、次の点を確認しましょう。
- 不登校への支援経験があるか
- 同じ講師が継続して担当するか
- 体調に合わせて日程を変更できるか
- 過去問題や作文・面接にも対応するか
- 授業回数と費用を調整できるか
サービス名だけで決めず、体験授業で、お子さんが話しやすいか、説明を理解しやすいかを確認することが大切です。
ひかりすまいるアドバイザー受験までの期間が短い場合は、志望校の入試科目を伝え、どの単元を優先するのか相談すると学習計画を立てやすくなります。
教育支援センター・フリースクールでの学習サポートを使う
自宅以外にも、教育支援センターやフリースクールで学習支援を受けられる場合があります。
教育支援センターは、教育委員会が設置する公的な相談・支援機関です。
フリースクールは、NPOや民間団体などが運営しています。
どちらも支援内容は施設によって異なり、居場所としての活動が中心のところもあれば、個別学習や高校受験の相談に対応するところもあります。
利用前には、次の内容を確認しておくと安心です。
- 中学校の学習をどこまで支援してもらえるか
- 高校受験や進路相談に対応しているか
- 学習内容を在籍校へ報告できるか
- 利用できる曜日と時間
- 利用料や交通費
文部科学省は、不登校の状況に応じた学びの選択肢として、教育支援センター、フリースクールなどの民間施設、ICTを活用した学習支援を挙げています。
複数の有料サービスを同時に利用する必要はありません。
現在のお子さんが利用しやすい方法から確認し、受験に必要な支援が足りない場合に、ほかの選択肢を検討します。
志望校の選び方と学校見学・出願・面接の準備

志望校は、合格できそうかだけでなく、入学後に通い続けられそうかで比べることが大切です。
学校見学で実際の通い方や支援体制を確認し、出願書類と面接を期限から逆算して準備します。
「合う基準」で志望校を選ぶ|偏差値より通いやすさ・雰囲気
偏差値は志望校選びの判断材料の一つですが、不登校からの高校受験では、通いやすさや入学後の支援体制も重要です。
主に次の条件を比べます。
- 週に何日通うのか
- 朝は何時から始まるのか
- 通学時間はどのくらいか
- クラスの人数や授業の進め方
- 欠席した場合の学習フォロー
- 相談室や個別相談の利用方法
- 卒業後の進学・就職支援
通信制高校では、スクーリングの回数や通学コースによって過ごし方が変わります。
全日制・定時制高校では、始業時間や欠席後の補習、別室で過ごせる場所なども確認しておきたい項目です。
公立高校では、学校ごとに「アドミッション・ポリシー(求める生徒像)」を公表している地域もあります。
ひかりすまいるアドバイザー入試で重視する内容や学校の方針を確認し、お子さんが希望する過ごし方と合っているかを比べましょう。
学校見学・説明会で確認したいこと
学校見学では、パンフレットだけでは分かりにくい、日々の通い方や支援の運用を確認します。
| 確認項目 | 学校へ確認したい内容 |
|---|---|
| 通学 | 登校日数、始業時間、遅刻時の対応 |
| 欠席時 | 授業やレポートを補う方法 |
| 学習 | 学び直し、個別指導、質問対応 |
| 相談 | 相談室、カウンセラー、担任との面談 |
| 入試 | 調査書、欠席日数、面接、配慮制度 |
| 費用 | 就学支援金利用後の年間総額 |
| 進路 | 大学進学、専門学校、就職への支援 |
校内の明るさや音、人の多さ、先生と生徒の距離感なども、お子さんによっては通いやすさに影響します。
本人が見学へ参加することが難しい場合は、親御さんだけで相談できるか、オンライン説明会や個別相談があるかを学校へ確認できます。
見学後は、合格しやすさだけでなく、「実際に通う場面を想像できるか」という視点でも候補を整理しましょう。
願書・調査書の準備|親御さんができるサポート
高校受験では、願書のほかに、調査書や自己申告書、配慮申請書などが必要になる場合があります。
主な書類の役割は、次のとおりです。
- 願書: 志願者情報や受験する学校・学科を記載する
- 調査書: 中学校が評定などを記載して作成する
- 自己申告書: 欠席の背景や学校外での取り組みを伝える
- 配慮申請書: 別室受験など希望する配慮を事前に申請する
必要な書類は、都道府県、学校、選抜方式によって異なります。
ひかりすまいるアドバイザー紙の願書だけでなく、オンライン出願を導入している自治体もあります。
たとえば大阪府の令和9年度入試では、出願、合格発表、入学検定料などの手続きをオンラインで行います。
親御さんが支えやすいのは、次のような事務的な部分です。
- 出願期限を一覧にする
- 写真や証明書を準備する
- 中学校へ調査書を依頼する
- 提出前の書類をコピーする
- 配慮申請の期限を確認する
自己申告書など本人が作成する書類は、親御さんが内容を決めるのではなく、締切の管理や事実関係の確認を支える形が考えられます。
面接で不登校について聞かれたときの答え方の考え方
面接では、志望理由や高校で取り組みたいこととあわせて、欠席が続いた時期について聞かれる場合があります。
詳しい事情を無理に説明する必要はありません。
話せる範囲で事実を整理し、現在の状況や入学後の希望につなげます。
答える内容は、次の3点に分けると整理しやすくなります。
- 欠席が続いた背景
- 現在取り組んでいること
- 入学後に希望すること
欠席の背景は、体調や学校生活など、本人が話せる範囲で簡潔に伝えます。
現在、自宅学習、教育支援センター、フリースクールなどで取り組んでいることがあれば、具体的に説明できます。
最後に、志望した理由、高校で学びたいこと、通学を続けるために必要な配慮などを伝えます。
無理に前向きな経過を作る必要はありません。
ひかりすまいるアドバイザー丸暗記するより、伝えたい内容を短い言葉で整理し、本人の言葉で話せる範囲を確認しておくことが大切です。
埼玉県の令和9年度入試では、不登校の生徒などを対象とした特別選抜で、自己申告書、学力検査、面接などを選抜資料とします。
面接の評価方法や質問内容は学校によって異なるため、募集要項や学校説明会で確認してください。
親の関わり方と相談先|焦らず進路を考えるために

高校受験では、学校探し、説明会、書類、学費など、確認することが多くあります。
親御さんがすべてを決めるのではなく、情報収集や期限管理を支えながら、本人が受け止められる範囲で進路を考えることが大切です。
「焦らない」が結果的に一番の支えになる理由
受験の期限が近づくと、志望校や勉強について早く決めたいと感じることもあるでしょう。
ここがポイント!
ただ、焦らないことは、受験準備を何もしないという意味ではありません。
本人がすぐに進路の話を受け止められない場合でも、親御さんが資料を集めたり、出願期限を確認したりすることはできます。
受験準備は、次のように分けて考えられます。
| 本人と確認したいこと | 親御さんが整理できること |
|---|---|
| 通えそうな日数や時間帯 | 高校の種類と通学条件 |
| 興味のある学校や分野 | 説明会・出願の日程 |
| 見学や面接への参加 | 学費や就学支援金 |
| 入学後に必要な配慮 | 必要書類と相談窓口 |
体調や気持ちが整う時期と、入試の日程が重ならないこともあります。
すべてを同時に進めず、親御さんが先に整理できる部分と、本人の確認が必要な部分を分けると、受験準備を進めやすくなります。
進路の話を切り出すときの言葉の選び方・避けたい声かけ
進路の話に対する受け止め方は、お子さんの状態によって異なります。
話し方に一つの正解はありませんが、合格や将来への不安を強く示す言葉は、本人の負担になる場合があります。
| 負担になりやすい話題 | 整理しやすい話題 |
|---|---|
| このままでは進学できない | 朝から通う学校と午後から通う学校がある |
| みんなは受験勉強をしている | 通学日数を選べる学校もある |
| 早く志望校を決めてほしい | 見学できそうな学校を数校調べている |
| 普通の高校へ行けるのか | 全日制・通信制・定時制がある |
すぐに志望校を決める話から始めず、通学時間、校内の人数、授業の受け方など、具体的な条件から情報を共有する方法もあります。
ひかりすまいるアドバイザー本人が話題を避けている時期は、説明会の日程や締切を親御さんが把握し、必要な時期に短く伝える形も考えられます。
学校・教育委員会・第三者機関への相談の進め方
高校受験について相談できる窓口は、中学校だけではありません。
相談する内容によって、窓口を分けると必要な情報を得やすくなります。
| 相談先 | 主に確認できること |
|---|---|
| 中学校の進路担当 | 調査書、出願書類、学校との連絡 |
| 志望する高校 | 入試方式、欠席日数、学校生活、配慮 |
| 都道府県教育委員会 | 公立入試の制度、特別選抜、相談窓口 |
| 教育支援センター | 学習支援、進路相談、地域の支援情報 |
| フリースクールなど | 利用中の学習記録、進路支援の範囲 |
学校への相談が負担になっている場合は、教育委員会や地域の教育相談窓口から情報を集める方法もあります。
文部科学省の「不登校に関する地元の相談窓口」では、都道府県別に教育相談や支援機関の情報を確認できます。
※出典:文部科学省「不登校に関する地元の相談窓口」/文部科学省「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)」(令和元年10月25日)
親御さんご自身のセルフケアも忘れずに
高校受験では、学校との連絡、説明会、書類の準備などが親御さんへ集中しやすくなります。
ひかりすまいるアドバイザー仕事や家事、きょうだいの予定があるなかで、すべてを一人で管理することが難しいご家庭も少なくありません。
相談するときは、お子さんの状態だけでなく、次のような家庭側の事情も伝えられます。
- 説明会へ参加できる曜日
- 送迎できる時間帯
- 仕事と学校連絡の両立
- きょうだいを含む家庭の予定
- 費用面で確認したい制度
- 親御さん自身が困っていること
親御さんへの支援も、不登校支援の一部です。
学校や相談機関と役割を分け、受験準備のすべてを親御さんだけで抱えない形を考えることが大切です。
不登校の高校受験に関するよくある質問

不登校からの高校受験について、親御さんが疑問に感じやすい内容をまとめました。
内申点がつかない・調査書に斜線があっても高校受験はできますか?
内申点がついていない教科があっても、高校の受験資格がなくなるわけではありません。
ただし、公立高校では調査書を選考資料に使うことが多いため、評定の空欄や斜線がどのように扱われるかは、都道府県や選抜方式によって異なります。
調査書を使わない特別選抜や、書類・面接を中心とする高校もあります。
志望校の募集要項で、調査書と内申点の扱いを確認する必要があります。
欠席日数は何日くらいから受験で不利になりますか?
全国共通の「何日以上休むと不利になる」という基準はありません。
文部科学省が不登校の目安としている年間30日以上の欠席は、全国調査のための定義であり、高校入試の不合格基準ではありません。
欠席日数の記載方法や選考での扱いは、都道府県や高校によって異なります。
長期欠席の背景を申告できる制度を設けている地域もあります。
私立高校のオープン入試(内申を見ない入試)とはどんな制度ですか?
オープン入試とは、一般に、推薦や併願優遇のような内申基準を主な条件とせず、当日の学力検査や面接で選考する私立高校入試を指します。
ただし、「オープン入試」は全国共通の正式な制度名ではありません。
内申点をまったく使わない学校もあれば、出願時に調査書を提出する学校もあります。
出願条件と選考方法は、各高校の募集要項で確認してください。
通信制高校からでも大学進学は目指せますか?
通信制高校を卒業すると高校卒業資格を取得できるため、大学・短期大学・専門学校への進学を目指せます。
ただし、大学受験への支援内容には学校差があります。
大学進学を考えている場合は、受験科目の授業、添削指導、模試、小論文・面接対策などを受けられるか確認しましょう。
※参考:文部科学省「通信制高校とは?」
中3の今からでも高校受験に間に合いますか?
中3の途中からでも、受験できる高校はあります。
必要な準備は、高校の種類や入試方式によって異なります。
公立高校では学力検査や調査書、私立・通信制高校では書類や面接が中心となる場合があります。
まず、現在出願できる学校、入試日程、必要書類を確認します。
候補を一つに絞らず、全日制・定時制・通信制などを比較すると、選べる学校を確認しやすくなります。
塾に通えない・行きたがらない場合、受験勉強はどう進めればいいですか?
塾以外にも、市販教材、通信教育、ICT教材、オンライン家庭教師、教育支援センター、フリースクールなどがあります。
複数の有料サービスを利用する必要はありません。
現在取り組める方法から選び、志望校の入試科目や過去問題に合わせて、優先する単元を絞る方法があります。
自宅でICT教材を使う場合は、一定の要件を満たすと出席扱いや成績評価につながる可能性もあります。
実際の扱いは、在籍校が判断します。
※出典:文部科学省「不登校児童生徒が自宅においてICT等を活用した学習活動を行った場合の指導要録上の出欠の取扱い等について」/文部科学省「不登校児童生徒が欠席中に行った学習の成果に係る成績評価について」
学費が心配です。高校無償化は通信制高校でも使えますか?
高等学校等就学支援金は、対象となる通信制高校の授業料にも利用できます。
2026年度の私立通信制課程では、年間33万7,200円が支給上限です。
実際の支給額は、履修する単位数や授業料によって異なります。
就学支援金の対象は高校の授業料です。
入学金、教材費、施設費、スクーリングの交通費、サポート校の費用などは対象外になる場合があります。
※出典:文部科学省「令和8年度 高等学校等就学支援金制度等に関する都道府県事務担当者会議資料」/※参考:文部科学省「高等学校等就学支援金制度に関するQ&A」
面接で不登校の理由を聞かれたら、どう答えればよいですか?
詳しい事情をすべて話す必要はありません。
面接では、欠席が続いた背景を話せる範囲で説明し、現在取り組んでいることや、入学後に希望することへつなげます。
回答を作り込んで丸暗記するより、伝えたい内容を短く整理し、本人の言葉で話せる範囲を確認する方法があります。
面接で重視する内容は高校によって異なるため、学校説明会や募集要項も確認してください。
きょうだいがいて手が回りません。受験の準備はどう進めればいいですか?
高校受験の準備には、本人が確認する内容と、親御さんが整理できる事務手続きがあります。
親御さんが整理できる内容には、説明会の予約、出願期限、必要書類、学費などがあります。
自己申告書や面接の回答など、本人の言葉が必要な部分とは分けて考えられます。
すべての学校を見学する必要はありません。
通学条件や費用から候補を絞り、オンライン説明会や親御さんのみの個別相談が利用できるか確認する方法もあります。
勉強を再開してから受験までに、学力はどのくらいで戻りますか?
学力が戻るまでの期間に、全国共通の目安はありません。
学習していなかった期間、現在取り組める時間、得意・不得意、志望校の出題範囲によって変わります。
受験までの期間が短い場合は、中学3年間の内容を最初から進めるのではなく、過去問題を確認して必要な単元を絞ります。
学習量を急に増やすより、現在続けられる量を確認しながら、入試で必要な科目を優先することが現実的です。
まとめ

最後にこちらの記事をまとめていきましょう。
こちらの記事では、不登校からの高校受験について、
- 中学不登校経験者の高校進学率は約85%
- 全日制・通信制・定時制など6タイプの高校
- 高校の学費と高校無償化の考え方
- 内申点・欠席日数・配慮制度の要点
- 学年別の受験準備と志望校の選び方
などについてご紹介しました。
不登校の期間があっても、高校受験の資格がなくなるわけではありません。
全日制高校のほかにも、通信制高校、定時制高校、学びの多様化学校、高等専修学校、自治体独自の特色ある公立高校があります。
内申点や欠席日数の扱いも一律ではありません。
自己申告書、不登校経験に配慮した選抜、別室受験などを利用できる地域もあります。
ただし、入試制度や提出書類、申請期限は都道府県や高校によって異なります。
受験する年度の教育委員会の実施要項と、志望校の募集要項で確認してください。
高校を選ぶときは、合格できるかだけでなく、通学日数、登校時間、欠席時のフォロー、相談体制、学費なども判断材料になります。
ひかりすまいるアドバイザー志望校をすぐに一校へ絞れない場合は、通えそうな条件を整理し、複数の高校タイプを比較するところから進められます。
中学校卒業後の進路全体を確認したい場合は、次の記事も参考にしてください。



